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          離党にあたって

 新世紀に向けて、政権交代を訴えるための四十七都道府県の全国遊説等を行った中で、国民の民主党に対する期待を感じつつ、しかし一方で民主党が国民から見て既存の政党になってしまったことを肌で感じ、強く危惧をした次第です。
 来るべき参議院議員総選挙に勝利し、政権奪取を行うため、今こそ民主党は結党時の理念に立ち戻り、国民の期待に応えていくことが必要と考えます。
 よってここに離党にあたり、民主党の再構築を願い、左記八点について、
最後に御進言申し上げる次第であります。

、特定の労働組合依存型の体質を改善すること
 今後組織内候補の擁立は原則廃止とし、例外的に認める場合も五十歳以下に限るものとすること。
 なお、次回参議院議員選挙においても適用すること

、全ての候補者が特定の組合依存型選挙から脱却し、市民参加型の選挙を行えるよう早急に改善を図ること

、首長選挙において四選以上の多選現職候補に対する公認及び推薦禁止を徹底すること

、政策において、国民全体の利益が、一部組織の利益より優先することを徹底させること

、地方公務員関係法の改正を含め、地方公務員の削減を断行すること

、次期衆議院議員選挙に際しては、現職議員は小選挙区の候補となることを基本とし、単純比例区は最小限にとどめること。
 なお小選挙区の候補者は現職・新人・元職を問わず、全て比例区同一順位とすること。

、特に基盤の弱い新人候補に配慮し、経済的な支援及び若手議員による新人研修を行う等早急に支援体制を整えること。

、旧政党職員に偏った党職員人事の改善を行い、風通しの良い党内民主主義を確立すること

 

平成十三年三月二十二日 衆議院議員

 田 中  甲

民主党代表
  鳩山由紀夫殿


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