2009年5月27日 |
全国市議会議長会 第85回定期総会 江田参議院議長祝辞
全国のおよそ800の市から市議会議長ほか関係各位がお集まりになり、全国市議会議長会第85回定期総会が盛会のうちに開催されますことを心よりお喜び申し上げます。本来であれば出席してご挨拶を申し上げるべきところ、本日は参議院本会議のため出席できず残念です。
ご列席の議長の皆さまは、日夜、市民の声に耳を傾けて市民生活の向上に力を尽くされながら、市議会の舵取りや市政のチェックに意を用いておられます。同じ議会運営の責任者の一人として、そのご労苦に深く敬意を表します。
また、このたび、議会への長年のご貢献により栄えある表彰を受けられる皆さまに、心からお祝いを申し上げます。
地方議会は、地域住民にとってもっとも身近な議会であり、地方自治の根幹、すなわち民主主義の原点です。中でも市議会については、市町村合併の進行によりカバーする範囲が広がっており、市民生活に与える影響も大きくなっています。最近では、定額給付金の審議のため日曜日に市議会が開催されたり、議長選において所信表明会が実施されるなど、議会改革の試みが報じられているところですが、討議や論戦を通じて妥協点を探り、成案を得るという議会の特質を活かして、議会がより一層市民に注目されるよう、議長の皆さまのご手腕に期待しています。
さて、昨年の夏、私は地元岡山県内のすべての市町村長を訪ね、地方の厳しい現状を伺って回りました。首長だけでなく議長の皆さまも、この大変な苦境に深く悩まれていると思います。国と地方の問題については、国会でも、将来の世代のために真摯に議論と調整を続けてまいりますが、市議会におかれましても、なお一層のご理解をお願いいたします。
結びに、全国市議会議長会のますますのご発展と、ご列席の皆さまのご健勝、ご多幸を祈念して、お祝いの言葉といたします。平成21年5月27日
参議院議長 江 田 五 月
2009年5月27日 |