○今週は江田さんにお出でいただきました。こんばんは。国会報告にお出でいただくのは結構久しぶりになりますか。
そう、今年初めてかもしれませんね。
○国会の中で、参議院の議長としての活躍をこちらでは拝見しているんですけれど、いかがですか。
ちょうど、半年ちょっと経ったところですが、まあいろんなことがありましたね。
秋の臨時国会が越年で、1月の15日まで続いた。最後は例のインド洋での給油の継続で、参議院では否決をしたのですが、衆議院で三分の二で可決をされた。参議院としては大変残念なことですがね。
同時にあの時に民主党から出した、「テロ根絶法案」というのがあるのですよ。これが賛否どうなるかというので、もし可否が同数だとすると、憲法の規定で議長が裁定するということになるんで、もうドキドキしましたね。120対118という、ギリギリで可決をしましたがね。まあいずれにしても衆議院の方に送っても、まだ日の目を見てはおりません。
ほかにも民主党から出した法案が衆議院に送られて、日の目を見ていない。年金の流用禁止とかね、あるいは農業者の所得の問題とか、いっぱいあります。
○最近のところでは税金ですとか、道路特定財源というところでまた議長としての役目がありましたしね。
1月18日に通常国会が始まって、最初は補正予算があったのですが、同時に今の道路財源。これは特定財源ということで50何年やってきた、しかも税率を倍にして、これで30何年やってきた。これを10年そのまま59兆円ですか、続けるというので、これで一体いいのかというのでね。
ところが、自民党のほうが、政府が出したら大変だからというので、自民党の議員立法で「つなぎ法案」というのを出してきたのですよ。この「つなぎ法案」をやられるとね、とにかく60日布団被って黙ってれば参議院の議論なんて無用だということになるんで、これはちょっと参議院無視もはなはだしいんじゃないか。ところが与党はそれを力で衆議院を通そうという。
1月30日、もう本会議が始まるという時間に、河野さんと私の会談がもたれて。「さあ、最後のひと踏ん張りをやってみよう」と、こう言って我々いろんな努力をして、「つなぎ法案」という「奇策」、これは撤回をしてもらった。ただし、「年度内に一定の結論を得るものとする」というのがありまして、それがどうなるか。だから、「つなぎ法案」という山は何とか撤回で乗り越えた、しかし、まだ次から次へとこれから山がくるわけでね、議長としては本当に手に汗握るという事が続きます。
○議長という以前に江田さんは国会議員として活動してこられた。議長と国会議員というのはかなり生活が違いますか。
やっぱり違いますね。まず何といっても議長というのは会派を離脱して中立ですから、政党活動に関与しません。ですから、国会の中でも民主党の会議には出ていないし、それから地元でも、津村君、柚木君や、若い皆さんに任せています。これが大きく変わっている点です。
じゃあヒマになったのかというとね、そんなことないんです。議長として、議員会館でやること、国会の中の議長室でやること、それから公邸というのがあって、なかなか立派な所なのですが、そこの議長室に来るお客さん。お客は次から次です。そのお客の中には特に外国のお客が多いです。大使もいますし、外国の議長さんだとか総理大臣だとかね。
もう一つ、皇室との仕事もいろいろありまして。昨日も、東宮に行ってお誕生日というね、署名をしてきた。まあ、なかなか忙しくやっています。
○まだまだいろいろあるんでしょうけれども…、どうもありがとうございました。