2003年9月3日(水) | >>菅直人代表の記者会見録 | 戻る/ホーム/記者会見目次 |
岡田克也幹事長 定例記者会見要旨
○総裁選:橋本派の分裂選挙をもって派閥政治が終わると考えるのは時期尚早 ○小選挙区制の導入に最も反対した総理が最もその恩恵を受けているのは皮肉 ○全国代表者会議・両院議員総会等も開き、党大会・総選挙への準備を進める ○参院選:地域ブロック型候補は考え方を再検討中、今回は全国型だけになった |
■自民党総裁選と派閥政治
【幹事長】まず、自民党の総裁選挙についてですが、ようやく顔ぶれが出揃った感があります。各紙報道ぶりはいろいろですが、今回の特に橋本派の分裂選挙、これをもって派閥政治の終わりが始まったとか、そういう評価をするのは時期尚早だと私は思っています。
橋本派そのものがかなりの危機的状況にあるということは事実だと思いますが、しかし一方で小泉さんは森派に乗っかって選挙をやっているわけですから、そういう意味では最大派閥の橋本派が危機的状況にあるという、それは事実だと思いますが、だからといって、自民党の派閥政治がこれで終わるんだと、そう楽観的に捉えてはいません。
しかし、極めて皮肉なことだと思いますが、今回、派閥、特に橋本派がこういう状況になったことは、いろんな原因があると思いますが、その大きな1つとして、小選挙区制の導入があるということは紛れもない事実で、小選挙区制の導入に最も反対した1人である小泉さんが、その小選挙区制の恩恵を最も受けて、総理の座を維持していることは極めて皮肉な姿だと思います。
いずれにしても、10年前に選挙制度を変えたことが、じわじわと効いてきて今日の事態に至ったということはこれまた事実で、別に総理がどうこうしたから派閥の力が弱まったということではないと申し上げておきたいと思います。
■近づく解散・総選挙と自由党との合併準備
【幹事長】我々の想定する解散日まで1カ月ということになってきましたので、この9月をいかにして乗り切っていくかということが非常に大事だと思います。
自由党との合併問題も、現時点では順調に進んでいますので、党大会に向けてさらに前向きな姿勢でいろいろな問題を解決・処理していきたいと考えています。もちろん、その中には候補者調整の問題も含まれます。
同時に、選挙に向けて地方を回ることもそうですが、各候補者がそれぞれの選挙区においてしっかり勝てるように、諸般の準備を進めていかなければいけないと考えています。
その一環として、全国都道府県代表者会議も開きますし、あるいは両院議員総会等も開きながら、9月末の党大会へ向けての準備、そして総選挙に向けた準備を進めていきたいと考えています
<質疑応答>
■参院選の公認候補
【記者】昨日発表されたの参議院の公認候補者についてですが、比例区の候補者を見るとほとんどが労働組合の関係者ばかりで、国民から見ると「労働組合ばかりだな」という印象があるんですが、それがどうしてなのかということを教えてください。
それから、参院選まであと1年を切りましたが、確か比例区は25人以上擁立するという方針だったと思いますが、どういった人をどういう段取りで擁立していくのか教えてください。
【幹事長】比例区の候補者については、大きく言って2種類に分けるということはすでにこの場でも説明している通りです。つまり、全国型の候補者、そして地域ブロック型の候補者ということであります。
全国型といいますと、全国で戦える組織、あるいは知名度などのある人ということになりますので、現時点では昨日発表した労働組合・産別の代表者の方々、そして江本孟紀さんも入ってましたが、全国的に知名度のある、しかも今阪神が非常に調子がいいですから波に乗っている江本さんということで第1陣を発表させていただきました。
もちろん、全国型の候補者として、今後さらにいろいろな方が名乗りを上げていただける、その準備も進めていますが、同時にブロック型の候補者ですね、これは現時点では8ブロックに分けてそしてそこから1人ずつ候補者を選ぶということにしております。
ただ、この点について若干説明が要るのですが、8ブロックよりももう少しブロックを増やしてはどうかという話が現時点で出ています。これは自由党さんと合流したことも関係があります。あるいいは単純にブロックの数を増やすのではなくて、自由党さんで比例で出ておられる方についてどう考えるのか、どういう形で出てもらうのがいいのか、そういうことをきちんと踏まえて、ブロック型候補者については少し再考したほうがいいのではないかということで今、党内で検討しているところです。
そういうこともありまして、実はブロック型として2名ほど名前も出せる準備はできていたのですが、もとになるブロックの数が変わったり、あるいは考え方も少し変わるかもしれないということで、今回は見合わせました。
早く8人なり、あるいは10人、12人ということになるのであれば、その数を決めてブロック型の候補者も進めていきたいと考えています。
編集/民主党役員室
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