2010年5月26日

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全国市議会議長会 第86回定期総会
江田参議院議長祝辞

 全国のおよそ800の市から、市議会議長をはじめ関係の皆さまがお集まりになり、全国市議会議長会 第86回定期総会が盛会のうちに開催されましたことを心よりお喜び申し上げます。本来であれば出席してご挨拶を申し上げるべきところ、本日は参議院本会議のため出席できず残念です。

 市議会議長の皆さまは、議会の舵取りはもちろんのこと、市民の代表として、日夜さまざまな声をすくい上げ、市政の向上に力を尽くしておられます。同じ議員、議長の一人として、日頃のご労苦に深く敬意を表します。また、このたび、議会への長年のご貢献により栄えある表彰を受けられる皆さまに、心からお祝いを申し上げます。

 地方議会は、地域住民にとって最も身近な議会であり、民主主義の原点です。近年は、市町村合併や地域主権の進展によって議会が扱う対象も広がってきました。私は、これからの社会において、自立した市民が積極的に政治にかかわり、発言し行動することが必要と考えていますが、その際、討議や論戦を通じて論点を深め、妥協点を探って成案を得るという議会の特質の重要性は、高まりこそすれ低下することはありません。議会でのオープンな議論が市民の政治参加を喚起し、市民生活の向上につながるよう、議長の皆さまの手腕に期待しています。

 参議院は先日、「国と地方の協議の場」設置法案など地域主権3法案を可決して衆議院に送ったところで、国と地方の新たな関係が始まろうとしています。厳しい地方の状況を好転させるには大変な困難を伴いますが、市議会におかれましても、なお一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 結びに、全国市議会議長会のますますのご発展と、ご列席の皆さまのご健勝、ご多幸をお祈りして、お祝いの言葉といたします。

   平成22年5月26日

参議院議長  江田 五月


2010年5月26日

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