|
明の十三陵 |
|
|
|
オリンピックの標語 |
|
9時前にバスで出発し、10時半過ぎ、明の十三陵に到着。北京観光の定番のひとつで、私もかつて来たことがありますが、以前よりずっと観光地的になっていました。陽界と陰界を分ける門があり、これを陽から陰にくぐってはいけないそうで、外を回って陵の区域に入り、出るときに門をくぐって一斉に「回来了」と叫びます。無事に俗世界に戻ったという意味です。12時まで楽しんで、12時半から昼食。
13時半過ぎに、もうひとつの定番、万里の長城のある八達嶺に到着。ここも何度目かですが、これほど観光客で溢れているのは初めてです。ニレ(楡樹)が満開で、アカシア(槐樹)はこれから。はるかにオリンピックの標語、「同一个世界、同一个夢想(One World, One Dream)」が掲示されていました。
道中、カササギを見ました。日本ではあまり見られないが、いる筈だと言って、「カササギの渡せる橋におく霜の、白きを見れば夜ぞ更けにける」という百人一首の一句を紹介したら、曹君が教えてくれました。「それは中国の話が元になっていそうです。牽牛と織女が、なかなか会えないのを哀れんで、カササギが何羽も繋がって川の橋になり、二人を会わせたのです。」日中の文化的関連は、やはり強いですね。
17時半から、全聚徳で北京ダックの夕食。アヒルの水かきも内臓も、すべて食べます。ついでにサソリまで出てきました。19時半から、京劇。「孫悟空」で、玄奨三蔵の弟子になる前の暴れん坊時代の物語です。堪能しました。
北京は、天安門事件当時と比べると、すっかり変わりました。高速道路網が張り巡らされ、自転車はすっかり少数派。車社会です。建物もアメリカ式が主流。オリンピックを目指してか、街路樹もバラなどの植え込みも多く見られます。昔が懐かしい気もしますが、こちらが頭を切り替えなければならないのでしょう。