江田五月 活動日誌 2001年5月(6〜10) | >>日程表 | ホーム/総目次/5月目次/ 前へ|次へ |
今日は、11時から和気町の藤公園で、後援会有志の皆さん30人ほどと藤の花見。満開の藤棚の下は、宴を張るのはとても無理で、葉桜の下で賑やかに盛り上がりました。石田みえさん、田淵雅子さんも参加しました。
途中で抜けて、14時過ぎ、後楽園内の能楽堂で開かれた箏曲発表会へ。中学後輩の星島淑子さんのお弟子さんたちで、東京から芦垣美穂さんも参加。後楽園は、新緑にツツジの見頃です。着いた時は、ちょうど古曲「石橋」の演奏中で、天下の名園の一隅に、悠然たる時の流れを作り出していました。
15時から3時間弱、民主党岡山県連の常任幹事会。小泉政権誕生で、政治環境は一変ですが、自民党政治が続く限り、未来展望は開けません。小泉さんが、自民中心の与党体制を壊す覚悟で、改革に取り組むのかどうか。取り組めば良し、取り組めないことが明らかになれば、それもまた良し。民主党は、積極的に改革提案をしていくべきです。ダブル選挙も視野に入れた取り組みにしていきます。26日の県連大会を中心とする企画を進めます。
20時前の新幹線で上京。明日から国会論戦。
今日は、いよいよ国会論戦の始まりです。
午前中は宿舎で、台所の整理や下着の入れ替えなど、家事で過ぎてしまいました。議員宿舎も日常生活の場なのです。たまにはこういうこともしないと、生活出来ません。家庭科の男女共習の必要性を痛感します。
13時半から議員総会。私から訪韓報告。14時から本会議で、小泉新首相の所信表明演説。言葉は巧みですが、それを自民党など与党に頼って、本当に実現できると思っているなら、極楽とんぼです。自民党席の拍手が、何とも白々しく、複雑な心境です。また、仔細に検討すると、折角良いことを言いながら、やはりどこかに抜け道が用意されていると思います。
14時半から、常任役員会。10日からの代表質問の検討です。トップバッターは勝木健司さん、2番手は小林元さん。私の提案。「まず、小泉さんが連合メーデーで、政権交代に言及したところから始めてはどうか。次いで、政権交代というなら、ご自身が依拠している与党勢力に切り込むことが不可欠。財政ではプライマリーバランスの目標年次の明示。経済では不良債権の処理方法の明確化。国際関係では歴史認識の表明。さらに、特殊法人等の全廃と天下り禁止の徹底の具体的法制化の提案。男女共同参画と言うなら、別姓選択制の実現を迫ること。」
17時半から、一昨年東ティモールの選挙監視に参加した議員有志で、会食。
今日は、10時から常任幹事会。鳩山代表から、訪韓報告があり、後は国会日程の協議などの常務の処理で、30分ほどで終わりました。小泉政局にどう対処するかなど、本質的な議論はあるのですが、常任幹事会ではなかなか議論しにくいのでしょう。国会役員会などでやっています。
11時から、予算部門会議。衆参の予算委員が集まって、予算委員会での質問のあり方について協議。私は、昨日の参議院の常任役員会で述べた意見を述べ、さらに、11日にハンセン病国家賠償訴訟の判決があるので、注目すべきだと指摘しました。
午後からは、来客応対や司法制度改革についての原稿書きなど。
18時半から、3月の訪中のメンバーで、反省懇親会。私が別れた後、一行は上海、杭州に回ったので、その話も伺いながら、1時間今日楽しいひとときを過ごしました。
その後、司法研修所の同期有志の会。あれからもう33年になります。例えば、中村喜四郎議員の控訴審で実刑維持判決を下した裁判長の高橋省吾判事や、古川判事事件で福岡地検の検事正を辞職した渡辺尚検事などが、同期です。さんざん飲んで、宿舎へ帰ったのは23時過ぎでした。
修習同期で飲んだのは、高橋判事や渡辺元検事とではありません。念のため。
今日は、いよいよ衆議院で代表質問が始まりました。私もこのHPやメルマガで、論戦のあり方について意見を述べてきました。鳩山さんも枝野さんも、改革のアジェンダを、具体的提案の形で積極的に示し、実現を迫ったのは良かったと思います。小泉首相の切り返しは、迫力はありますが、内容は疑問符の付くものばかり。これからの論戦が大切です。
11時半から、会社新役員の就任披露の会にのぞき、12時から、国対・理事合同会議。衆参の予算委員会の日程は事実上決まりましたが、他の委員会の日程はまだこれから。提出済みの法案の審議は、かなり窮屈になります。自民党総裁選で、あれだけの空白を続けたのですから、自民党の責任です。審議の手抜きで、帳尻を合わせるようなことは、してはいけません。
12時50分、参議院憲法調査会幹事会。13時から、憲法調査会。諸井虔さんと前田英昭教授から意見聴取。諸井さんは、政治の指導力や地方分権について、話されました。
前田さんの首相公選制についてのコメント。「議会の機能にselective function(選択的機能)と言うものがあります。議会では、かなりの期間にわたり、議員たちが一緒に共同作業を行います。その過程で、各議員の個性、能力、ひととなりなどが、お互いに分かります。そこで、誰が最高指導者にふさわしいかが、自ずからはっきりし、首相が選ばれてくるということです。アメリカでも、大統領の直接選挙でなく、electoral college(選挙人団)制度になっているのです。こうした機能を軽視してはいけません。」
訪韓のお礼メールを打ちまくり、やっと目処が付きました。夜は、EU創設記念日(ヨーロッパデー)を祝う会。
今日は大失敗。8時から、金正男問題についての法務等の合同部門会議があったのに、寝坊して間に合わず、9時からの司法制度改革WTから活動開始。審議会の最終報告を控えて、最終提言の取りまとめです。
9時半、議員総会。10時、本会議。代表質問で、民主党の勝木健司さんが40分間質問。内容は濃く、具体的な提案も多く、良かったのですが、小泉首相の即興の答弁術に食われて、内容が霞みそう。そう言えばスポーツ新聞が、鳩山さんと比べて小泉首相は「役者が上」と書いていました。ウーン。
11時半から、国のかたち研究会。小泉内閣に対する民主党の姿勢が次第に定まってきました。こちらからテーマを設定して、積極的に改革の具体策を提案し、期間を定めて実行を迫っていくというものです。実行するなら協力します。しなければ、化けの皮が剥がれます。
小泉首相は、「内閣が出来たばかりなので、これから衆知を集めます。独断専行ではなく。」と、見守って欲しい旨を強調します。しかし、これは参院選対策。改革には、テーマ毎に、経済なら不良債権、財政なら赤字国債というように、ポイントがあり、これは既に検討し尽くしているはずです。具体的提案に見解を示せないはずがありません。
12時半から14時まで、常任役員会。明日の小林元さんの代表質問と予算委員会の峰崎さん、今井さんの質問の打ち合わせ。
15時過ぎ、羽田から空路熊本へ。明日、ハンセン病国家賠償訴訟の地裁判決が言い渡されます。そこで18時から、「ふるさとに、帰りたい…」をテーマに前夜集会が開かれ、議員懇談会の金田誠一さん、川内博史さん、加藤公一さん、大沢辰美さんと一緒に参加し、会長として、挨拶しました。「生きて社会と交われず、死んで故郷に拒まれる。20世紀の政治が作り出した痛ましい差別の傷口を、21世紀の早い時期に完全に癒すため、全力を尽くします。」
弁護団長の徳田靖之弁護士の話。「3年前13人で始めた訴訟が、全国779人の原告団になりました。1月の結審から今日まで、(1)全療協の支援決議、(2)国会議員懇の創設、(3)原告団の結成、(4)全国へ共感の広がりと、大きな変化がありました。全国4500人の元患者、2万数千人の亡くなった皆さん、そして3135の生まれる前に葬られたいのちのために、訴訟で闘います。」
会場に1時間いて、19時半のJRで博多へ。最終便で羽田へ。
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