2006年6月16日

戻るホーム2006目次前へ次へ


両院議員総会での挨拶  江田五月

えー、閉会の挨拶ということになりました。この通常国会、本当に皆さん、ご苦労様でした。鳩山幹事長から、人生そのもの、こういうお話がございましたが、ピンチャンジンドラというのですね。ピンチはチャンスだジンセイはドラマだと、こういうわけですが、チャンスはピンチというのも忘れちゃいけない。まさに人生そのもののような国会でしたが。今、民主党は求心力を大いに高めて、小沢新体制のもとで、いよいよ、秋の補欠選挙、来年の統一地方選挙、そして参議院選挙、さらにその先の総選挙・政権交代、これを展望できる、そういう態勢になってきたと思っております。

小泉内閣5年間は何だったのか。私はやはりこれはもう、偽装政治であり粉飾政治そのものだったと思います。最後に出てきたのがそれを象徴している。年金の納付率の偽装、そして日銀総裁の、まあ、あのやり方。

私は実は、20代の頃にイギリスに留学したことがあって、イギリス行政法を勉強したのですが、「自然的正義」というのがありましてですね、「誰も自分の言い分を聞いてもらわずに不利益を受けない」、それが一つ。もう一つ、「誰も自分自身のことについて自分が裁定者になれない」、こういう原則があるのです。

1000万円出しておいてですよ、その1000万が上がったり下がったりするような、そういう金融政策、これが出来るのか、出来ないのか。出来ないのは当たり前であります。イギリスだったらこんなもの当然これはフェアネスに反するのでありまして。まあ、最後に出てきましたから、後7・8・9、三ヶ月ですか、まだまだこれから出てくるんじゃないか。それがイヤだから、今回早く閉じたのじゃないか。こういう怒りを覚えているところです。

どうぞ皆さん、この怒りを国民と共有して、さらに政権交代まで、民主党の結束をしっかりと固めて頑張っていこうじゃありませんか。2年間、参議院の議員会長として、お世話になりました。輿石新体制、参議院側から精一杯、衆議院のほうを応援します。参議院選挙、衆議院の皆さん、一つ応援してください。

どうぞ大いなる希望を持って、これからの100日の休み、さらにその先、頑張って行こうじゃありませんか。よろしくお願いいたします。終わります。


2006年6月16日

戻るホーム2006目次前へ次へ