2004年5月10日(月) >>菅直人代表の記者会見録 戻るホーム記者会見目次

岡田克也幹事長 臨時記者会見要旨

○両院懇を開催し3党合意について執行部一任、役員会で承認を確認
国民を裏切るわけにはいかぬ、しっかりまとまるという気持ちが一任という結果に
明日の中央選管と常幹を経て、今週末には新代表を選出したい
次の幹事長は新代表が選任、新体制にスムーズに移行できるよう全力尽くす
参院選:年金のような重大案件を与野党で議論する場を得たことをアピール
代表辞任:立派な決断だった、幹事長として支え切れなかったことは申し訳ない
党所属議員の未納状況は今週末を目途に現執行部で公表したい
代表選に立候補する意思はない、今回の混乱の責めがあり、疲れもある
年金法案本会議採決:一任は長時間の議論の末の結論、造反はないと信じる
論議の末一任を得た3党合意の白紙撤回は想定せず、政党間の約束は重い
3党合意の手続きに瑕疵はあったし混乱の責任もあるが、判断は最善だった
対案を掲げ反対するだけより、泥をかぶっても与党と議論する姿勢は評価される

■3党合意に関する両院懇・『次の内閣』・役員会の報告

【幹事長】先ほどの長かった両院議員懇談会、そして続いて開かれた『次の内閣』、役員会、そういったなかで何が決まったかということを、まずご説明したいと思います。

 かなり長く両院懇談会は行われました。発言者の数はちょっと数えていませんが、相当多くの方が3党合意について、それぞれの思いを述べられました。賛成・反対ありました。

 そういう中で、途中で両院議員総会に切り替えて採決という話もありましたが、しかしやはりここは党がまとまっていくことが重要なので、執行部に対応を一任するというご意見もかなり出されまして、そういったことを受けて、両院懇談会のまま、伊藤忠治議長(両院議員会長)が執行部一任という提案をされまして、そしてそのことが了承されました。

 その間いろんな議論が出ましたが、いちいちは省きますが、その前にまず代表がお辞めになるというお話が冒頭あったことは皆さんご存じのとおりですが、いろんな手続き、特に『次の内閣』の手続きを欠いたこととか、いろいろなご批判もいただきました。もちろん、私も幹事長として責任を重く感じています。そのことも申し上げました。

 しかし、そういう形で最後には一任をいただいたのは、やはりこの党を思い、そして国民の皆さんの期待を裏切るわけにはいかない、ここでしっかりまとまらなければいけないという党所属国会議員の皆さんの思いが、最終的に長い議論を経て1つになった結果だと思っています。

 それから、新代表の選任手続きにつきましても、ご一任をいただきました。

 私からは、両院懇談会の場で、「いつ頃までにと考えているのか」というご質問もありましたので、「今週の金曜日辺りまでには新しい代表が決まっているのが望ましいのではないか」ということも、その場で申し上げました。

 それを受けて、まず『次の内閣』が開かれまして、『次の内閣』でも両院懇談会で一任されたということについて確認する、つまり執行部に一任するということを了承していただきました。

 途中、ネクスト大臣を辞めたいというご意見も出ましたが、所詮代表が辞意を表明されていまして、次の代表が決まるまでは一応『次の内閣』あるいは今の私たち執行部も残りますが、それは次の執行部が決まるまでの暫定的な組織ですので、そういうことをご説明して、ご理解いただきました。

 その上で、先ほど役員会を開催しました。役員会で、代表からまず、「3党合意については、以前役員会で確認したとおり、3党合意をそのまま認め、そして法案の対応については、その3党合意に基づいて進めていく」というお話がありまして、そのことについて役員会で異議なく了承されました。

 次の代表の選任につきましては、私からご提案申し上げ、明日午前、中央選挙管理委員会を開催して、そこでまず必要な手続きをつくっていただくと。先ほど、細川律夫委員長に電話で確認して、その旨確認したところです。

 それを受けて、明日の午後、本会議終了後、常任幹事会を開催して、新たな代表選任手続きについて了承をいただければ、すぐに具体的な手続きに入ると。こういうことです。

 詳細は中央選挙管理委員会で、お決めいただくことですので、現時点では確たることは申し上げませんが、しかし前回、一昨年12月の際の取り扱いに準じた形で、しかし日程については、今の参議院選挙を目前にした状況ですので、先ほどの両院懇談会で申し上げたような日程を念頭に置きながら、進めていくということになると思います。

 いずれにしても、そういったことは中央選挙管理委員会あるいは常任幹事会でお決めいただくとことだということです。手続き的なことは以上です。

 私としては、今回のことは、手続き面を非常に重視してきた私としては、最後の場面でこういったことで大変党に混乱を招いたことを申し訳なく思っています。その旨は両院議員懇談会でも申し上げました。

 いろいろな、連休を挟んでの対応、あるいは時間的に限られていたとはいえ、もう少し丁寧に手続きを行うか、あるいは事前に一任を取り付けておけば、これほどの混乱はなかったのではないか。

 もちろん、いろんなことが絡み合って今日の結果に至っていると思いますが、いずれにしても、そのことについては大変申し訳ないことだと思っています。

 しかし、あれだけいろんな意見がでた両院議員懇談会で、最終的に執行部に一任して従っていこうということが確認されたことは、有権者の皆さんの期待に対して、民主党がしっかりと応えていくことができる政党だということを示したものだと私は考えています。

 次の執行部の皆さんにもしっかり頑張っていただいて、参議院選挙あるいはその先のことも含めて、民主党が次の総選挙において政権を獲得できるように力を合わせていただきたいし、私も別の立場で尽力したいと思っているところです。

<質疑応答>

■自身の去就

【記者】岡田幹事長ご自身の去就というのは、今のご発言を伺っていると、どう理解すれば宜しいんでしょうか。

【幹事長】私が今、幹事長であるということは、菅直人代表がお決めになったことです。党規約上、幹事長を決めるのは代表です。

 したがいまして、今後手続きに従って新しい代表が選任されれば、その代表が新しい幹事長を選ぶということです。それまでは暫時、幹事長としての職務を遂行していくということになります。

 新しい体制ができるまでの間、全力を挙げてスムーズに移行していくということが、私の責任だと思っています。

■参院選の戦い方

【記者】先ほど参院選の話が出ましたが、改めまして今回の問題で有権者の民主党に対する目が厳しくなったと思うんですが、今後どのような体制で、年金問題を含めて、どのように参院選を戦っていかれるおつもりなのか、お考えをお願いします。

【幹事長】それは新しい執行部がご議論いただくことですので、私が今、何らかの選挙の戦い方について申し上げるべきではないと思いますが、ただ、今回のことは、国民の皆さんから十分に理解されていないところがあります。

 つまり我々は、何度も繰り返しますが、年金の政府案には反対です。そして我々の法案に示された考え方を取り下げるものではないわけです。そして、参議院の審議においても堂々と我々の案を掲げ、そして政府・与党案の問題点についてしっかり指摘をしていくということになります。参議院選挙においても同様です。

 しかし同時に、今回、附則に2項を加えると。ここのところだけは、我々が賛成する部分なんですが、つまり附則に加えた2項、行数にすると3行ですが、この3行に基づいて3党間の合意で衆参の厚生労働委員会に小委員会が設けられる。あるいは政党間協議の場が設けられるということですので、そのことはむしろ、年金問題を政府・与党が現在の政府・与党案は不十分であるということを認めたからこそ、そういう協議の場をつくったわけですし、そしてそういう協議の場をつくったということは、国会の小委員会も含めてそういう場があるということは、これから我々の案を実現していくための大きな足掛かりを得たと。

 つまり、この国会が終わって、そのあと、次の年金の法案が国会に出てくるまで、厚生労働委員会で一般質疑以外は年金問題を議論する機会がないということではなくて、そういった小委員会を通じて、あるいは政党間協議を通じてしっかり議論することができるということですので、そのことを大いにアピールしていきたいと思います。

 私は年金問題のような重要な案件については、やはり政権が代わったからコロコロ制度が変わるわけにはいきません。そして、極めて重要だし、同時になかなか厳しい問題です。

 消費税アップの問題とか、負担増の問題とか、いろんなことを議論していかなければなりません。あるいは給付の削減もあるかもしれません。

 そういう中にあって、基本的なベースの部分は与野党が共有して、そして議論していくと。まさしくスウェーデンでは、80%の議席を占める5党がそういう形の中で初めて大改革が実現できたわけで、私はそういう大改革を実現していくために、今回の協議の場を使っていくということだと思っています。

 そのことも、選挙において堂々と主張していく。つまり我々は、とくかく川の両岸で「賛成」「反対」、こういう鬨(とき)の声を上げるのではなくて、あえて川の中に入って、そして与党・野党、心ある者がしっかり議論していく。

 我々の案に対して、自民党の中にも実は賛成だという方もたくさんいらっしゃいますから、そういった議論をしていくための足掛かりを今回得ることができた。そのことをしっかりアピールしていきたいと思っています。

■代表辞意表明の感想/未納閣僚への対応と党所属議員の未納公表

【記者】改めて今回の菅代表の辞任表明をどう受け止められたかということが1つと、あと政府のほうにはまだ未納の閣僚がいますけれども、これに対してはどういう対応になっていくのかと。あと民主党議員の未納状況の調査を今日集約されたと聞いていますが、公表についてはどういう段取りになってるんでしょうか。

【幹事長】菅代表はいろいろな案件が絡まるなかで、最終的にご自身でお決めになりました。これは立派な決断だったと思います。

 私も、幹事長として精一杯支えてきたつもりですが、それが十分ではなかったことは誠に申し訳ないと思っています。

 それから、未納の状況ですが、我が党は今晩が締切りなんですが、大体9割ぐらい今集まっている状態ですが、まだ一部集まっていません。これは督促しています。

 それが揃ったところで、私は今週末目途、つまり今の執行部の中でそれは実現したいと考えていますが、公表すると。我が党議員の納付状況について公表するということにしたいと思っています。公表するということについては了解を各議員から取っています。

 その上で、自民党もきちんと公表すべきだということをしっかりと申し上げていかなければならないと思います。

 同時に、未納閣僚の中で、私はその中でもいろんな理由があると思いますので、未納であること自体を攻撃するというよりは、それぞれの状況の中で、問題のある閣僚について、問題があるというのは例えば、未納の状況を知りながらしばらく公表を差し控えたとか、あるいは何らかの手違いではなくて、意図的に収めていないとか、そういうことがあれば、それはこれから参議院の審議の中で、しっかり議論していくということになります。

 参議院の審議は、そういった未納の問題、そして同時に政府・与党案に対して、問題があるということをより明確にするための議論、もちろん、最終的には我が党の法案も出すことになると思います。

 この辺は参議院にある程度任せていますが、私は出したほうがいいと思っていますが、この3つを、未納と政府・与党案の問題点と、そして我が党の案を出して堂々と説明するということを中心に委員会で審議していくということになると思います。

■代表選出馬および新執行部入りの意思

【記者】まず、次の新代表の選任についてですが、岡田幹事長は立候補するつもりがあるかどうかということと、この新代表が選ぶ次の執行部について、この執行部に入るかどうかということついてお伺いします。

【幹事長】規約上、次の代表は基本的に選挙になるわけですが、1人しかいなければ選挙になりません。その辺のことはこれから決まってくることだと思いますが、私が立候補することはありません。

 それは、今回の混乱についての責めを負っていますし、私自身、一昨年の12月に代表選挙に立候補して、そして菅さんと鳩山さんに依頼されて幹事長を引き受けてまいりました。

 あのときは党の緊急事態ということで代表選挙に立候補しましたが、私自身まだまだ未熟なところがあると思っていますので、今、立候補するという気持ちはありません。

 それから、執行部に入るつもりがあるかどうかということですが、私は今回のことを踏まえていますので、今そういう気には全くなれない心境です。

 いずれにしても、入るとか入らないとか、それを決めるのは、新しい代表がお決めになることですから、そのご指名もないままに、入るとか入らないとか言うのは、私は不謹慎だと思っています。

 まあ、もう少し有り体に言えば、かなりこの間、幹事長を受けたときに党は危機的状況でした。熊谷さんたちの離党問題、それから連合との関係も非常に悪い状況で、菅さんと二人三脚で懸命にやってきましたので、かなり疲れています。もともと、もう幹事長は9月で堪忍してもらおうと思っていましたので、それが少し早く来たと思っています。

 読みたい本もありますし、家族サービスもしなければなりませんし、いろんな幅広い勉強もしたいという、それが今の心境です。

■本会議採決での造反/新代表に求められる資質

【記者】2点あります。1つは、今日両院懇談会で一任を得たわけですが、我々が見ていると不満を持って退出されていった方もいらっしゃいます。ということで、明日の本会議で途中退席とか欠席とか、そういう行動を取られる議員がいるおそれがあると思うんですが、その辺をどう見てらっしゃるのかということと、それから新代表についてですが、こういった混乱を経たうえで発足するわけですが、どのような資質の方がお考えなのかということをお願いします。

【幹事長】まず、あとのほうの質問は私がコメントする話ではありませんのでコメントしません。そういう立場にはありません。

 そらから、最初の問題は、これだけ長い時間をかけて議論をして、最終的に一任ということになったわけですから、党の将来を思い、参議院選挙を考えれば、そういった行動に出る議員はいないと信じたいと思っています。

■新執行部による3党合意の白紙撤回

【記者】とりあえず新代表が決まるまでは現執行部に対応を一任するということが今日確認できたわけですが、明日の本会議は現執行部の方針どおり行くということなんですが、新代表が選任された場合に、3党合意の取り扱いそのものが一旦白紙に戻るということも十分あり得ると思うんですけれど、そういうことについてはどうお考えですか。

【幹事長】私はそういうことは想定していません。つまり、両院議員懇談会で一任をされて、それに基づいて決めたわけですので、そういうことはないんだろうなと思っています。

 ただ、最終的に代表が決まれば、そのことまで今の私どもが縛るわけにはいきません。そういうことはないと期待しますが、それ以上のことは私は申し上げられません。

 もちろん、3党間の合意に書かれたような小委員会を設ける、あるいは各党間の協議の場を設ける、そういったことがきちんと果たされないということであれば、これは3党間合意が白紙になるということもあると思いますが、私は与党が誠意を持って対応するということであれば、少なくともそれは3党間合意の当事者として申し上げれば、白紙に戻るということは想定していないと、そういうふうに思いたいと申し上げておきたいと思います。

 政党間の約束というのは極めて重いという気持ちの中で、今日の役員会で3党間合意の有効性を確認したところですので、そこは是非尊重していただきたいという思いです。

■党内の亀裂/多数決を取らなかった理由

【記者】今回、両院議員懇談会など党内でいろいろな意見が出たということですが、これによって党内の求心力・まとまりにヒビが入るという見方はできないのかということが1点と、今日、最終的には一任という形でやったと思うんですが、多数決のほうが分かりやすいのではないかという意見がなかったのかということと、多数決に至らなかった理由をもう一度説明していただきたいんですが。

【幹事長】まず第1の質問は、最終的に一任しようということでまとまりましたので、それで亀裂が入ったとか、そういうことはないと私は思います。

 それから、なぜ多数決を取らなかったのかというのは、これは伊藤議長のお考えですから、私どもが決めることではありません。全体を見ておられて、1つは一任でまとまるという確信がおありになったんだと思います。もう1つは、多数決よりはあとに対立が残らないとお考えになった結果だと思っています。

■「執行部」の定義/辞任を求めたネクスト大臣の人数

【記者】執行部一任ということですが、「執行部」とはどういうメンバーなのかということを確認させていただきたいのと、あと先ほどの『次の内閣』でネクスト大臣をお辞めになりたい方がいらっしゃったということでしたが、何人ぐらいそういう方がいらっしゃったんでしょうか。

【幹事長】最終的には納得されましたから、人数を言うつもりはありません。いずれにしても、もう金曜日までなんですね。

 それから、執行部一任というのは、基本的には代表・幹事長という意味か、あるいは役員会だという意味だと理解しました。

 この3党合意を決めていただいたのは役員会の場ですから、代表とご相談して役員会にお諮りをして決めていただきました。全員賛成ですから、もう少し小さな、何人か限ったなかで決めても同じ結果になったということです。

【記者】「執行部」の中には小沢代表代行は入られるんでしょうか。

【幹事長】役員会のメンバーには入っていません。

■小沢代表代行の出欠

【記者】今日、小沢代表代行は両院議員懇談会に姿を見せたんでしょうか。見せてないとすれば、それについてどのようにお考えになってるんでしょうか。

【幹事長】今日、その前の役員会も含めて、私が菅代表から聞いている話は、役員会と両院議員懇への出席をお願いしたと。

 役員会は求めに応じて出るという約束になっていたと思います。もちろん、必ず出るということではありませんが、必要があれば代表がお願いをして出てきていただくということになっていたと思いますが、今日は都合がつかないということで、事前の役員会も両院懇談会もご出席にならなかったということです。

【記者】出なかったことについてのご感想といいますか、どのように思われますか。

【幹事長】ご都合があってお出にならなかったことに対して、特にコメントすることはありません。

■現執行部の意向を反映した新代表選任

【記者】新執行部の選出に当たって、先ほど3党合意が破棄されることはないというお答えでしたが、今後の党運営や今までやってきたことの整合性との絡みで、ある程度、現執行部の意向を反映して新たな代表なり執行部なりを擁立したいというお考えはありますか。

【幹事長】ありません。少なくとも、私はありません。

 他にありますか。だんだん腹減ってきたから、もうそろそろ……。(笑)

■小沢代表代行からの委任

【記者】小沢代表代行に出席を要請したけれど都合がつかなかったということは、小沢代行は役員会や両院議員懇談会について対応を委任したということになるんでしょうか。その辺の解釈はどうなんでしょうか。

【幹事長】正式な委任手続きがあったわけではありません。ただ、それは出席したメンバーの中で議論するということで理解しています。委任状が出ているわけではないですけどね。

【記者】お出にならなかったから、執行部に一任したという認識ではないわけですね。

【幹事長】そこは私には分かりません。ただ、会議というのは欠席になれば、出席している者が、定足数に足りている以上はそこで決めるというのが普通の考え方だと思います。

■3党合意に関する幹事長以下執行部の責任

【記者】菅さんの責任論でもう少しお伺いしたいんですけども、未納問題ということがあったとはいえ、今回の3党合意はかなり辞任の引き金を引いたと思うんですが、この3党合意についての岡田さん、枝野さん、野田さんの責任というのは非常にまた重いと思うんですが、これは判断ミスだったとお考えでしょうか。

【幹事長】私自身に混乱を招いた責任があるというのは申し上げました。両院懇談会でも申し上げました。

 いろんな理由があると思いますが、非常に短い期間の中で決断をしなければならないわけで、そういう状況の中では最善の判断をしたと私は思っています。

 結果についても先ほど申し上げたように、私自身は、手続きに瑕疵があったという点については申し訳なかったと思っていますが、今回の3党合意というは国民の皆さんにしっかり理解していただけるように努力していかなくてはいけない。そこに結果が間違っていた、例えば、3党合意をしなければ良かったとは思っていません。

■従来の意思決定プロセスとの違い

【記者】これまでの民主党の意思決定は平場で議論するというのが有事法制等あったと思うんですが、小沢代表代行という立場にある方が出てこなかったというのは分かりにくい、これまでの意思決定のプロセスとかなり合わないと。これは非常に説明がつきにくいと思うんですが、そこはいかがでしょうか。

【幹事長】それを説明するのは私ではありません。

■混乱によるつまずきの立て直し

【記者】民主党は総選挙で躍進して、次の総選挙では政権交代を目指すということで来たわけですが、今回の混乱で正直つまずいたということがあると思うんですけども、その辺のご認識と、それからどういう具合にリカバリーしていくかということをお聞かせください。

【幹事長】私は3党合意の考え方、年金問題に対する我が党の真摯な姿勢、そういったものをしっかり説明していくなかで、むしろ単に反対する、対案を掲げて、しかし現実には反対をしている、そういった形よりは、しっかり泥をかぶってでも与党と議論をしていこうと、そういう姿勢は必ずや評価されるものと確信しています。

 安全保障の問題とか、こういった社会保障の基本的な部分について、なるべく共通の基盤に立って議論していくということが、政権交代可能な政治の非常に重要な部分だと私は考えています。


編集/民主党役員室


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