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国会報告です。
今週は民主党の江田五月さんです。 |
こんばんは。 |
関東それから東北の方で、非常に大きな豪雨の被害が出ていますね。 |
ニュースがずっとそれで、本当に心からお見舞いを申し上げます。 |
私たちも他人ごとではないという事で、常に備えはしておかなければいけませんけれども
国会は会期末が迫ってきました。来週あたり安全保障関連法案は山場と言えますね。 |
災害には備えは必要なんですが、戦争への備えと、あるいは軍事緊張をどうするんだと、こういう事なんですけどね。
いよいよ参議院の審議も大詰め。本当は大詰めじゃなくてまだまだいっぱい論点が出てきているんですが・・・。
与党の方から言うと、もう時間が来たよ、さあ行くよという事なんでしょうが、今の状況は、15日が中央公聴会で、
どうやら16日に地方公聴会を入れたから16日の午後までは順調に波静かに行くと思います。
しかし、それが終わったら何が起きるかわからない状態になってきますね。
私たち野党は、この法案は、本当に世界の平和や日本の安全を守る道じゃないと、こういう事で、廃案を求めるという事で、
何としてもという訳ですから、いよいよゴングが鳴ると。それで野党の方は、例えば、問責決議、解任決議、などなど、いろんなことをクリアして衆参ともに行くことになると思います。 |
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江田さんはこの法案で、何が一番問題になるとお思いですか。 |
これはですね、2つ、いろんなことがいっぱいあるんですが、ごく集中的にいうと2つで、一つは存立危機事態。
これは何かというと、日本が攻められているんじゃないのに日本と密接な関係にある国がよそから攻められたときに日本が存立危機事態に繋がるという事が明らかなら、日本がそのよその国に武力を行使するという事です。
憲法では集団的自衛権の行使は認めないという事になって、これは戦後ずうっと長い憲法の運用の歴史の中で、自民党政府の時代にも何度も何度もそのことが確認されているんですが、それを今度変えて、日本が攻められているんじゃないのに日本と関係のある国が攻められていることを日本が攻められているのと同様に見なして、反撃をする。これは憲法違反で、しかも日本の安全を確保する道じゃないと、そこがまず一つ。存立危機事態。 |
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もう一つはね、重要影響事態というのがあってね。これは今や地球のどの片隅でも武力紛争が起きれば、地球全体に影響がある。
それはそうだと思います。その地球の片隅の武力紛争が日本の安全に重要な影響が及ぶような時、武力紛争をしていて、攻めているこっちの国と日本は仲がいい。
この後方を支援することを、重要影響事態における後方支援というんですね。後方支援だから安全だというんですが、実は、相手国から見るといくらここを叩いてもこっちからどんどん補給されたら大変だから、この補給路を断てと、いうのですぐに戦争に巻き込まれる。しかもその後方支援というのは、例えば核兵器を運ぶのは法律上は排除されていませんとか色々あるので、これも大問題。
やっぱり抑止力というんですが、抑止力というのは相手より自分が上だから抑止力があるので、相手から見ても同じだったら、どんどんどんどん緊張が高まる。
そういう世界にしてはいけないんですね。
軍事ブロックを作って、アジアの海を中国とアメリカとの軍事対立そのままのブロック対立の海にしてはいかんだろうというのが私たちの主張なんですね。 |
これから本当にもう来週が注目ですね。 |
はい、頑張ります。 |
ありがとうございました。 |
ありがとうございました。 |