2009年11月23日

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平成21年度(第48回)農林水産祭式典
江田参議院議長祝辞

平成21年11月23日
於 明治神宮会館

 参議院議長の江田五月でございます。

 平成21年度農林水産祭式典がこのように盛大に開催されましたことを、心よりお喜び申し上げます。また、天皇杯をはじめ栄えある表彰を受けられた皆さん、おめでとうございます。

 農林水産業は、人の生存に不可欠な「食」を供給し、国土を保全し自然環境を守る大切な役割を担っています。ところが、自然に直接働きかける産業だけに、お天気次第で不安定さを免れず、昨今では、多くの現場で従事者数の減少と後継者不足に悩んでいます。

 その一方、新しい価値観で農林水産業に挑戦し事業を興している人も、少なくありません。農業に取り組む若い女性のことを、「ノギャル」(農ギャル)と言うのだそうですね。私も最近初めて聞きましたが、食や国土の安全と農林水産業への関心の高まりを示しています。農林水産業は、最も知識集約度の高い産業だとも言われます。国は、意欲ある生産者を後押しし、創意工夫を生かせるような政策を積極的に展開し、これを魅力ある成長分野に温かく育てていく必要があります。今こそ、その転換点です。

 秋の実りと収穫に感謝する本日の企画で、農林水産業と食についての認識が広がることは、大変意義深いことです。この行事が今後とも引き続き開かれ、生産者と消費者の双方にとってすばらしい成果を挙げられることを願っています。

 結びに、農林水産業に携わるすべての皆さんの日頃のご労苦に心から敬意を表し、本日ご列席の皆さんのご健勝とご活躍をお祈りして、お祝いの言葉といたします。


2009年11月23日

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