2006年6月28日 山陽新聞インタビュー

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骨太の政策打ち出す

江田五月(民主・参院岡山)


小泉純一郎首相の下での最後の通常国会が終わった。5年以上に及ぶ久々の長期政権が残したものは何か。過熱してきた次期総裁選の行方は。岡山県関係の国会議員に、改めて小泉政権を総括してもらい、新しいリーダーに求められる課題などを聞いた。

― 五年余りの小泉政権をどう評価するか。
 「小泉純一郎首相が残したのはパフォーマンス政治だけだ。政治を国民に身近なものにしたことはある程度評価でき、わが党が学ぶべき点もあろう。だが、掲げてきた構造改革は実態がなく偽装や粉飾だらけだった」

― 偽装や粉飾とは。
 「道路公団を民営化したが、相変わらず無駄な高速道路をつくる。簡素で効率的な政府といいながら、天下りや談合の規制には後ろ向き。景気は回復しているというが、庶民の暮らしは苦しくなり、格差が拡大した」

― 閉会した通常国会をどう総括するか。
 「なぜ終盤になって教育基本法改正案など重要法案を提出したのか理解できない。無責任だ。最終盤は共謀罪など民主党ペースの動きとなり、政権交代に向けて確かな手ごたえを感じた」

― 重視する政策は。
 
「地域主権を進める必要がある。現在の財政赤字は中央集権のままでは再建できない。また小泉首相が悪化させた中国、韓国などアジアとの関係も修復すべきだ」

― 秋には党代表選と自民党の総裁選がある。
 「党代表選は小沢一郎代表を引き続き支えようという流れがある。残念ながら自民党の総裁が首相になるが、それがだれであれ、私たちがなすべきことは本当に骨太の政策を打ち出すことだ」


中原一夫
山陽新聞
 2006年6月28日掲載
ポスト小泉 国政の行方


2006年6月28日

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