江田五月 活動日誌 2001年10月(21〜25) | >>日程表 | ホーム/総目次/10月目次/ 前へ|次へ |
今日は、7時過ぎに目覚めると、雨。8時半に学区民運動会に駆け付けると、直前に中止と決定。学校の運動会と違い、学区の町内会や体育協会などが主催し、地域の大人と子どもがふれあう良い機会なのですが、小学校の運動場は、土日は予約で埋まっており、順延は難しいのです。勇気ある撤退に敬意を表し、役員の皆さんの労をねぎらいました。
10時から、桃太郎伝説の吉備津彦神社の秋季例大蔡へ。自民党の議員が代表で、玉串奉奠をされました。私は、「初穂料」などは公職選挙法違反なので持参しませんが、そのせいなのでしょうか。厳しく法改正をしたのが、緩んでいるようです。不参議員の祝電は読み上げられ、来ている私は紹介も何もなし。どうでも良いことですが、秋冷の候です。
11時から、岡山せとうちライオンズクラブの認証15周年記念式典。賑やかで豪華で、趣向を凝らした集いでした。クラブのご努力で、中国の洛陽市の小学校と地元の旭操小学校が姉妹縁組を結びました。若井たつ子市議が縁結びです。日中友好は、子々孫々、世々代々です。
14時から、民主党県連市民ネット委員会主催で、鈴木寛参議院議員を講師に勉強会。集まりが悪かったのに、鈴木さんの「小人数の意欲ある人々の集まりの方が、話しやすくて好きです。」との言葉に救われました。
私は中座し、河野保人さんのツィター演奏会へ。ペリネイト母と子の病院の田淵和久さんが岡山の後援会長。全国は三笠宮寛仁親王殿下。田淵さんはたぶち雅子さんのご尊父、寛仁殿下は私とオックスフォード留学の同期生です。
夕方、古くからの支持者を弔問。上京。
今日は、11時半から参議院憲法調査会の昼食懇談会。参院選の後、初めて委員全員が顔を合わせました。今日は特別の議論はありません。
12時半、議員総会。ニューヨークとアフガンのために、募金活動を始めることになりました。13時から本会議で、銀行法改正案の質疑。新人で日銀出身の大塚耕平さんが、迫力十分の質問をし、堂々と再質問までしました。
13時半過ぎから1時間、自衛隊法改正案につき、防衛庁担当者を呼び、勉強会。私は、もっぱら秘密保護の関係につき質問しました。
Q:「同時多発テロ後の世界的緊張と秘密保護の関係はありますか。」
A:「以前から検討していたものですが、やはり近時の緊張のため、秘密保護の必要が強くなっています。」
Q:「それなら、テロ特措法と同様、こちらも時限立法でよいですね。防衛庁長官の要秘匿性の判断は、司法判断に服するとのことですが、どういう司法手続きを考えているのですか。例えば、インカメラとか。」
A:「通常の司法手続きで判断されます。」
Q:「それでは、秘密自体に対する司法のアクセスは保障されませんね。独立教唆犯は、現行法と同じとのことですが、正犯の対象者が業者にまで拡大されるのですから、業者に対する教唆の部分は拡大になりませんか。」
A:「そう言われればそうです。」
佐藤道夫さん。
Q:「罰則強化には、それを必要とする根拠がなければなりません。自衛隊員の質の低下が著しく、防衛庁では手に負えないほどで、罰則強化しないと、とても秘密が保てないということですか。」
A:「そうではなく、(1)冷戦終了後のゆるみ、(2)技術の高度化、(3)防衛国際協力の進展により、秘密保持を国際水準にする必要があるのです。」
14時半から、テロ関連法案に対する対応協議。修正案の検討も始めました。18時半から参院民主党のシニアメンバーと会食。
今日は、午前中はテロ関連法案の連合審査の模様をテレビで観戦。
12時から、常任役員会。テロ関連法案に対する参議院での対応について、議論が白熱しましたが、テロ特措法案につき修正案を提出することになりました。修正の内容は、国会の原則事前承認と基本計画の項目に財政措置を加えるというものです。自衛隊法改正案については、質疑で疑義を質し、附帯決議を求めることとなりました。
13時から連続して、警察庁、防衛庁、内閣法制局からヒアリング。25日の法務委員会での質問準備です。
15時から、NC会議。国会同意人事につき調査したところ、各種審議会や委員会の委員の報酬が、べらぼうに高いことが明らかになりました。報酬を審議時間で割ると、時給43万7千円という例まであります。しかも、3時間審議したはずが、実は30分ほどだったというものもあります。個別の案件とは別に、報酬の是正を検討することになりました。
狂牛病につき、筒井ネクスト農水大臣から考え方の報告。安全宣言は、(1) 感染経路の究明、(2) 屠殺対象牛の全頭検査(全月齢)体制の確立、(3) 屠殺における背割り前の脊髄除去の徹底、(4) 肉骨粉に対する規制の確立がなければ、認められないことが確認されました。これらの条件を欠いて安全宣言を出しても、国民に受け入れられず、業界利益にも反することになります。
独立行政法人等情報公開法案とワンストップ法案の中間報告。芸術文化基本法案については、超党派の取り組みを重視。私からは、テロ関連法案の参議院での対応につき報告しました。
17時半、荒井聰さんの政経セミナーに顔を出し、18時半、首都圏コープの役員数人の勉強会で講師役を務めました。テロ問題、NPO税制、狂牛病、食品衛生法改正につき、1時間ほど話し、質疑応答。テロ問題についての民主党の対応には、一定の理解を頂いたと思います。やはり、今回の対応の先に何があるのか、何を目指しているのかを、皆さんすごく気にしています。政府の対応はそれがはっきりしないから、なし崩しのおそれを感じているのです。その後、みんなで焼き肉を食べに出かけ、最後は、久しぶりにカラオケ。
今日は9時から、テロ関連法案についての参議院の連合審査を傍聴。すぐに中座して、9時20分から12時まで、月末の日本・EU議員会議に参加する日本側国会議員の打ち合わせ会。外務省をはじめ関係省庁の担当者10数人が次々と先生になり、日本とEUとの経済や外交の関係などについて、詰めた勉強です。要領よくまとめてくれるので、能率は上がりますが、これで分かった気になってはいけないでしょう。
12時から、国対・理事合同会議。13時から、明日の質問の打ち合わせ。公安調査庁、法務省、警察庁、最高裁と、次々と担当者に来て頂きます。その間を縫って、部落解放同盟の組坂代表らと、連合労働法制局の長谷川局長ら。
17時、ようやく明日の質問項目を通告しました。不意打ちで質問することも、できないわけではありませんが、それではすれ違いで、実のある質疑になりません。私の場合は、事前にかなり細かく担当者とやりとりをします。しかしこれは談合ではありません。
18時前、法曹会の特別会員懇親会へ。裁判所と法務省・検察庁の現役とOBの会です。今日の集まりは、現役は60歳以上のみ参加資格ありとのこと。私はOBですから、特別会員です。矢口元最高裁長官はじめ、懐かしい先輩や元同僚に会いました。
19時前、民主党中国・四国・九州ブロック議員団会議。仙谷由人さんが、担当常任幹事で、党内の意志疎通を図る集まりです。
今日は、8時から会合2つ。連合組織内議員懇の受付だけして、司法と精神医療の連携に関するPTへ。私は会長代理です。自治体病院と日弁連から、意見聴取。精神医療全体の改革が必要というのは正しい指摘ですが、今問題になっているのは、精神障害のため責任能力の有無が問題になる者につき、起訴か不起訴か、不起訴なら措置入院か否かの判定を、どういう手続きで行うかなのです。この問題設定自体がおかしいという指摘もあります。難しいテーマです。
9時から、NC法務部門会議。危険運転致死傷罪の新設と業務上過失罪の情状による刑の免除を内容とする刑法改正案につき、交通事故被害者の会の皆さんから意見聴取。免除規定には強い批判が述べられました。出入国管理・難民認定法改正案につき、法務省から説明聴取。衆参の動きの報告と、これらの法案への態度を協議。
10時から、法務委員会。10時半から40分間、私が法務大臣の所信に関し、(1)高祖事件、(2)司法制度改革、(3)司法修習、(4)テロ対策、(5)人権擁護、(6)民法改正について質しました。夫婦別姓選択制については、森山法相は明確に積極姿勢を示され、小泉首相から「しっかりやって下さい」と言われたことも披露されました。抵抗勢力は僅かですが、自民党の中にいるので、手強いです。(会議録)
11時半から、国のかたち研究会。13時から、明日の質問の準備で、防衛庁の担当者と突っ込んだやりとりをしました。
15時から、NC会議。鳩山代表が、「与党の選挙制度改革は、党利党略の改悪そのもの。あらゆる知恵を尽くして阻止しましょう。」と挨拶。雇用政策、規制改革、法案対応などにつき協議。独立行政法人等情報公開法案、ワンストップ法案につき賛成、銀行株式買取機構法案につき反対を決定。
17時半、参議院法務委員長の招待で夕食懇親会。議長公邸で立食方式です。頭だけ出て中座し、明日の質疑の予定が決まるの待ちながら質問を検討。やっと20時になって、外交防衛委員会で10時から60分、一般質疑をすることが決まりました。それから約2時間かけて質問通告。主として自衛隊法改正案の防衛秘密の部分についてです。22時にやっと議員会館を出て、ラーメンで遅い夕食。湯川政策秘書がこれから徹夜で質問をまとめ、明朝8時から最後の打ち合わせです。
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