2000/12/31

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江田五月の国会レポート 第9号

21世紀がはじまりました 今年は年男、頑張ります
2001年は政治決戦の年!! 参院選勝利で政権交代を実現

政治 経済 永田町の今
 予算案はまたしても「ばらまき」と「先送り」
 今のままでは、日本経済は回復しない!!
 参議院憲法調査会でアメリカ視察
 江田五月メールマガジンを発行しました
岡山トピックス
 「石田みえ」地域選対づくり
 新春パーティーとタイムショック21

◆21世紀がはじまりました 今年は年男、頑張ります

いよいよ21世紀がはじまりました。旧年中だけでなく、20世紀中は、みなさまに大変お世話になり、ありがとうございました。今年も、そして21世紀も、どうぞよろしくお願いいたします。

21世紀を迎えるにあたり、民主党の機関誌「月刊民主」から全国会議員アンケートがありました。質問項目は、「(1)21世紀中に、これだけは実現したいものは何か」 「(2)21世紀中に、なくしたいものは何か」の2つでした。私の答は、次の通りです。「(1)地球憲法の制定。21世紀は『地球市民』の時代です。地球上のすべての人が、人として尊ばれ、地球の政府、国の政府、地域の政府に、政治参加できるよう、すべての国の憲法の基本法として、『地球憲法』を作ります。」「(2)主権国家のエゴ。20世紀は、主権国家のエゴの衝突で、世界大戦を2度も経験しました。この愚行の根を絶つため、その反省から生まれた国連を大切にし、さらに改革、発展させて『主権国家のエゴ』をなくします。」

鳩山・横路両氏の憲法論争で、民主党は大丈夫かと心配されましたが、私は未来志向で、「地球憲法」を先取りしている日本国憲法の理念をさらに発展させていくことで、この問題は必ず乗りこえていけると確信しています。それが、民主党憲法調査会事務局長としての私の仕事です。政権交代を担う与野党が、大きな見地から合意し、日本に「政権交代のある民主主義」を実現するために、私の政治活動の集大成として全力を尽くしたいと思います。

◆2001年は政治決戦の年!! 参院選勝利で政権交代を実現

昨年12月5日に東京で開催した「全国江田五月会シンポジウム&パーティー」で、パネリストとして参加した民主党の菅直人幹事長は、「2001年7月の参議院選挙で与党の過半数割れを何としても実現 する。そうなれば、自公保政権は崩壊する。野党多数となった参議院では、議長と議院運営委員長のポストを野党がとり、衆議院からの法案は一本も通さない覚悟で、新しい民意に基づく政権をつくるために衆議院の解散総選挙を要求する。そして参院選直後の総選挙で政権交代を実現する。」と力強く言明しました。

21世紀を迎えて、日本は真の危機に直面しています。国の借金を増やし続け、構造改革を先送りし、旧来型のバラマキ政治しかできない自公保政権が、これ以上続くことになれば、本当に日本は沈没してしまいます。野党第一党の民主党の責任はきわめて重大です。何としても最大限の努力をして、民主党と自由党・社民党・「無所属の会」の野党4党の選挙協力を可能な限り実現し、それを政権構想へとつなげていかなければなりません。まとめ役の民主党の中での内輪もめなどは論外です。

特に岡山県は参議院選挙の注目選挙区となりました。定数が1名に削減されたうえ、その総責任者が総務大臣になったからで、彼を相手に石田みえさんが勝利すれば、もちろん全国で野党が勝利することは間違いありません。私自身の選挙以上の覚悟をもって、全力でとりくみます。


政治 経済 永田町の今

◆2001年度予算案はまたしても「ばらまき」と「先送り」

2000年12月23日に閣議決定された2001年度予算の政府案は、「総額82兆6500億円。IT予算とは名ばかりで、相変わらずの公共事業のオンパレード。総理大臣の地元へ向かう新幹線の予算を臆面もなく大幅増額。国と地方の借金総額はついに666兆円。」ということになりました。公明党の要求で増額された児童手当も、きちんとした財源(各種所得控除を整理して手当するのが本来の姿)を決めない無責任なもの。宮沢大蔵大臣にいたっては、「自分は恐らく大変な借金をした大蔵大臣として歴史に名を残すことになるだろう」と自嘲的に語ったということで、まさに無責任の極みです。

7月の参議院選挙で与党が過半数を維持すると、あと3年間、このような無責任予算が組まれることになります。これでは本当に、日本は沈没してしまいます。国民のみなさんと一体となって、自公保政権を倒し、構造改革と財政再建の予算をつくらなければなりません。

◆今のままでは、日本経済は回復しない!!

20世紀も文字どおり世紀末となった12月、日本経済は再びどん底状態に近づく展開となりました。円安が進行し、株価は1万4千円を大きく割り込んで、バブル崩壊後の再安値に近づいてしまいました。森新内閣が発足し、12省庁の新体制がスタートすることになり、2001年度予算の政府案が決定されたということを受けてのこの結果ですから、マーケットと国際社会は、現政権を全く信任していないということになります。

私は12月に多くの経営者と懇談する機会がありました。私と経営者の方々の意見はこれまでになく完全に一致しました。もはや日本経済はギリギリの断崖に来ています。構造改革を断行し、債務超過の企業は退場させ、予算配分を根本から改めて新しい産業と雇用を創らなければ、日本経済の回復はあり得ません。公共事業に頼っていない経営者のみなさんも、政権交代を望んでいます。民主党は本当にしっかりしなければなりません。

◆参議院憲法調査会でアメリカ視察

1月7日から14日まで、参議院の特定事項調査のための海外派遣として、アメリカに調査団を派遣することになりました。私は現在、参議院憲法調査会の会長代理で、野党筆頭幹事をしていますが、会長の村上正邦議員が諸般の事情で、参加しないことになり、私が調査団の団長を務めることになりました。当初は9月中旬にヨーロッパに行く予定でしたが、 参議院の選挙制度問題のため、臨時国会の開催が早まり、訪欧は延期になりました。その間衆議院がヨーロッパ調査を行ったので、参議院はアメリカということになったのです。

ワシントンとサンフランシスコに行きますが、 まず大統領選をめぐって展開された政府 ・議会・裁判所の三権の最新の動きを視察したいと思います。ほかにNPO関係者・立法府スタッフ、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、州政府など、「地球憲法」のあり方を中心に調査してきます。

◆江田五月メールマガジンを発行しました

インターネットの江田五月のホームページには、相変わらず私自身が毎日「活動日誌」を書き込んでいます。おかげさまで毎日平均200件以上のアクセスがあり、 「政治家ホームページアクセスランキング」 でも上位(10位前後、一時は3位ということもありました)にランクされています。

12月22日からはEメールによる「江田五月のメールマガジン」の発行をはじめました。週2回刊(毎週火曜・金曜午前9時発行)で、内容は(1) 3行コメント (2) 江田五月の予定表 (3) 最新活動日誌、です。12月30日現在で、創刊準備号として3号発行し、847名の読者に発送しています。発送御希望の方は「江田五月ホームページ」の表紙にある「メールマガジン登録受付」で登録してください。インターネットが政治を大きく変えることは間違いありません。若い人に負けずに、先頭グループで走っていきたいと思います。


岡山トピックス

◆「石田みえ」地域選対づくりにご協力を

参議院選挙の投票日は7月22日か7月29日と言われています。岡山選挙区の「石田みえ」民主党岡山県連選対本部(江田五月本部長)もスタートしました。

ご承知のように、岡山選挙区は定数1名に削減されました。その張本人が対立候補で、森内閣で1月6日から「総務大臣」になる人です。県民の森内閣に対する怒りを、この人にぶつけて、何としても勝たなければなりません。

今回の参院選は比例代表選挙が非拘束名簿方式となって個人名投票も可能となり、その個人名投票の得票数によって、政党内の各候補の順位が決まるため、労働組合のみなさんはそれぞれ比例選中心の選対をつくることになります。従って「石田みえ」選対は岡山県下78市町村で「地域選対」を作り、比例選と車の両輪でたたかわなければなりません。特に江田五月会のみなさんには、誠に申し訳ありませんが、「石田みえ」地域選対づくりに、ぜひともご協力をよろしくお願いいたします。

◆新春パーティーとタイムショック21

恒例の「江田五月会新春パーティー」が迫ってきました。1月21日(日)午後3時30分から岡山プラザホテルです。ゲストは民主党菅直人幹事長。2人で「21世紀・日本のあり方を問う」と題して、新春討論をします。是非ご参加ください。

12月24日にテレビ朝日でクイズ番組「タイムショック21」の録画どりをしました。自民党と民主党が、 それぞれ国会議員5人ずつでチームを作って、“世紀の政党対決”。私たちは、枝野幸男さん、水島広子さん、小川敏夫さん、高橋千秋さんと私。最強のチームです。自民党は、ずいぶん口数の多い図々しいチームでした。結果は1月15日午後8時からの放映でご覧下さい。岡山はKSBです。お手つきもタイムアウトもでてくる、手に汗握る大混戦、大接戦でした。 民主党チームはお金には縁がありませんでしたが、勝負には強いですよ。乞う御期待。

喪中のため年賀は失礼します。


2000/12/31 第9号

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