2006年4月25日

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■「小沢民主党 執行部に聞く!」 
  参議院議員会長 江田五月

 CV-MiX 配信


○民主党の参議院議員会長でいらっしゃいます江田五月さんにお話をお伺いします。

江田五月 どうぞよろしくお願いします。

現在の意気込み

小沢さんが代表になって、全部の執行部が代わるということになったのですがね、私の場合は、前の前原さんに議員会長に指名されたんじゃないんです。そうじゃなくて、民主党の参議院の方の選挙で決まってるもんですから、だからこれは代わらないのです。小沢執行部になっても以前の続きで議員会長をやる。役員会にも出るし常幹にも出るということなんですね。

ところが、小沢さんは全部代えても良かったのだけど、実は代えなかったのですよ。全部そのままで、小沢代表・菅代表代行、この二人が入って、まあ若干の変化はもちろんありましたけども、前原さんの時の皆さんが、そのまま後は続けるということになりました。ですから、顔ぶれは皆似たような顔ぶれでやるわけですが、しかしやっぱりトップが変わると大きく変わりますね。この前原さんの2月3月の頃には、もう党は本当に、もう思い出してもぞっとするぐらいね、死に体でしたよね、本当にね。

これではもう、たとえば千葉の補欠選挙も、お詫びの意味を込めて、もう候補者を出すのをやめようかなんていう議論もあったぐらいだったんですね。しかし前原さんが辞める、そして代表選挙をどうするか。実は、私は菅さんの応援団で、どうしようかという議論をしたんですけども。やはり一本化というのも一つの方法ではあるのですが、だけど一本化で話をまとめると、多くの国会議員の皆さんは関わることができませんよね。まして、その外の党員サポーターの皆さんは全く関われないんで。せめて両院議員総会で決めるというのだから、それならやっぱり全員の国会議員が関わった形で決めた方がいい、それが選挙だと。

ところが選挙をやったらあとしこりが残るという。選挙をやればしこりが残って、選挙ができないというんだったら民主主義なんかやめたらいいんだけども、まあしこりが残るという心配もそれはわかる。そこで私たちは二つのことを求めた。一つは選挙をする。もう一つは選挙の結果、挙党体制を作る。その二つと、私の場合は菅さんを当選させたいとはもちろん思ってましたけど、まあ三つのことを求めて…。菅さんの当選はできなかったけれど、選挙はちゃんとやれた。そして挙党体制はできた。その二つのことは、きっちりとできました。

小沢さんがどういう執行部を作るかというと、今の前原執行部をそのまま残して、それに菅さんについては代表代行という、しかも飾り物ではなく実際に仕事をする、ということになりました。菅さんの提案で、週1回は小沢さん菅さん鳩山さん3人は、「メシを食う」という提案をどうもしたらしいけど、そうじゃなくて茶話会かなんかになったようだけど、いずれにしてもそういうね、お茶でも飲みながら、いろんな雑談をしましょう、雑談の中でいろんな事が決まってくるということも大事なことですから、そういうことにもなって。今、本当に党は一本化しました。

本当にこれはね、やっぱり気分が変わってきて、“さあやるぞ”という感じになってきた。そこへもってきて今度の補欠選挙で、955票という本当に薄氷を踏む思いではありますが、ちゃんと勝って。今日も常任幹事会で羽田最高顧問が「結党以来、今最高の一つになった状態だ。この勢いを更に進めて、心一つにして政権交代、そして日本のために良い政治をやろう」と、こういう挨拶をされましてね。私も全くそのとおり。これはもう、小沢体制の元で党が一つになっているのですから。政権交代をして、小沢内閣で日本を変えようと、本当にそう思っています。

役職上の最優先課題

参議院の課題はいろいろありますけれども、やっぱり参議院というだけでなくて、参議院も衆議院と一緒に日本の政治を預かっているわけですから。だからやっぱり、小泉後にですね、なんか小泉亜流だかなんだか知らないけど、あいかわらず自民党政治が続くというんじゃだめなんで、やっぱり私は政権交代だと思いますよ。

参議院は政権交代の直接の責任を負っている院ではないけれども、やはり来年の参議院選挙、これがまず一番大きな課題です。その参議院選挙で、ちゃんと与野党逆転を参議院からやって、その次にそうすると必ず総選挙があるわけですから、総選挙で政権交代をやる。当面というと、これは多少先の話ですけれども、これがやっぱり一番の課題。その一番の課題のために、当面の、例えば今、男女雇用機会均等法の議論してますよね。それから共謀罪の議論もやがて参議院のほうにやってまいります。行革推進法案もこれも今やってる最中ですが、こういうことをきっちり議論していく、ということですね。参議院選挙の定数是正も、これもありますけどね。

民主党の再生に一番必要なこと

それはもう心を一つに合わせること、これに尽きます。これは今、現にそうなりつつある。ただね、こないだの千葉の選挙はね、あれは確かに955票という、もうぎりぎりの勝利ですけど、投票率が50%を割ってるわけですよ。まあ補欠選挙にありがちな低投票率、これを脱することはできなかった。ただ、出口調査で見ると、無党派の皆さんはダブルスコアで太田和美さんに投票しているんですね、相手と比べると。そうすると普通の選挙だと、もっと投票率が上がりますから、上がったらどんどんこの差は開いていく。だからやっぱり薄氷を踏む僅差の勝利だけど、確かな勝利で、これから先普通の選挙になると、もっとぐっと票差が開いて民主党が勝つ、ということになってますから。これはこの勢いを続けていく。

ところが難しいのはね、最近の政治はもう風向きがくるくる変わるんですよ。だからやっぱり、今大切なのは気持ちを引き締めることですね。気持ちを一つにすること、そして気持ちを引き締めること。これが今、民主党に一番大切なことだと思います。

国民へのメッセージ

小泉政治が5年続きました。この間でね、国民の皆さんの生活は一体どうなってきているか、世界は一体どうなってきているか。良いこと何にもないと思いますね。格差が開いていく。最近、子どもたちの学用品が買えない家庭が増えてきているとか、貯金がゼロの家庭が増えてきているとかね、そのくせ六本木何とかヒルズというのは栄耀栄華ですからね。これじゃいけないです。

世界を見ても、ブッシュ・アドミニストレーションの元で、いろんな危ないことが起きてきています。その中でアジアくらいは心を通わせなきゃというのに、小泉内閣で、アジアとの関係も、どうも日本はしっかりした心を通わせる関係を作れていません。

だから、私は本当に民主党は一つになって頑張りますから。ぜひ来年の参議院選挙、その次の総選挙、民主党に政権を託して下さい。心からお願いを申し上げます。

○ありがとうございました。


2005年11月2日

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