○菅新体制がいよいよスタートしまして、江田さんとしては、この新体制をどのように進めていこうとお考えですか。
僕は、菅グループの責任者で、ずっとやってきたんです。今度の選挙は、鳩山さんが辞めた後で、党首が欠けたから、183人の国会議員でやるという選挙だったんですね。
菅さんとも話したんです。とにかく民主党、もうガタガタじゃないかと言われている時です。僕らは、菅さんが代表で岡田さんが幹事長という役割分担がいいと思う。思うけれど、そのために、血道をあげて選挙をやったんでは、国民の皆さんにますます失望を与えるだけだから、183人の国会議員の賢明な選択に委ねよう。そんな気持ちで選挙に臨みました。
本当に負けると覚悟していました。しかし多くの皆さんが、エッこの人がという人が、「やっぱり岡田さんは幹事長として、もっと経験を積ませよう。菅さんの代表で行こう。こう思って、菅さんに入れました。」
こういう人が次々と出てきて、大差で菅体制が出来ました。
今大切なのは、民主党全員が、ぎりぎりなんだ、崖っぷちなんだ、という気持ちになって心が一つになっているのです。そうなってない方もちょっといますけど、これは仕方がないです。これが大切な事だと思います。
もうひとつは、菅さん自身が本当に幅が大きくなって、鳩山さんのご苦労に本当に心から感謝して、鳩山さんを前に涙ぐむというようなこともありました。以前の「イラ菅」はすっかりなくなったと思います。
僕らのグループとしては、「菅さんが代表になったから、私たちには何かいいことがあるんじゃないかと、そんな事を一切思っちゃダメだ。もう本当に、下支えに徹する。」ということでやっていこうと思っています。
○予算が内示されましたけど…
しかし、この予算では景気も良くならないし、生活はますます厳しくなります。やはり国土交通省が七割、農林水産省が二割という、そういう配分をびくとも動かさないような、そんな予算でいい国ができるはずがないんですよね。
ですから、菅民主党としては、予算だったらこういう組み替えをやって、そしてたとえば福祉の関係や教育やまちづくりや、あるいは自然環境や、そういうところにちゃんとお金を使って、将来に活きるように、同じ公共投資にしても、そういうものでいい国をつくっていきたいと思っています。民主党は、今年の後半は皆さんをがっかりさせましたが、来年は見ていてください。やれると思いますよ。
○そういう中で、今年を振り返ってみてどんな一年だったとお考えでしょうか。
まず、民主党について言えば、7月から半年ぐらいでしょうか、党首をめぐるごたごたでご迷惑をかけました。しかし来年は、面目一新で頑張ります。
私自身にとっては、今年前半の通常国会では、最初と最後に本会議で発言をさせてもらった。後半は、国家基本政策委員長という、党首討論の担当になりました。来年は、小泉さん対菅さんの党首討論がありますからね、張り切って良い年を迎えたいと思っています。
○楽しみにしています。ありがとうございました。