2006年6月16日

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東ティモール民主共和国首脳への書簡 東ティモール議員連盟会長 江田 五月

シャナナ・グスマン大統領閣下
マリ・アルカティリ総理大臣閣下
ラモス・ホルタ外務大臣閣下


尊敬する友人の皆様

 日々、報道を通して、また私たちの共通の友人を通して貴国の状況に関するニュースに接し、一同、心を痛めています。外務省担当課長からもブリーフを受け、貴国の状況を注視し、政府としても適切な対応を取るよう、求めたところです。

 今年3月、マリ・アルカティリ総理大臣とラモス・ホルタ外務大臣を日本にお迎えして旧交を温めたばかりでした。議員連盟としても、貴国と日本の交流を深めるため、とりわけ議員同士の交流促進の可能性を探るために貴国を訪れたいと相談をしていた矢先でもあり、今回の報道に接し、皆さんのご苦労を思い、また国民の皆さんの不安を思い、心から憂慮しています。

 今回の一連の騒動について、その背景は我々外国人が正確に理解することは困難かとは思います。ただひたすら、国民の皆さんが一日も早く、安心して、日常生活に戻れることを、心から願っています。皆さんは、長い苦難の歴史を経て、国家の再建の開始にまでこぎ着けられました。ぜひ皆さんの間の友情と信頼関係を再確認され、さらに智恵とねばり強さによって、世界が注目している今回の出来事を乗り越えてください。必ず実現することを信じています。

 もしも日本を含めた国際社会に何かできることがあれば、ぜひお教えください。

 あらためて皆さんと国民の皆さんが、一日も早く安定を取り戻し、国家再建のための一致団結した取り組みを進められることを、そして再び皆さんにお目にかかることを心からお祈りしていることをお伝えし、筆をおきます。

東ティモール議員連盟
会長 江田五月


2006年6月16日

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