今日は公式日程は答礼宴だけで、観光に徹しました。もっとも、気候が冬に逆戻りで、ときどき雨の降る悪条件でしたが。
8時過ぎにホテルを発ち、喜望峰へ。マイクロバスで2時間弱のドライブで、荒涼とした景色の中を、大西洋の最南端を西に走りました。途中、ダチョウの放牧があったり、目が眩むほど切り立った崖の真下を走ったり、ひやひやどきどき。イギリスのコーンウォールの最西端、ランズエンドとちょっと似ていますが、もっとずっと広大です。
10時に最南端へ。ケーブルカーに乗って、灯台までたどり着くと、眼下に、右に大西洋、左にインド洋が広がっています。風が強く、海は荒波。この向こうが南極です。
20分ほど居たでしょうか、道を変えて帰路に着き、12時半ころ、ホテル近くの鮮魚レストランに到着。ケープタウン市の副市長の招待で、回転寿司までありました。ここは、市長も副市長も女性です。
13時半に別れて、古くからの刑務所のあったロベン島へ。ところが、海が荒くて、突然便がキャンセル。そこで、急遽予定を変更して、明日行く予定のボッシェンダール・ワインエステートへ。西に60キロほど離れているのですが、走ってみると、郊外は、大地は広く、緑が豊かで、なかなか裕福なたたずまいです。南アのワインは評判が高く、試飲会で味わい方の説明を聞き、ゆっくりしました。
帰路に、もう一軒ワインヤードに寄り、18時過ぎにホテルへ。帰路、東の空に大きな虹がかかりました。それも、よく見ると2重です。日本(2本)と南アの将来を、天が願っているようでした。
19時半から、お世話になった皆さんをお呼びして、40人ほどの答礼宴を開きました。大いに盛り上がり、私も、久しぶりに英語でスピーチをしました。オックスフォード留学時代の南アの友人たちの思い出を話し、アパルトヘイトをなくすることが、私の政治活動で最も力を入れたテーマのひとつだったことを紹介し、南アの皆さんの一層の努力をお願いしました。