2008年1月1日

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年頭所感

 明けましておめでとうございます。 皆さんには、素晴らしい戊子歳の新年をお迎えのことと思います。本年が、皆さんにとって幸多く、希望に満ちた一年となることを心よりお祈りいたします。

 昨年は、選挙の年でした。全国的にも劇的な変化が起き、参議院では与野党が逆転し、大きく構成が変わりました。この結果を受けて、私が議長に就任することになりましたが、昨年8月7日の本会議場で、満票をいただいて議長に選ばれたときの感激と緊張を、忘れてはいけないと思っています。

 「ねじれ国会」と言われ、海図のない航海に船出してから5か月。今年、政治の緊張はますます強まるでしょう。地域間や産業間をはじめ、至るところで格差が広がっているなど、政治の課題は山積しています。ここで、現状に直面して立ち止まるのではなく、ねじれの持つエネルギーを上手に活用し、生き活きとした政治で素晴らしい未来を切り開いていくことが必要です。その際、できるだけ原点や原則に立ち返り、二院制のあり方、参議院のあり方を考えていくことが大切と考えています。

 参議院改革については、最近では決算審査改革、ODA現地調査の実施などの実を上げてきたところですが、いうまでもなく、ここまですれば改革が完成、というものではありません。とりわけ参議院議員選挙の定数較差問題については、院として随時対処してきましたが、これも限界で、抜本改革が不可避の状況です。そこで昨年、改めて参議院改革協議会を設け、参議院が独自性を発揮するためにどのような選挙制度がふさわしいか、検討を始めました。今後、各会派の議員の皆さんによる活発な議論が交わされることを期待します。

 参議院は今年、61年目を迎えます。国政審議や調査をさらに充実させ、国民の皆さんに身近で分かりやすい議論を展開できるよう、参議院の新たな可能性を追求していきたいと考えています。これからも、参議院の活動に対しご理解、ご支援をいただくようお願いして、年頭のごあいさつといたします。

参議院議長  

2008年1月1日

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