江田五月 活動日誌 2000年1月 | >>日程表 |
謹賀新年。二十世紀最後の年。二千年紀最初の年。今年もよろしく。
昨年は、小渕政権何でも先送りの年でした。介護、年金、そして最後が、年末のペイオフ解禁。ペイオフについては、いろいろご意見はあると思いますが、大蔵省の護送船団方式をやめて銀行の自己責任体制にするというのは、金融業界も含めた決断だったのです。国際公約でもあります。それを先延ばしし、気の遠くなるような大金を金融機関に注ぎ込んでおいて、さらにそこに政治献金を求めるのは、国民の税金の横流しではありませんか。もちろん国民も、賢くならなければなりません。銀行や大蔵省のすることに、間違いはないというのが幻想なのは、もうよく判っているはずです。
次に、司法制度改革、今年の最大のテーマの一つです。法曹一元と陪・参審の導入が大切。民主党の責任者として、頑張ります。
通常国会は召集されましたが、定数削減のことで押し問答。制度改革の側面と党利党略の側面とが、複雑にからまって、判りにくくなっていますが、自自公というガラス細工の接着剤ですから、突っつき方によっては、小渕さんも解散を選択せざるを得なくなります。だから今、目が離せないのです。
国会に憲法調査会が設置され、衆の中山太郎会長も参の村上正邦会長も、ずいぶん意欲満々のようです。ご自分でテーマや進度まで決めて、記者会見。おとそのほろ酔い気分が残っているみたいですね。
意欲満々なのは、私たち民主党も同じです。違うのは、私たちの方がずっと冷静だということ。
憲法制定時と現在とに大きな変化があるのは、当たり前です。大切なのは、この間に日本国憲法の下で、私たちは何をなし遂げてきたか、何がまだ足りないか、日本や世界はどう変わってきたか、どういう世界や日本を私たちは作ろうとするのかということ。そして、国民総参加で議論し、国民の合意を生み出すことです。
憲法は「国のかたち」です。政治や経済だけでなく、精神や文化のあり方まで含むものです。政権与党だけで、勝手な議論をされては、国民の意志になりません。民主党の憲法調査会は、間口広く、未来志向で、論憲の姿勢で思い切ったわくわくするような議論をします。
憲法の条文をどうするかといった議論は、その後に出てくることです。ご注目下さい。
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