江田五月 活動日誌 2000年11月(11〜20) | >>日程表 |
今日は、10時に来年1月の倉敷市議選に立候補する今川鉄夫さんの後援会事務所開き。今川さんは中電労組の役員でしたが、今年4月、補選に出馬して、6万余票で当選。そのまま票が入ればダントツ当選ですが、そうはいきません。油断大敵。0からのつもりで頑張らなければ・・・・
一度帰宅し、揮毫や原稿書きをすませ、1時に地元,RSKの国会報告のビデオ収録。(1)加藤発言、(2)参院岡山定数1、(3)少年法につき、私見を述べました。夕方放送です。
2時過ぎから森本てつまDAYです。打合わせの後3時から1時間40分、菅直人幹事長、水島広子(衆議院議員)、山岸章(元・連合会長)と私とで、森本さんを司会にディスカッション。昨日の加藤紘一さんの発言があるから、いやでも盛り上がります。8日の加藤さんとの会話を披露しました。
4時50分から菅幹事長の記者会見の司会。ここでも不信任案と加藤発言。菅さんは「事態を見極めながら」と、沈着冷静に不気味さを漂わせました。
5時すぎ、森本てつまさんを叱咤・激励する会。600人を超える参加者で会場は溢れ、大盛況でした。会場を回ると、やはり大変な期待感です。
7時に閉会。山岸さんたちと夕食。9時すぎの新幹線で京都へ。泊。
今日は、京都嵐山のホテルで起床。昨夜遅く、岡山朝日高校の昭和35年卒の同期会に合流し、夜中までみんなで飲んで騒いだので、宿酔気味です。450人の同期生の内、43名参加。この1年で、亡くなった者は2人です。
朝食後解散し、クラスの仲間と散策。タクシーで嵐山・高雄パークウエイの紅葉見物。ちょっとまだ早いけれど、晩秋の澄んだ空気が爽快。
嵯峨野に戻り、常寂光寺。繊細な庭園で、平安時代の小倉山近辺の文化の中心でしょうか。定家の山荘の跡があります。百人一首から、「小倉山、峰のもみぢ葉、心あらば、今ひとたびの、御幸待たなむ」が浮かんできます。
落柿舎あたりを経て、去来の墓に参り、祇王寺へ。「祇園精舎の鐘の声、諸行無情の響あり」で始まる平家物語の祇王らにちなむ寺です。平清盛は、白拍子の祇王を寵愛しました。ところが清盛は、戯れに呼んだ仏御前に心が移り、祇王らはその傍を去りました。翌年清盛は、退屈している仏御前のため、いやがる祇王に強いて舞を舞わせました。祇王21歳、妹の祇女19歳。若き2人は、この扱いに耐えかね、世を捨て尼となって、祇王寺に籠もりました。ところが仏御前もまた出家し、みなともに仏道に帰依し祇王寺で生涯を送りました。権力者・清盛も、後に滅びるわけで、「盛者必衰」を象徴的に暗示している話です。後年、廃寺となっていたのを、智照尼が再興したもので、うらぶれ落ち着いた、良い尼寺です。
1時過ぎの新幹線で帰岡。歳末助け合い美術展。3時から民主党県連の常任幹事会。国会情勢や総選挙を巡る動きを報告し、参院選の取り組みや衆議院候補者選考などを協議しました。NPOの取り組みも具体化することにしました。
最終新幹線で上京。
今日は、午前中書類整理など。12時、参議院憲法調査会運営検討委員会。15日西部邁さんと佐高信さんから、27日加藤周一さんと内田健三さんから、いずれも1時から3時間ご意見を伺います。その後、テーマ毎に分けた検討を進めます。事務局でまとめたたたき台が示され、さらに協議します。来年1月、延期になっている海外調査を行います。
12時15分から議員総会。特に、参議院の委員会の再編について、民主党の考え方の原案が示され、意見交換が行われました。行政監視委員会は、参議院の特色だから残すべしという意見が大勢でした。
1時から本会議。あっせん利得処罰法案について、民主党は小山峰男さんが質問。やはり与党案は、政治家が地位利用して行政に対し斡旋をし、お礼を貰うという自民党流錬金術を、これからも維持していこうというものであることが、はっきりしてきました。野党案は衆議院で葬られたので、参議院では与党案の修正をめざします。(1)私設秘書も加えること、(2)請託要件をはずすこと、(3)「権限に基づく影響力の行使」をはずすこと、(4)契約と行政処分のみという制約をはずすこと、(5)財産上の利益のみという限定をはずすこと、(6)運用上の注意をはずすことなどがテーマですが、多くを求めすぎると、もともとやりたくない与党に逃げの口実を与えることになるので、難しいところです。
3時過ぎ、改選期の参議院議員からヒアリング。比例区が非拘束名簿方式ですから、選挙区と比例区の連携が非常に難しくなりました。また、比例区に30人以上立てなければなりませんが、掛け声だけでは実現できません。早期の具体的な方針提起が必要です。
5時からアムネスティ議連で、チベット難民、ガデン・タシさんの話を聞きました。ひどい拷問です。
6時から岡田克也政調会長のパーティー。大盛況でした。
7時から大学同期の政治コースの仲間で作っている会で、多士済々が20人ほど出席。加藤紘一さんが、1年上なのになぜか会員で、今日は欠席でしたが、その動向に話の花が咲きました。
加藤さんは不退転の決意のように見えます。もし中途挫折したら政治生命が終わるというのが、会でも一致した見方でした。主流派がきついことを言っていますが、彼らの自信のなさとも見えます。自民党の中での争いに止まるのなら、私たち民主党は関わりません。しかし、加藤さんが自民党の枠を飛び出せば、ことは国と国民の問題になります。民主党も関わりを持たなければなりません。
今日は、8時から科学技術部会でクローン法案の協議。民主党案の成立は困難。平野博文さんが部会長として、精力的に政府案の修正協議に当たられ、「政府は、生命の萌芽としてのヒト受精胚に関し、総合科学技術会議等で検討し、3年以内に法律の規定に検討を加え、必要な措置をとる」との趣旨の修正回答を得ました。特定胚の規制は、付帯決議で要件を明確にします。これをOKするかどうか。私は「OK」の意見です。ヒト胚を生命の萌芽として、規制の視野に入れさせたのだし、民主党案は将来、必ず注目されるはずだからです。中途退席。
8時半から法務部会。与党と野党からそれぞれ「人権教育啓発推進法案」が出ており、野党案は詳細な内容の自信作ですが、与党案はまことに大雑把。それでもないよりましで、法務委員会で与党案の審議を始めることになりました。私は法案作成には関わりましたが、最近の経緯を聞いておらず寝耳に水。参議院の責任者ですから、ひとこと注文を付けました。
9時から法務部会等の合同勉強会。人権諸条約における「個人通報制度」について、寺沢勝子弁護士のお話。国がその制度を承認しさえすれば、個人が国際機関に訴え出られる制度が、人権関係で設けられています。早期の議定書締結や承認が必要です。中途退席。
9時20分理事会。30分から12時過ぎまで法務委員会。小川敏夫さんが40分、少年法の質問。
10時から常任幹事会。参議院選挙政策の検討状況、来年1月の全国大会、比例区公認候補11人の決定。選挙方針につき議論しましたが、まだこれからです。外国人参政権法案の慎重審議を求める動きに、発起人として名を連ねた民主党議員につき、対応を幹事長に委ねました。
12時過ぎ、法務理事懇談会。質疑の時間配分を決め、21日をめどに施設視察を行うことにしました。
12時20分、常任役員会。参議院の動き全体の報告と協議です。2時、議員総会。2時半、本会議。平田健二さんが森首相らに鋭く質問。給与法可決成立。予算委員打ち合わせ中に呼び出しで、中途退席。
5時前、「ハンセン病問題ワーキングチーム」の会合。弁護団と原告団からヒアリングです。私が座長になりました。熊本、東京、岡山の各地裁で、民事訴訟があり、来春判決見込み。その後に、早期解決に向けた政治の強力な対応が求められます。
6時前、「有害情報から子どもを守るための基本法制定PT」。日本雑誌協会らからのヒアリング。清水英夫先生がお見えで、久しぶりにお会いしました。自民党から規制立法が出ていますが、民主党はもっと丁寧に議論を尽くし、人権に配慮の行き届いた制度を設計したいと思っています。もっとも私は、議論に参加する時間がなかなか取れません。
少年法の資料を抱えて、議員宿舎へ。
加藤紘一さんの件、さざ波がだんだん大波に成っているように感じます。
自民党の中枢部では、本気で森さんを代えるシナリオを練り始めたかも知れません。橋本派は、加藤さんのことを悪くいうなと、指示を出したとの噂もあります。
衆参の予算審議の合間に1日、法案を仕上げる日をかませることも試みられました。うまく行かないと思いますが。
つまり、予算と法案を最大限仕上げて、最終段階で不信任案を出させ、加藤さんらの動きが本物であれば、その採決前に、森内閣総辞職。自民党は両院議員総会で新総裁を選んで、首班指名。国会閉会。組閣。
その場合の首班は、小泉純一郎さん。加藤さんも反対できないから。これで取り込み完了。人気沸騰、参院選勝利。と、うまく行きますか?
加藤さんがしぼめば、不信任案否決で、加藤さんも政局も終わり。
野党は、この状況を見ながら、何時の不信任案提出が一番効果的かを考えます。
晩秋の夜の夢。国民はどこに行ったのでしょう?
今日は、午前中は明日の質問準備。相も変わらぬ一夜漬けです。家庭裁判所につき、「社会的裁判所」という言葉があったと思いながら、見あたらず、やっと有斐閣の団藤・森田「新版少年法」に、「個別化され社会化された司法」という言葉を見つけ、ホッ。そんな具合ですから、スピードが上がりません。
12時から国対・理事合同会議。法務委員会の状況を報告して、中座。
12時20分から、与党の少年法関係者と修正協議。衆議院から杉浦、漆原、参議院から佐々木、久野、魚住の各氏です。民主党は私一人。少年法改正についての私たちの基本的態度を説明し、民主党としても改正に取り組んできたこと、与野党対立を越えて幅の広い合意を形成することが望ましいこと、そのため是非修正に応じて欲しいことを述べました。その上で、民主党が参議院で用意している修正案を提示し、これも将来の方向の1つに加えた見直しを附則で定めることを含め、検討することを求めました。今後の審議日程や付帯決議の可能性も検討しました。与党は持ち帰って検討することを約し、来週さらに協議することになりました
12時50分からの幹事会に続いて、1時から参議院憲法調査会。まず、私が会長代理に、堀利和さんが幹事に就任。4時まで、西部さん、佐高さんからの意見聴取。2人の討論が出来ればいいのにと思いました。2人が合意すれば、出来ないことはないでしょう。但し、レフェリー適任者は誰か。やはり難しいでしょうか。
終了後、憲法海外調査の打ち合わせ。1月初めに、アメリカに行くことに決定しました。団長は私。その後8時まで、明日の質問準備と通告。
慶応3年の今日、坂本竜馬暗殺。享年33歳。加藤紘一さんの件は、昨日の私の夢物語のとおりに進行中。それで良いのか。竜馬の心意気、ありやなしや。加藤さんだけでなく、与党だけでなく、野党も含めすべての人に、何をなすべきかが問われているのです。
今日は、8時から湯川政策秘書と質問打ち合わせ。彼が徹夜で書き上げた原稿は、質問数が72に上り、私が夜中に書いたメモと付き合わせるのですが、なかなか質問の筋書きが描けません。
8時半、法務部会。参議院での少年法の審議状況、特に修正協議について報告。人権教育啓発推進法案については、与党案が今日の衆議院本会議で可決。参議院の審議日程が極めて窮屈です。24日に少年法改正案と一緒に処理できるか、難問です。9時、司法制度改革PT。経団連のヒアリング。中座。
9時50分理事会。10時から法務委員会。昼の休憩を挟んで4時過ぎまで少年法の質疑で、私は11時前から80分間、質問しました。与党案が、家庭裁判所の審判実務などあまり踏まえず、誤解も含む世間の声に押されて、周到な検討なく立案されたことが、ある程度浮き彫りにできたと思います。詳細は議事録をご覧下さい。
12時半、弁当付き会議で情報交換。森内閣不信任案は、遅くとも21日には提出の運び。可決の可能性あり。緊迫しています。加藤さんが、どこまで固い決意で不退転で頑張るか、小泉さんが出てきても、突っ張れるか、注目しましょう。
4時過ぎ、参議院法制局と少年法修正案の協議。今から、修正協議がまとまった場合に備えて、作業を進めておかなければ成りません。
4時半、NPO委員会。経済企画庁国民生活局の担当者からヒアリングです。まず国民経済白書について。今年の白書は「ボランティアが深める好縁」という副題で、ボランティア活動への期待の高まりに焦点を当て、広義のNPO活動が、GDPの3.6%になったと指摘して、注目を集めました。(1)活動参加で自分好みの縁に繋がりうる、(2)政府や企業が提供できないサービスを提供できる、(3)地域全体の暮らしの豊かさを高めうるといった点に、期待が集まっていると分析。押しつけでなく、普段の生活の中で誰でもが普通にボランティア活動を行っているような社会をめざすことが大切と、結んでいます。
次いで、ボランティア国際年(2001年)について。国連総会で、日本の提唱で決まったのですが、正直言って、良く知りませんでした。マスコットキャラクターは「ハーティーくん」です。
さらに「NPO促進税制に関する有識者会議」の山岡義典さんからヒアリング。「官主導でない、新しい『市民公益』という公共概念の実現と促進に向けて、新税制を確立すること」を、主張されました。
6時から、参議院副議長公邸で、日笠勝之法務委員長の招宴。乾杯の音頭をとりました。7時過ぎ、ボージョレー・ヌーヴォー秋の夕べ。
今日は7時から、司法制度改革の応援をする超党派の議員の集まりを作ろうということで、世話人数人の会合を開きました。民主党からは私のほか2人、他に自・公・保から4人ですが、自由も社民も参加します。私が、最初の口火を切りました。
8時から、予算委員の打ち合わせ。今日、森首相が帰国後、総辞職を条件に予算や法案の審議を求めてくるかも知れません。それだと自民党内抗争で終わってしまうので、そう切り出される前に不信任案を提出しなければなりません。そうでなくても、20日に衆議院の予算委員会が、1日だけの予定でセットされたので、その日中に提出することになります。可決・否決、いろんな場合のケース・スタディーをしました。
9時20分、議員総会。報告のほか、特にシンクネット21という民主党系シンクタンクについての報告がありました。宇沢弘文さんを中心に、いよいよ本格始動です。
10時から本会議。農地法改正案は、谷農水相が糖尿病で視力減退。自民党は本会議での趣旨説明をしないよう画策。それはおかしい。大臣の突然の病変は、隠してはいけない。ということで政務次官が代読。理由は極力言わないように気を使っていました。小川勝也さんが質問。農業の荒廃に鋭く切り込みました。
次いでクローン法案。内藤正光さんが若々しく質問。これは衆議院で、民主党の主張で3年後見直しの修正がされたものです。
さらに日米特別協定ほか法案2件の採決。
昼前に弁当つき会議。今日から当分毎日集まるので、弁当はおにぎり。ホット情報の交換。
12時から両院議員総会。菅幹事長から、(1)不信任案には全員賛成、(2)提出時期は代表と幹事長に一任、(3)不信任可決のうえ、解散。総選挙を求めることを提案、全員の拍手で決定し、ガンバロー三唱しました。首相交代で自民党内の権力闘争だけに終わり、「国民はどこに行ったの」とさせてはなりません。民主党は、傍観者ではありません。不信任案を出すのは私たちなのです。加藤さんたちは、これがあるから行動を起こせるだけのことなのです。ここのところを間違ってはいけません。
12時50分理事会、1時から5時まで、法務委員会。少年法につき、今日は参考人質疑です。6人の参考人の内、賛成は2人、批判が4人。男性2人、女性4人。法律学者2人、弁護士2人、被害者2人。良い人選になったと思います。児童心理の関係の人を呼びたかったのですが、調整できませんでした。私は場内協議のため、途中席をはずすことが多く、参考人のみなさんには失礼しました。
夜は大阪で、司法試験合格者のみなさんの祝賀会。これからこそ、頑張って欲しいと、激励しました。
今日は、昨夜は痛飲して、大阪泊。朝、知人と会って、12月5日の全国江田五月会のイベントへの協力要請。
1時過ぎの新幹線で岡山へ。駅に降り立つと、地元紙の記者が取材に。岡山県は、加藤派の国会議員が2人います。一人は記者会見で、加藤さんと行動を共にすることを言明したようです。もう一人は、うろうろしているようです。
「民主党は自民党の内紛に翻弄されているのではありません。その逆です。野党の不信任案提出がことの始まりなのです。不信任案が可決されるかどうかは、何とも言えません。野党190人の完全結束が何より大切です。可決されれば、総選挙で国民参加の政治改革を行うべきです。民主党岡山県連はどうするか。『取らぬ狸』でぬか喜びせず、月曜日の結果を見てから慌てたって、遅くはありません」 そう、記者には答えました。
津山市へ。4時から、第13回津山国際交流車いす駅伝競走大会の開会式。韓国、中国、タイ、マレーシア、フィリピン初め26チームの参加と、ボランティアの皆さんのお手伝いで、良い企画です。その後、知人宅でお茶。
7時、岡山市で母校・岡山朝日高校同窓会総会。一中・二女時代の大先輩や母校の教師も総参加で、大賑わいでした。小合先輩のご配慮で、片山さんと私の2人が、国会議員として挨拶させてもらいました。片山さんは、「予算や法案が目白押しなのに、自民党内から反乱とはけしからん。選挙になるなら、ぜひ落としてください。」私は、「野党から見ると、まったく逆。あんな首相に委ねようという人がいるとは。自民党はなぜ森離れできないのか。」最後は、校歌大合唱でお開き。
今日は、7時に自宅発。車中のラジオでNHKを聞くと、野中さんは相当焦っていますね。除名などの脅し、予算による利益誘導、宮沢さんに絡めた泣き落とし。日本の政治や社会をどうするかは、念頭にないようです。サンプロは、聞けませんでした。
8時半から高梁市で、市長選挙の出陣式。26日が投票日ですが、自民、民主推薦で現職の立木大夫(ともお)さんしか立候補の動きがありません。それでも万が一に備え、選挙運動を始めます。市民も大勢集まり、国会議員4人が来賓として2分間の挨拶。3人は自民党です。村田さんは加藤派なのですが、中央情勢には特に触れません。実は、私にこっそり、「加藤派は分裂ですよ」。私は、「親分が重大決断したのに?」。「みんながついて行く親分じゃあない。そこまでの信頼関係はない」。ウーン。橋本派の片山さんは、「中央は、誰がなっても同じこと。地方こそ大事。」と、かわしていました。フーン。私は最後で、「今は野党ですが、明日はひょっとしたら…」などと軽口。結局5時の締め切りになっても他に立候補はなく、立木さんが当選しました。
10時、NTT労組退職者の会の総会で、民主党県連代表として挨拶。OBは皆、なかなか活発です。不信任案の件につき、説明しました。
11時から、民主党県連の緊急常任幹事会。情勢の説明をし、明日の結果次第で、1区から3区までの衆議院候補選びが緊急の課題となることを確認しました。1区の逢沢さんは不信任案賛成でしょうが、そこから後のことはまだ不明。民主党としては、6月の総選挙で惜敗した河田英正さんに再度の決断を要請しています。2区は、中桐さんが撤退したので、新規まき直し。3区も、樽井さんが撤退の方向なので、大変です。
12時半、NTT退職者の会の懇親会に出て、1時過ぎの新幹線で上京。東京は、嵐の前の静けさか、嵐は幻なのか、静かです。栃木県知事選の開票速報が、新しい政治のうねりを示しています。加藤さんも、大山鳴動何とやらとなると、政治生命は終わり。分かっていると思いますが…。
今日は、古今東西稀に見る「しらけ芝居」を見せて貰いました。記念すべき日です。
午前中は、法務省担当者と協議。12時前、弁当付き会議。依然として、不信任案の行方は定かでありませんが、どうも喧嘩集団と比べて、お公家集団は弱そう。12時から、参議院の常任役員会。今、舞台は挙げて衆議院のため、参議院は静かです。衆議院の情勢報告も、見通し定かならずと言うのみ。不信任案可決の場合、否決の場合に分けて、参議院での法案の処理の見通しなどを協議しました。12時40分から、予算委員打ち合わせ。否決の場合、予算案が参議院に送付される日が、まだ分かりません。「延会」という手続きを取ってすべて処理すれば、明日から参議院審議。衆議院採決を明日に延ばせば、明後日から。
1時から、拡大法務委員勉強会で、少年法について私から報告。時宜にかなったとは言えないため、参加者は少数でした。その後、衆議院予算委員会を傍聴。仙谷、日野、原口さんらが頑張っていました。4時から議員総会。あっせん利得罪について、委員会で野党共同の修正案を提出しましたが、これは否決、与党案が可決されました。しかしその採決のための本会議は開かれませんでした。
再び衆議院予算委員会を傍聴し、不信任案提出を受けて休憩になったのを見届け、6時過ぎから弁護士会館の少年法「緊急集会」に出席、今の事態を報告しました。不信任案可決で衆議院解散になれば、少年法は廃案になります。不信任案の行方は、少年法に大きく影響を与えます。
その後夕食を取り、国会に戻り、9時からの衆議院本会議傍聴に出かける寸前、なんと、加藤、山崎両派は欠席とのニュース。せっぱ詰まった人間ドラマが有ったと思います。しかしこれでは結局、あの人たちの中だけでの自己満足。猿芝居です。国民不在です。そんなこと、分かりきったことじゃあないかと言われれば、そのとおりです。加藤さんと言えども、その程度のもの。見せ場は松浪なにがしの馬鹿な格闘技だけでは、究極のしらけ芝居です。
不信任案採決欠席議員リスト
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