江田五月 活動日誌 2002年11月13〜14 >>日程表 ホーム総目次11月目次前へ次へ


11月13日(水) 総会(人権委)、本会議(法科大)、合同会議、憲法、県北TV

今日は9時半から、議員総会。「有事法制、個人情報、人権擁護の3法案は、今国会では成立させない方針です」と言うので、私が発言を求めました。

「方針は了承します。しかし、独立性と実効性のある人権擁護機関の設置は、日本社会の差別構造である部落差別の解消を目指した長い戦いの歴史の到達点であり、名古屋刑務所の事件を目の当たりにした今、早急に実現すべき課題です。しかも、私たち民主党は対案も作り、これに沿った修正案も用意しています。後ろ向きの方針でなく、抜本修正を迫るという選択肢もあります。」

党幹部の一人が、「党内で人権委員会設置に熱心なのは、江田だけだ」と言ったとの説が流れました。まさかと思いますが、もともと時間が足りないので、党幹部が号令をかけなくても、今国会では成立しません。

10時から本会議。母子寡婦福祉法改正案につき谷博之さんが、法科大学院関連2法案と学校教育法改正案につき鈴木寛さんが、質問しました。問題点を抉り出しています。その後、社会保険労務士法改正案が、全会一致で可決。衆議院に回付され、近日中に成立予定です。

12時から、国対・理事合同会議。13時から2時間半、憲法調査会。経済的自由と社会権につき、戸波江二教授と西谷敏教授からヒアリング。お二人ともモデレートな意見です。17時、中尾津山市長、西田勝央町長、河本勝北町長が、岡山県北の1市8町1村の広域ケーブルテレビ・ネットワーク整備の予算につき要請に来られ、小泉構造改革がいかに地方自治体の財政を直撃しているかにつき、地元経済の窮状を教えてくれました。市の税収は3分の2に減っているそうです。

18時過ぎ、釘宮盤さんを励ます会。18時半から、地元の知人と夕食懇談。明日は野党4党提案のNPO税制法案の審議入りですが、私は基本政策委員長のため、提案者席に着けません。残念。



11月14日(木) 岡山LC、法務、国の…、法務委、裁判員、人権委

今日は8時から、岡山大学法科大学院(Law School)創設に関する懇談会。岡山県から知事や岡大学長ら関係者が上京され、県出身の国会議員と話し合います。国会議員は皆、誘致期成会の特別顧問に委嘱されました。岡山だからこそ学べるという特色が必要だと、意見を言いました。

9時からNC法務部門会議。私から人権擁護法案につき、参議院段階で抜本修正を目指し協議に臨む旨を報告し、了承されました。会社更生法改正案はおおむね賛成の方向を、さらに戸籍法改正案の議員提案を、いずれも了承しました。

11時半から、国のかたち研究会。菅直人さんは訪台中で欠席ですが、集まりはよく、最近の民主党の状況につき意見交換しました。訪台については、菅さん自身は誰からも直接ストップをかけられておらず、役員会などで問題になったこともないようです。民主党は「一つの中国」論ですが、一議員の訪台がこれに抵触するとも考えられません。それなのに、これが物議をかもすところに、党の危うい現状が現れています。執行部も含め、全党が危機感を共有して英知を絞らなければ、党はばらけてしまいます。時間はあまりありません。

14時10分から、法務委員会。最高裁判所事務総長に就任した竹崎博允さんが、原稿なしで就任挨拶。小、中、高、大、研修所、在外研究のすべてにわたり、私の後輩です。ぜひ、歴史に残る仕事をして欲しいと思います。森山法相から、裁判官報酬法改正案等の趣旨説明を聴取。

15時半、裁判員制度につき有志の皆さんが相談に来られました。16時から堀利和さんと、視力障害者の司法試験受験につき協議。その間、民主党が人権擁護法案につき、廃案に方針転換したかの情報が飛び、抜本修正方針の確認に走り回り、また、NPO税制法案の審議体制のために、電話連絡に追われました。18時半から参議院議長公邸で、魚住法務委員長の招宴。


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