2015年12月12日RSKイブニングニュース 国会報告

国会報告です。 今週は民主党の江田五月さんです。
こんばんは。
よろしくおねがいします。 今税制の話がもめています。
そうですね、年末ですから、予算編成とか、税制改正とかですが。税制でも特に今もめているのは、決着付いたとか言うのですけども、再来年（2017年）の4月から今8パーセントの消費税が10パーセントに上がる。これをすべてのものを上げるのではなくて、一定のものについて上げないようにしよう、8パーセントのままで、2パーセント分増税しないという議論です。はじめは生鮮食料品だけと言っていたのが、だんだん膨れ上がって、最初は3000億円とか4000億とか言っていたのが、1兆3000億円になって、またそれが1兆円に戻ったとか戻らんとか言っているわけです。実は民主党政権時代に、民主党と自民党と公明党で、社会保障と税の一体改革で合意をしたのですよ。これは、消費税はアップするけれど、その分は、社会保障に回しますというものですね。ところがどうも、1兆円も増税しないということになったら、社会保障は何処へ飛んでいくのか、あるいは社会保障をダウンさせなかったら、国の債務はますます膨れ上がるだけになるのか？　どうもね、公明党の皆さんの頑張りなんですが、公明党だけに気を使って国民の方を向いていないという気がしますね。
そうですね。今年は、戦後70年。安全保障の有り方が非常に議論されました。
戦後70年で、8月14日でしたね、安倍内閣の談話を出したり、いろいろな議論がありました。この戦後70年というのは日本は、とにかく戦争をやって負けて、国土が全部焼け野原になった。そこからスタートしたので、まあよくここまでやってこれたなという70年だったと思うんですね。そのもとには、やはりいまの憲法があって、平和を守っていくんだ、民主主義と基本的人権でやっていくんだ。それならばというので、世界の皆さんも日本の経済成長などを拍手で迎えてくれて、ここまで来ているのです。私は基本的には、この70年はね、良い歩みを日本は続けてきたと思います。国民もそう思ってるのですね。それには、やはり憲法というのがあったからなのです。ところがどうもこの憲法が、今非常に危うくなっている。憲法無視ですよね。集団的自衛権の問題も9月に強行採決ということで、蔑ろにされてしまった。
	あるいは、野党が一致して、国会を召集して下さいというのに、一顧だにしない。これは憲法に「召集を決定しなければならない。」と書いてあるのですよね。或はまた、特定秘密で会計検査院が蚊帳の外に置かれてしまうようなこととか、いろいろなことがあって、憲法無視が続いている。これではいけません。今までこの憲法によって歩んできた70年を清算してしまうのか、それともこの70年をさらにもっと良いものにしていくのか。私たちも、さらに良いものにするのだったら、憲法の改正の議論もしてもいいと言っているのですが、清算ではいけません。ということでね、非常に重要な１年だったと思いますね。来年の参議院選挙が重要です。今はね、日本の民主主義が立ち枯れ状態で、老境に達しているようなところがあります。私は11月に、ミャンマーに行ってきました。あそこは若い民主主義が躍動しています。どうしたって、民主主義を生き生きとさせるためには、憲法12条の「国民の不断の努力」が大切で、それはやっぱり新陳代謝だと思うのですね。是非一つね、私を乗り越えるような若い動きが起きてきて欲しいと思います。
それはご自身の去就ということも含めてですか？
それも含めて。
はい、わかりました。どうも有り難うございました。
ありがとうございました。