2009年11月18日 |
全国町村長大会 江田参議院議長あいさつ
平成21年11月18日
於 NHKホール参議院議長の江田五月でございます。
本日、全国から多くの参加者がお集まりになり、全国町村長大会がこのように盛大に開催され、なかなか白熱した議論が展開されていることを心からお喜び申し上げます。
地域の生活に最も近い存在である自治体の代表として、町村長の皆さんは日夜、力を尽くしておられます。生活に直結しているだけに、行政の現場にはさまざまなご苦労がおありと察します。日頃のご貢献に深く敬意を表し、心より感謝を申し上げます。
地方は、依然として厳しい状況にあります。財政の問題や過疎化・高齢化の問題はなお進行中ですし、市町村合併によって中心部と周辺部の地域格差が露呈するといった新たな課題も出てきています。私は、毎年夏に地元岡山県の首長さん達を訪ねて生の声を聞かせていただいていますが、慢性的な問題に加え、災害や新型インフルエンザなど突発的な事態への対処が重なって、苦しい行政運営を余儀なくされていることを改めて痛感しました。
政権交代によって分権の方向性も大きく変わり、ポスト過疎法や陳情窓口のあり方などにつき、議論を呼んでいます。地方の皆さんにもずいぶん戸惑いがおありかと思いますが、これまでのように、皆さんが中央省庁に直接要望を上げる形を改め、政治家や政党が責任を持って地方の声を中央に届け、予算を措置する方向を目指していると理解しています。参議院としても、しっかりと国政を見定め、地方に生ずる混乱を最小限としてまいります。どうかご理解をいただきますようお願いいたします。
結びに、全国の町村がますます発展することを願い、ご列席の皆さんの一層のご健勝とご活躍をお祈りして、ごあいさつといたします。
2009年11月18日 |