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5月6日(金) 休日、イギリス選挙結果、雨

今日は、最後の休日でした。ゆっくり起床して朝食。新聞は休刊日。その上、朝から雨で、楽しみにしていた庭仕事も出来ません。溜まっていたメールの返事に取り組みましたが、手間が掛かり、余り捗りませんでした。

イギリスでは、総選挙の結果、ブレア首相の率いる労働党が、かろうじて連続3期目の政権を担うことになりました。私がイギリス留学していたとき、1970年に、総選挙がありました。事前の予想では、ウィルソン首相の率いる労働党が絶対有利でしたが、結果は、ヒース党首の率いる保守党の勝利となり、政権交代が起きました。

テレビを見ながら、そのときテレビで中継された開票状況を、思い出しました。35年も前ですが、イギリスのことですから、今も同じ風景だと思います。町の小学校や公民館のような質素な建物の中で、開票が行われます。結果が出ると、選管委員長が候補者を壇上に呼び上げます。当時は労働党と保守党の2人でしたが、今では自由民主党と3者鼎立となっているので、3人を呼び上げるのでしょうか。

そして委員長が、駆けつけた有権者の前で、当選者の手を持って高く掲げ、当選を宣言し、みんなが当選者を祝福します。この情景が、選挙区ごとに次々と放映されるのです。日本の当選者インタビューのようなものかも知れませんが、イギリスのほうが、有権者が選択しているという実感がずっと強く伝わってきます。

ノースアンバーランドという選挙区に、イノック・パウエルという超タカ派議員がいました。外国人排斥の過激な主張で、結構支持を集めていました。当時のイギリスの凋落振りを見ていて、この超タカ派が勢いをつけて来るのではないかと、心配していました。しかし今では、皮膚の色など何もかまわず、イギリスは力を回復し、超タカ派は姿を消しました。イギリス政治は、ポピュリズムの対極にあるのです。

結局、夜まで小雨が続き、庭仕事は何も出来ませんでした。


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