今日は、湖と雪の墨絵の景色や田舎の趣のホテルに心を残して、8時前にチェックアウトしてバスでバイオエネルギー村ザンクトペーターへ。かなり標高が下がったのか、雪は消えていました。8時半から2時間ほど、公民館でシューラ―村長らの説明を聞いてすぐ隣のバイオマス工場を見学。人口2550人ほどの小さな村ですが、協同組合を作ってバイオマス利用で熱を集中供給しており、電力も自給です。最初は11人で始めたそうです。
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ティティゼー |
湖畔のホテル |
シュヴァルツヴァルド |
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バイオエネルギー村 - コージェネ施設、 |
同 - 施設内部 |
同 - 熱パイプ |
10時ころ、町の中心のザンクト・ペーター修道院を訪ねました。図書館なども併設されており、地下には緊急用の石油施設もあり、地域住民には不可欠の施設のようです。
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ザンクト・ペーター修道院 |
10時半ころ出て、アウトバーンを走り、11時過ぎから、フラウンホーファー研究機構太陽エネルギーシステム研究所を訪ねました。まず、アンネ・コーヴァハ=ヘプリング研究員に迎えられて、光を通すソーラーパネルなどの建物の環境特性の説明を受け、11時半から14時過ぎまで連続して3人から、この施設の活動につき説明を受けました。アンネさんからは全般的な話を、シンドラー専務理事とエーベルト研究部長から、それぞれ脱原発と再生可能エネルギーの取り組みにつき、細かなシミュレーションを含めた話を聞きました。
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アウトバーン |
フラウンホーファー研究所 - 入口で |
同 - 説明 |
14時半前から16時過ぎまで、フライブルグ近郊のヴォーバン地区を訪ね、説明を受けて街を見てまわりました。この地域は、第2次大戦後、フランス軍の施設があったのが、1992年にドイツに返還され、市が取得して新しい街を作りました。市が道路を作り、区画を決めて希望者を募り、分譲、賃貸、協同組合型の3種類の利用を始め、全体に環境に配慮した町作りをしています。具体的なことは区画ごとに地域住民の合意で決め、例えばある区画はトイレを吸引型にし、生ごみなどと合わせてバイオエネルギーとして利用するなどです。区域の真ん中を路面電車が走り、これを利用するため、地域住民の自動車保有率は、全市のそれの二分の一ほどに下がっています。電車の軌道敷は芝生で、ずい分静かです。広い自然のままの公園がたくさんあり、子どもたちが生き生きと育っています。窓に脱原発の小旗を掲げた家も見えました。
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ヴォーバン地区 - 説明 |
同 - ソーラーパネル |
同 - 街並み |
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同 - 公園 |
同 - 路面電車 |
同 - 市場 |
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同 - 脱原発 |
その後、バスでバーゼル=ミュールーズ=フライブルグ・ユーロエアポートへ。17時前に、ライン川を渡ってフランス領に入り、空港内を搭乗口まで移動すると、そこはスイス領で、もちろん何の出入国管理もありません。国境とは何かを考えさせられました。満員で大混雑の中を、19時に離陸し、1時間半の飛行と時差ゼロで、20時半にベルリン・シェーネフェルト空港に着陸。ホテルに着いたのは22時前になり、遅い夕食を取りました。
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ここはフランス |
ここはスイス |