2014年1月29日 |
1月10日TSC 新春インタビュー 政界展望
江田五月氏 民主反転攻勢は <党結成時からのメンバーで最高顧問の江田五月さんは、安倍政権に危うさを感じるといいます。> まあ、とにかく激しい勢いですよね。国粋主義という言葉は私はあまり使わないんですが、そういう言葉を使った方がいいぐらい。「日本よ国家たれ」、「日本の誇りを取り戻そう」と言う。誇りを取り戻すのはいいんだけど、「私はこうだ。お前らうるさく言うな」という問答無用の傾向が大いに見えてきています。
<年末の安倍総理の靖国参拝で日本と中国、韓国とのあつれきは一段と増しています。日中友好会館の会長として青少年交流を続けている江田五月さんは、今こそ政府と違うパイプでの交流が必要になるといいます。> 青少年がけんかをしていたら未来につけを残すので、だから今の国と国の政治状況がどうであれ、青少年が仲良く交流しようというのは、これは進めていかなきゃならんと思っています。色々やって、今の政権と違ったパイプを持っている私たちの役割は大きいと思います。
<今年政界の行方を左右するポイントは?> やっぱり今年はね、日本の外交がどうなるかというのが一番重要。一番のポイントはオバマ・アメリカ大統領の訪日ですね。日本の経済というのは、世界の中の日本経済です。一国繁栄主義、一国平和主義はないというのは、確かにそのとおりで、経済だって、日本だけが世界に関係なく繁栄するということはない。
<そして江田さんは、「靖国参拝を『失望』と表現したアメリカが、オバマ大統領の訪日を計画通り実施するかが、今年の外交や経済に大きな影響を与える」といいます。一方、政権に歯止めをかけるためにも急がれる党の再建は?> いまの民主党は、政権担当という貴重な経験を持った人たちが残って、命がけでこの党の再建に努力しているところでしてね。私は、そういう集団は、重要だと思っています。
政界再編、若手の動きというのは、若い皆さんが色々やる努力に水をかけるつもりはありません。民主党を抜け出して新しい党を作ろうとしている人はいないと思うんですが、もし仮にそうなったら、民主党も新しい党も国民に足元を見透かされる。ですから、そういうことでは、今の巨大与党に対抗する野党を作るということは難しい。もっと地に足の着いた動きをしていかなければいけません。
普通に考えれば、しばらく国政選挙はないので、やはり来年の統一地方選挙です。ここでしっかり地方議員を増やしていくことが大切です。半年は必要なんじゃないでしょうか、選挙の準備期間に。今年の前半に地方選挙の準備をしっかり仕上げることが大切だと思います。党内でそういう傾向が大いに見えてきています。 文責 : 江田五月岡山事務所
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