江田五月活動日誌 2013年10月 >>日程表 ホーム総目次10月目次前へ次へ

10月4日(金) チェックアウト、MDRC、ニューヨーク大学、LAforNY、州知事部局、帰国へ

 今日は、訪米5日目で、最終日です。8時40分までにパッキングとチェックアウトを済ませるのですが、ホテルの食堂が修理中のため、辻元さんと外のお店でサンドウィッチに噛り付きました。今、最後の支度をしているところです。

朝食(辻元さん撮影)

 予定は、9時から1時間、MDRCという英国で始まったSIB(Social Impact bond)を調査してニューヨークで米国最初の実験的実施を手掛けたシンクタンクで、上級顧問のMr. David Butlerとお会いする予定です。次に10時半から1時間、ニューヨーク大学法学部のNational Center on Philanthropy and Lawに理事のProf. Harvey DaleとMs. Jill Mannyを訪ね、フィランソロピーと法律のかかわりについてお話を伺います。そこから、移動の車中でランチボックスの食事をとり、12時から1時間半、Lawyers Alliance for New Yorkに執行役員のMs. Sean Delanyを訪ね、NPOへの法律家による支援活動につきお話を伺います。最後は14時から1時間半、New York Volunteerに執行役員のMark Walterを訪ね、アメリコアの実践現場の話を伺います。

 その後、ニューヨークJFK空港に急ぎ、出国手続きをして、18時過ぎの便で成田空港へ。到着は5日の21時過ぎの予定です。

 予定通りチェックアウトをしたのですが、大渋滞でちょっと遅れ、9時15分から1時間、MDRCにリサーチ担当のMr. Tim Ruddらを訪ねました。Manpower Demonstration Research Corporationの略章なのですが、今では正式名称は通用しないとのこと。Social Impact Bondにつき詳しい説明を聞きました。16歳から18歳の被拘禁者につき、再犯防止のための活動をしている団体に財団が資金を提供し、その効果が上がればこれを利益と見なして州が財団に返済し、駄目だと一定額を割り引くといった制度で、まだ試行中です。非常に専門的な分野で、細かく質疑応答しました。

MDRC

 10時40分から1時間ほど、ニューヨーク大学法学部のNational Center on Philanthropy and the LawにMs. Jill Mannyを訪ね、非営利制度につき、これまで聞いた話をさらに掘り下げて質疑応答をしました。ここはロースクールで、彼女は5教科ほどを受け持っており、NPO関連に詳しい法律家を育成しています。

ニューヨーク大学ロースクール

 12時から、Lawyers Alliance for New Yorkを訪ね、サンドイッチやフルーツなどで昼食を取りながら、Mr. Sean Delanyら10人ほどの法律家たちと13時45分まで、興味深い議論をしました。この組織自体が弁護士を中心に組織されているNPOで、中には法律事務所から派遣された弁護士もいて、専門知識を生かして、小さなNPOの支援をしており、弁護士報酬を受け取っても無税となるそうです。若い弁護士たちの職業倫理の高さは、見習わなければなりません。

Lawyers Alliances for New York - 昼食を一緒に
同 - 記念写真

 14時から15時半前まで、ニューヨーク州のコモ知事の部局であるNPO支援室商政官のMs. Fran Barettを訪ね、ニューヨーク州のNPOのネットワーク化などの支援活動の取り組みを聞きました。彼女は長くNPOで働き、その知識や経験を見込んだ知事が抜擢したそうで、先日のハリケーン・サンディ被害への対応の経験から、アメリコアなどの活用策をはじめとして、行政とNPOとの連携強化策に取り組んでいます。

州知事NPO調整官

 15時半から車で、大渋滞の中をニューヨークJFK空港へ。ただ今、空港待合室で、18時過ぎの成田空港行きの便を待っているところです。非常に有益な、そして非常に忙しい旅の終わりで、5日21過ぎに到着予定です。

空港街待合室で

 


2013年10月4日(金)

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