江田五月 活動日誌 2002年8月 (1日) >>日程表 ホーム総目次8月目次前へ次へ


8月1日(木) 倉敷、人権、ロースクール、社民連、難民、蒲島ゼミ

今日は、8時から倉敷市政懇談会。市長をはじめ市の幹部が上京され、市に縁のある国会議員と朝食を共にしながら、事業採択や補助率アップの要望を聞きました。

9時から、民主党部落解放推進委員会の役員会。部落解放同盟中央本部の役員の皆さんから、主として人権擁護法案をめぐる情勢につき意見聴取。次期国会に向けて、抜本修正の動きを活発化させます。

10時、裁判官任官同期の友人が訪ねて来ました。今は弁護士で、ロースクールの制度設計に関わっており、問題点を教えてくれました。どうすれば袋小路から抜け出せるか、正念場のようです。11時、法務省担当者からロースクールの制度設計の現状につきヒアリング。自民党筋が、司法制度改革審議会の意見書の方向に対して、身勝手な横槍を入れているようです。しかし司法制度改革は、議論の積み重ねを無視して言いたい放題に戻ると、ダッチロールで迷路に入り込み、成案を得ることが出来なくなります。推進本部の力量が問われています。

森山法相に申し入れ12時、社民連時代の仲間が集まり、民主党代表選につき意見交換しました。気持ちの通いあう仲間たちです。私は中座して、13時から30分、民主党議員数人で森山法相に面会し、今野東さんたちの西日本入管センター視察報告と難民問題についての私たちの要請を伝え、意見交換しました。その後、記者会見。15時半、来客応対。代表選の情報収集。

17時20分から2時間、東大の蒲島郁夫先生のゼミに呼ばれて、私の政治家としての軌跡や参議院での経験など、本音のところを話しました。その後さらに2時間、近所の居酒屋で、ビールを飲みながら放談。学生諸君を相手にしていると、時間の経つのを忘れます。

蒲島ゼミの皆さん
蒲島ゼミの皆さん
蒲島ゼミの皆さんとビールを飲みながら放談

森山法相と意見交換

西日本入管センターの難民処遇改善を申し入れ(民主党ニュース)

 民主党の在日外国人に関る諸問題プロジェクトチーム難民小委員会は、「西日本入国管理センター」の非人道的な難民処遇の改善と即時放免を求め、8月1日、森山眞弓法相に申し入れを行った。これは、過日の民主党議員有志による同センター視察の結果を受けたもの。申し入れ後に江田五月ネクストキャビネット法相らは記者会見を行い、民主党の難民政策(中間とりまとめ)を発表した。

 申し入れでは、視察団の一人で難民小委員会事務局長の今野東衆院議員が入管センターにおける難民収容の実態を報告。鉄格子の中の14畳程度の広さに11名が収容され、外部での運動も極端に制限されており、長期にわたる極度の不安の中でトイレの洗剤を飲んで自殺を図ろうとする収容者も出るなど、極めて劣悪な環境の下で非人道的な処遇がなされている状況を説明した。

 続いて江田NC法相は、自殺未遂を図った難民に適切な医療が施されているか、また一昨日難民申請が却下されたハザラ人に、敵対関係にあるパシュトゥン人の通訳をつけたと伝えられている件について、どのように認識しているか、と質した。

 森山法相は、「近いうちにセンターの視察を予定している。医者については、被収容者が反抗的だなどの理由で医者が定着せず、常駐がいないという問題はあるが、必要な医療は受けさせている。また、定員をオーバーして収容してはいない。さまざまな問合せについては、思い違いや一方的な情報の部分もある。通訳については本人の希望を聞いたうえで通訳をつけているし、最善を尽くしていないことはない。難民申請をされている方々は特別の方なので、希望が通らないと感じているのかもしれない。近いうちに訪問し、実態を見てくるつもりだ」と答えた。

 在日外国人に関る諸問題プロジェクトチーム座長代理の原口一博衆院議員は、「難民申請者の皆さんは強度のストレスにより精神的ケアが必要な状態に置かれていることを認識した上で、きちんと人として扱って欲しい」と述べた。また、同PT座長の千葉景子参院議員は、「長期にわたる収容が様々な問題を生んでいる。期間を短縮すべきだ」と指摘し、東京・品川の国際救援センターを難民認定後の施設として活用できないかと質した。

 法相は、「難民問題については、現在、専門部会で審議中であり、年内には結論を出す予定でいたが、昨今の状況を見て、もっと早く作業をするように指示している」と回答。国際救援センターについては、「外務省の所管であり、内々で話をし始めている」とした。


江田五月 活動日誌 2002年8月 (1日) >>日程表 ホーム総目次8月目次前へ次へ