江田五月活動日誌 2013年11月 >>日程表 ホーム総目次11月目次前へ次へ

11月12日(火) 資源環境BW会議、環境大臣、チョコ工場、湖畔の宿

 今日は、8時にホテルの窓から外を見ると、濃い霧に包まれていたのが、9時にホテルをチェックアウトして外に出ると、すっかり消えて快晴。

朝霧
快晴

  バスで移動し、9時半から2時間強、「資源効率及び循環経済に関するバーデン=ビュルテンベルク(BW)会議」のオープニングセッションに参加しました。脱原発政策の定着のためにも、リサイクルをはじめとする資源効率化の取り組みを全面展開することが重要というもので、まず、ウンターシュテラーBW州環境大臣が基調報告をし、州内の企業人らが州政府による資源効率化の提言に協力する旨の誓約書に署名をして決意を述べました。続いて、ベルリンから参加したドイツ商工会議所のシュヴァイツァー会頭が経済界の決意を、イタリアのフィレンツェ大学のウゴ・バルディ教授がローマクラブの考え方を、日本のキヤノングローバル環境企画センターの古田清人さんが日本での実践例を、それぞれ報告しました。欧州委員会のポトチュニク環境担当委員のビデオメッセージもありました。会場を出ると、庭にシューベルトの像があり、思わずみんなで記念写真を撮りました。移動中に見ると、シュツットガルトは路面電車の街でした。

環境大臣と
資源効率化等BW州会議 - 基調報告
同 - 企業関係者
同 - バルディーさん
同 - 古田さん
同 - シューベルト像
環境大臣と
路面電車

 12時過ぎから1時間強、BW州環境・気候・エネルギー事業省で、ウンターシュテラー大臣と会談しました。パンをかじりながらの会談では、脱原発政策が中心テーマで、日本では未だに原発の方がコストが低いとの主張が根強いのに、ドイツがなぜ原発のコスト高を理解して明確な政策決定が出来たのか、様々な角度から議論を深めました。福島原発の被災当事国の日本が政策決定に苦労しているのに、当事国でないドイツの方が事故からの教訓をしっかり踏まえているのに感心しました。

 その後、バスでヴァルデンブーフ市まで移動し、14時から2時間半ほど、アルフレート・リッター社というチョコレート工場を視察しました。20世紀初頭の創業で、地域の核として誇りを持って操業しています。まず、社史を綴った博物館を見学し、直売店で若干の買い物をし、見学服を着て帽子も被って、工場を隅々まで見てまわり、最後にコージェネの説明を聞きました。取り組みを初めて長く、近いうちにさらに拡大するそうです。

リッター・チョコ工場視察 - 記念写真
同 - コージェネの説明

 博物館内の喫茶店で暫時休憩し、17時半にバスに乗り込んで出発。アウトバーンを2時間ほど走って、シュバルツヴァルト内にあるティティゼーまで移動。湖畔近くまで来ると霧が立ち込め、道路脇に雪が積もっていました。築100年以上の趣のあるホテルに着いて、内輪の夕食会で寛ぎました。

ティティゼー - ホテル
同 - 夕食

2013年11月12日(火)

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