2010年1月18日

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参議院衛視観閲式での議長訓辞

平成22年1月18日

 皆さん、おはようございます。ちょっと遅ればせですが、あけましておめでとうございます。いよいよ今日、第174回国会常会が召集されました。150日という会期、皆さんのしっかりした活躍を祈っています。

 昨年は、ご承知のとおり衆議院総選挙で政権交代が起きました。日本の歴史で初めて有権者が自分たちの手で政権を選び取った、こういう画期的な出来事が起きたわけでございます。そして今年の夏には参議院選挙がある。さらに国会のおもむきも一新し、議事堂もきれいになりました。参議院の議員会館、衆議院の方もですが、新しくなってまいります。そういう中で国民の関心はこの国会にいやでも集まっておりまして、去年の秋から暮れにはこの国会周辺が観光客で一杯になる。渋滞が起きる。そういう状況になってきました。国会が国民の関心を大きく集めているわけであります。

 そんな中で私は今年も地元の消防の出初めに行って、この観閲式のことを話しました。皆さん、是非一つ、私の地元の消防団よりもっとしっかりとやって欲しいと、しかし今日こうして皆さんの姿を見て、もうこれは大丈夫という意を強くいたしました。

 去年は、警務の皆さんが中心になって新型インフルエンザ対策に当たっていただき、しっかりと峠を越えて今も沈静化に向かっておる、こういう状況であると思います。一昨年には割腹自殺未遂がすぐそこであった。あるいは昨年は、この正門の前で同じような事件が起きた。いずれもこういう事件を小さく押さえ込むことが出来ているのは、警務の皆さんの活動のお陰だと思います。院には議院秩序保持権、あるいは院内警察権がございます。議長がこれに携わっていくわけでありますが、私一人では何も出来ません。皆さんの活動があって初めて院の秩序が守られ、警察権が行使されるものであります。しかし同時に、ここに集まってくる国民の皆さんと直接に接する重要な仕事もあります。秩序を保持し警察権を行使しながら、同時に主権者は国民であると、国民の皆さまに対して国会というのは決して近づきにくい所ではないんだと、誰もが皆、やさしくこられる場所なんだ、こういう思いを持っていただく、重要な職務でございます。

 今年一年、皆さんの重要な職務をしっかりと遂行していただくことをお願いし、新年のご挨拶といたします。どうぞ皆さん今年もよろしくお願いします。


2010年1月18日

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