2006年9月5日 |
江田五月の国会レポート 第37号 |
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10月の衆議院補欠選挙支援のお願い |
随分と発行ができていませんでした。お詫び申し上げます。
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民主党は、昨年9月の総選挙の結果、全国では約3分の1にあたる64議席も減らしました。しかし岡山県では、皆さんのご支援の下、2区と4区で小選挙区勝利を達成し、選挙区では自民2、民主2、無所属1となりました。その結果を受けて、岡田代表が辞任し、若い前原誠司さんを新代表に選出しました。今年の第164回通常国会では、いわゆるBBLT(防衛施設庁官製談合問題・BSE問題・ライブドア問題・耐震偽装問題)4点セットで攻勢に立つはずでしたが、ライブドア関連のメール騒動の対応を誤り、結党以来最大の危機を迎えてしまいました。
そこで前原さんの代表辞任を受けて、4月7日に両院議員総会を開催し、「自らも変わる」と宣言した小沢一郎さんを新代表に選出しました。小沢さんは、新たに菅直人さんを代表代行に任命し、幹事長の鳩山由紀夫さん以下の役職はほぼ全員留任としました。江田五月は参議院議員会長として、引き続き役員会メンバーとなりました。民主党岡山県参議院選挙区第1総支部(江田支部)は4月9日に党員集会を開催し、この間のいきさつと、今後の方針につき確認を行いました。
メール騒動で大揺れの中、弱冠26歳の「太田かずみ」さんが民主党公認候補として手を挙げました。事務所開きは3月25日に行われ、まさに大逆風の中の船出でした。江田五月も党本部を代表して激励挨拶をしました。
不利を予想された状況は、小沢代表の登場で一変しました。劣勢を挽回すべく、まさに衆参国会議員・秘書会・党職員が一丸となってあらゆる努力をしました。その結果955票差で太田さんが、埼玉県の副知事も勤めた有力自民党候補を破り見事当選。
これと同時期に地元岡山でも、合併後の和気町長選挙に大森直徳さん、初代浅口市長に田主智彦さんと、いずれも推薦候補が当選しました。首長選挙では、民主党岡山の連戦連勝が続いています。
通常国会前半は低調でしたが、千葉7区での勝利の後は、民主党が終始押し気味となりました。いわゆる新4点セット(共謀罪・教育基本法改正・国民投票法・年金保険料不正免除騒動)が登場したのです。衆院で3分の2以上の議席を有する巨大与党は、たがが緩んだのです。年金保険料を勝手に社会保険事務所が免除するという騒動の中で、高齢者に痛みを負わせる医療制度改悪改革法案が成立してしまいましたが、共謀罪、教育基本法改正法案、国民投票法案は次期国会以降に先送りされ、小泉首相は逃げるように国会延長を頑なに拒否し、6月18日に通常国会は終了しました。
会期末に小泉首相と挨拶 ところがその直後、日銀の福井総裁の不適切な投資問題やイラクからの陸上自衛隊撤退、米国産牛肉の輸入再開などが出てきました。
追及を恐れて延長を回避したのなら、まさに国会軽視ここに極まれりです。小泉首相の頭には、8月15日の靖国参拝と9月の自民党後継総裁選びしかなかったのでしょう。
国会終了で、江田五月が2年間勤めてきた民主党・新緑風会の議員会長職は任期満了となり、輿石東新会長に引き継がれました。この間のご支援ご協力に、心から感謝申し上げます。
岡山県は平成の大合併で、78あった市町村が29に再編されました。7月に1ヶ月かけて「御用聞き」と称して直接役場に出向き、すべての首長さんからご意見やご要望を聞きました。全国では交付税不交付団体が24増えたと言われますが、殆どが愛知県などの都市部です。冷たく格差を作り出してきた小泉改革で、多くの地方自治体が切り捨てられてきました。財政も福祉も住民負担増も、重くのしかかっている地方の実情が良くわかりました。血の通った改革への転換を、皆待ち望んでおり、来年春の統一地方選挙と夏の参議院選挙の重要性を改めて噛み締めました。
8月には、昨年突然の衆議院解散で出来なかった初盆のお参りに、昨年の分も含め、各総支部代表と一緒に伺わせていただきました。130軒以上になりました。心よりご冥福と共に、ご家庭の益々のご多幸をお祈り申し上げます。
9月20日に決定される自民党総裁選挙は、さっぱり盛り上がりません。一番の対抗馬と目された福田康夫さんが、早々に不出馬を表明したのが最大の要因。谷垣財務大臣が一番早く7月27日に出馬表明をし、麻生外務大臣も8月21日に正式に出馬表明をしましたが、大本命の安倍官房長官は9月になって正式表明という余裕綽々振りです。正式表明前から安倍さん支持が雪崩を打つ勢いで、優位は決定的で、見どころは、森派を中心とした派閥連合選対と自発的に集結した中堅・若手グループの対立くらいのこと。その背景にあるいつもながらの功名争いとポスト争いは、明々白々。国民無視の茶番劇が繰り広げられています。
民主党は9月25日に党大会を開き、小沢代表、菅代表代行、鳩山幹事長のトロイカ体制をしっかりとパワーアップし、新自民党総裁との9月下旬からの臨時国会での戦いに備えることとなります。政権交代が目前に迫っているのですから、身内での足並みの乱れはもう許されません。細川・羽田政権、新進党の経験をしっかりと生かさなければなりません。
9月30日には公明党も大会を開き、神崎武法さんに代わる新しい代表を選出するようです。
民主党の政権奪取に向けた当面の最重要課題は、10月22日に行われる神奈川16区と大阪9区の衆議院補欠選挙です。どちらも自民現職の死亡によるものですが、自民党新総裁選出直後の国政選挙でもあり、来年の参院選の勝敗を左右する大切な選挙となります。民主党は神奈川16区では、ブログの世界では「実現男」として有名な後藤祐一さんを、大阪9区では前回惜敗した前衆議院議員の大谷信盛さん(2期)を公認決定し、お盆前から必勝の覚悟で懸命の取り組みを開始しました。江田五月も早速、知り合いの有権者に直接お願いの電話をかけました。
8月18・19日と27日には現地入りし、事務所スタッフも総出で応援態勢を取っています。是非、皆さんのご協力をお願いします。
後藤 祐一 37歳
東京大学法学部卒
通商産業省(旧経済産業省)出身大谷 信盛 43歳
米ジョージ・ワシントン大学
大学院 国際関係論修士号取得
前衆議院議員2期当選神奈川16区
厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村、藤野町、城山町、相模原市(旧相模湖町、旧津久井町、麻溝、新磯、相模台、相武台)大阪9区
茨木市、箕面市、池田市、豊能町、能勢町■事務所
神奈川県厚木市水引2-2-1 ATTビル
TEL:046-296-2411
FAX:046-296-4811■事務所
大阪府茨木市園田町2丁目28番地
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地元岡山では、来春の統一地方選と参院選の候補者選びのため、党本部にあわせて岡山県連でも候補者公募を行いましたが、決定に至っていません。岡山県議選では、岡山市2区、津山市、真庭市、備前市など、必ず候補を立てたい地域が山積です。参議院岡山選挙区では、総選挙で自民党と互角に戦った勢いをさらに確実にするために、しっかりした取り組みをしなければなりません。大きなご支援を心よりお願いします。
※ 現在までに民主党公認が決定や内定している予定候補者は、以下の通りです。
岡山県議選(岡山市第一選挙区) 姫井由美子(47・現2)、岡田幹司(49・新)
岡山市議選 近藤昭(62・現4)、羽場頼三郎(57・現4)、田原清正(52・現2)、酒井薫寿雄(47・新)
2006年9月5日 |