2008年4月26日17:05〜放送

戻るホーム2008目次前へ次へ


RSKイブニングニュース「国会報告」 (聞き手:小沢典子さん)


○今週は江田さんにお越しいただきました。こんばんは。 こんばんは。よろしくお願いします。

前回は2月にご出演いただいていますけれども、今の国会といいますと、衆議院で今月30日にもガソリン税の暫定税率、再可決かという見通しですけれども…。

見通しというとね、ちょっと違うと思うんですよ。与党の皆さんは「するんだ、するんだ」と言っていますけど、山口で衆議院の補欠選挙がありますよね、あれが明日の投票日で。その結果がどうであろうが、「再可決するんだ」と言ってますけど、選挙の結果がなかなか与党に厳しいようだから、あえて強がりを言っているのじゃないかなという、そういう見方もあるんですよね。

選挙の結果とか、その後の国民の皆さんのご意見とか、そんなものを見ているとね、そう簡単に再可決できるのかなという気もしますけど、まあ、来週は大変に緊迫して来ると思います。

○何か国民にとってもなかなか不透明感があったりするのですけれども、そのへんではいかがですか。

そうですね。1月の終わりに河野衆議院議長と一緒に、あっせんをさしていただいて。まあ各党の合意で「年度内に一定の結論を得るものとする」ということになっていたんですが、当時、僕や河野さんが頭に描いていた通りにはなかなかいかなかったんでね、そこはちょっと残念なんですが。

それでも、各党の合意ができる、たとえば登録免許税とか、そういうものについては、ちゃんと立法的な措置も取ったし、ガソリン税については、これは下げると。それから一般財源化という方向は、今大きくなって来ているので、まあ決着というところにはいかなかったけど、一定の方向は見えてきたんだと思うんですね。あとは本当にその方向に向かってきっちりした立法対応ができるかどうかです。

私はこれは、あの…。今、衆参いわゆる「ねじれ」でしょ。この「ねじれ」というのは、珍しいことではないのですよ。衆議院と参議院が二つあって、選挙は別だから。常に衆議院と参議院が同じ数のバランスというほうが、むしろ珍しいんでね。その珍しいことがずーっと日本で長く続いたから、このほうがどっちかいうとおかしい。逆に、衆議院で与党が3分の2以上持っている、これは珍しいのですよ、本当に。

だからこれからいつでも起きる可能性がある「ねじれ」を、上手に活かす知恵をね、今みんなで修得しなければいけないのに、すぐに「やれ、60日です」、「やれ、3分の2です」と言うとね、これはせっかくの今のチャンスをみすみす見逃してしまうことになるので、あまり良いことだとは思いませんね。

○それから、江田さんは長くハンセン病にも関わってこられましたけれども、ハンセン病問題の基本法というのが…。

ハンセン病というのは、もう隔離をして、そして差別をして、というのがずっと続いて。10年前に「らい予防法」を廃止した、5年前に熊本地裁の判決が出た。何とかしなきゃというのでね、一定の補償法は作ったのですが、それでも最終解決にはなっていないんで。だから本当にハンセン病の皆さんの差別は、もう完全になくするという意味で、基本法を作ろうという。

「ねじれ」の国会ですが、与党と野党ががっちり意見を合わせて、法律を作ろうという時には、これはどんどん前に進むんで。ついこの間、一昨日でしたかね、二つ議員の集団−議員懇談会というのがあって、これの合同会議をやって。一つのほうは私が前に責任者をやっていたのですが、ここで「国会がどうであろうが、基本法は作る」という合意を作りました。ですからできると思いますね。

○署名も80万集まったということで。 そうですね、ぜひやりたいです。

○どうもありがとうございました。 どうもよろしくお願いします…。


2008年4月26日 RSK-TVの国会報告

戻るホーム2008目次前へ次へ