1984/07 五月会だより No.22 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


国会が大幅延長。与野党伯仲なのに予算もミニ修正どまりでダラダラ。一体何やってるんだ…と叱られそうです。江田五月は、所属する文教委員会で、行きづまった教育の改革のためすでに七回、360分も質問。最重要の健保法案をかかえる社会労働委員会でも、仲間の菅直人さんが大奮闘中です。

質問すでに三六〇分 江田氏衆院文教委で教育を問う

教育

庶民の全員参加で真の教育改革を! 分権のシステムで生活教育を! 江田五月の提唱に文相もついに賛成。

 注目の教育改革について、江田五月は文教委員会で次のような主張をしています。

 教育は一部の専門家のことでなく、子を持つ親を初め国民みんなのこと。だから教育改革も、長老が密室で「今の若いモノは…」と怪気炎をあげるのではダメで、庶民の全員参加で百家争鳴の中から方向を見い出すべきです。

 教育荒廃というけれど、第一線ではすばらしい試みがいっぱいあります。例えば岡山の旭操小では「ふれあい運動」といって、児童の行事に地域のお年寄をご招待。こういう現場の努力に学ぶことが、何より大切です。

 東京の中野区では、区民の投票をもとに教育委員を選び区民の声を教育行政に反映させています。こういう分権のシステムが大切ですネ。

 来年夏には婦人差別撤廃条約を批准しなければならないので、それまでに中学・高校の家庭科教育について男女一緒に学ぶようにしなければなりません。家庭科を見直し、被服・調理だけでなく、ゴミ、リサイクル、下水、添加物からしつけ、性、家庭経営まで含んだ生活教育を確立すべきです。高齢化と核家族化の時代に「男の自立」は不可欠です。

 森文相は、江田五月と同世代として、いくつかの提案に大賛成。しかしやはり自民党で、頭の硬さを示す場面もあり、丁々発止のやりとりは大好評でした。関心のある方、速記録は五月会にあります。

 社会人入学、私学、実習助手、幼稚園、教育ソフト、著作権法と取り上げた課題は山盛り。まだまだ続けます。

健保

“増税”であって“行革”でない!健保改正法案――

 「健康保険法・改正法案」は、今国会最大の問題法案となっています。中曽根内閣としては、この法案を成立させることができるかどうかが、秋の総裁選で再選されるための、いわば試金石と言われ、中曽根降ろしの動きともからんで、いまや二重の意味で、“問題法案”となっています。

 政府案は三本の柱からなっています。つまり「被用者本人の一割自己負担(六十一年度から二割)の導入」、「退職者医療制度の創設」、「国保への国庫補助の大巾カット」です。

 この三本の柱は複雑に関連しています。即ち、本人の自己負担で浮いてくる財源を、元サラリーマンで、退職後、国保に移った人(家族を含めて約四百万人)のための退職者医療制度に振り向け、それによって軽くなる国保の負担分だけ国庫補助をカットしようというものです。

 これに加えて、自己負担上限(高額療養費の引き上げ、保険外診療を実質上拡大する措置など、大変問題の多い改革案です。

 このような政府案は、厚生省予算をゼロシーリングに抑える上で不足する約七千億円の大半を医療保険の組み替えによって生み出そうという発想 から出てきたもの。財政再建は確かに大きな政治課題ですが、国庫支出を個人負担に振り替えるだけでは“増税”と同じことで、「行革」とも言えません。

 高度な治療を必要としない人は、地域で面倒がみられる地域医療、介護システムの充実などによって、医療サービスの質を落とさないで医療費の高騰を抑える道を考えて行く予地があります。

 自己負担の上限を引き上げるというのは、軽い病気には多少薄くても、重い病気には厚くという、保険本来のあり方に逆行しているのではないでしょうか。

 また、退職者医療制度についても、趣旨は良いのですが、財政負担を一切しない自治体が実施責任を持つなど、変則的な形になっています。

 こうした点を含め、この法案には慎重な審議が必要です。

 すでに菅さんも質問に立ちましたが、予定されている質問が終了するのは、順調に行っても七月半ば頃になってしまい、会期内にすんなり成立させるのは困難です。となると、会期の再延長を行なうか、強行採決という手段に出るか、いずれにしても緊迫が予想されます。自民党が強行するなら、野党の結末で阻止しなければなりません。

 ただ、今の医療と健保の制度には、いろいろ問題が含まれていることは確かです。「何でも反対」でなく、対案が必要です。江田五月は菅さんと共に猛勉強中です。


■ 資産公開 ■

 国会議員の財産はどのくらい? 社民連の全国会議員が、妻名義も含め全財産を公開しました。

 これは五月一日、江田副代表と阿部書記長代行が記者会見で明らかにしたもの。
 前に中曽根内閣の全大臣がしましたが、妻名義は含めず不充分。完全公開はこれまで新自クと社民連だけ、不動産の取得価格まで明らかにしたのは社民連だけです。

 江田夫妻の分は次のとおり。
 まず不動産は、個人名義のものとして岡山市山崎に宅地五百三十・一六平方米(評価額七百七十九万円、取得価格千五百二十万円)、建物百八十七・九五平方米(評価額千百五十四万円、取得価格二千四百万円)。共有名義で倉敷市西岡に土地千四百十七・七二平方米(評価額七百七十六万三千円、父の遺産を三人で相続)、長野県上水内郡信濃町に山林三百三十四平方米(評価額一万円、二十年ほど前光の子学園の基本財産作りのため弟と共に購入)。

 預金は普通預金二百十万円、定期預金二百六十五万円(一部妻名義)。借入金が住宅ローンで三千六百八十五万円! 自動車三台(いずれも大中古は周知のとおり)。

 江田談「大借金で、六十歳までローン奴隷ですヨ。」


社民連は現知事 長野士郎氏を推薦
 岡山県社会民主連合は、さる六月十二日、第三十三回運営委員会をひらいて、来る十月に施行される岡山県知事選挙に対するたい度について話し合った。その結果「過去十二ケ年にわたる長野県政の足跡は、若干の問題点はあるが、全体的には評価できる」との結論に達したので、長野士郎現知事を万場一致で推薦することに決定しました。
 なお、大亀書記長は、前日の六月十一日に、長野士郎氏と「県政運営にあたっての知事の政治姿勢」について率直に懇談しました。その際長野士郎氏は、つぎの三点を堅持することを確約しました。
(1)あくまで県民党の立場をつらぬき、特定の政党と特殊な関係はもたない。
(2)十二年前の初心に帰り“対話と参加の県政”“生きがいと活力ある県政”の発展のために全力をつくす。
(3)平和・民主主議・基本的人権尊重の憲法の精神を堅持し、地方自治の中に活かしていく。



 岡山市政の腐敗ぶりは昨年の夏以来、続々と顕在化しており、昨年の統一地方選の主要なテーマだった。多くの候補がこれを取りあげ、刷新を訴えた。松本新政権下で一年がすぎたが、旧弊のうみは、依然として止まることをしらない。

 特に市職員三名を含む十人の逮補者を出した同和向け住宅新築等貸付資金の詐取事件にいたっては、綱紀のゆるみとか、一部不良職員の特殊事情というよりも、まさに、構造的、組織的腐敗の感が深い。

 先づ第一に貸付け制度の常織を超えた貸し出し方、例えば、同和関連団体経由の申請書類は無審査同然の通過=40件を超える保証を一人の人間がしている=貸付後土地の取得や、建物の新、造改築の確認作業が、条例で義務付けられているにも拘らず一切なされていない。法による行政という基本事項の無視。滞納に対する督促の怠慢等々。貸放題、出し放題で「ある時払いの催促なし」というのが、この二十年間の実情であったようだ。

 これでは、詐して借りた者より、貸した方、市当局の方が悪い。「どうぞ本当の理由はともかく、金のいる人は形式的に書類だけ出しなさい。いつでも貸しますよ。」という次第である。

 今、市民が望んでいるのは何故この様な法外な貸付けの仕組ができあがったのか。撤底的に究明し、岡山市政に巣喰う場当り的行政体質を改め、筋目の通った、常識的、民主的行政の一日も早い回復である。


江田五月の主張

(暑い盛りの延長国会)
 国会が七十七日間延長され八月八日までとなりました。
 自民党による強行延長でけしからぬことですが、野党もスネてばかりではいけないので、六月十四日から正常化。 暑い盛りにホットな議論です。一に健保、二に教育。電電関係法や男女雇用平等法案など重要法案目じろ押し。

 電々法案は情報通信の分野での最近の著しい技術革新を背景にした法案。一つは光ファイバーの出現で、銅線の時代と通信量がケタ違いに増加し、もう一つは超LSlの出現で、情報処理の能力がこれもケタ違い。いずれもケタのケタが違うぐらいの質的変化です。そこで、電話線にテレビやコンピュータを接続してネットワークを作ると、高度情報時代となります。

 キャプテンとかCATVとかINSとか、聞きなれない用語が続々。どうってことないと居直る人。この機会に荒稼ぎと目をぎらつかせる人。 例えばテレビの出現により知らず知らずの内に私たちの考え方や生活の仕方が大きく影響を受けたように、来るべき変化も甚大と思います。

 コンピュータに一人あたり平均八項目の秘密が入っています。個人の秘密は守られるでしょうか。市民生活が新技術に振り廻されないでしょうか。問題はいろいろです。 後向きでなく、新しい時代にふさわしい社会システムを私たちが作るんだと、積極的姿勢で対応すべきです。

(男女平等のために)
 来年は国連婦人の十年の最終年です。来夏には婦人差別撤廃条約を批准しなければなりません。男女の性の違いによるこれまでの役割分担(例えば男は仕事、女は家庭)を変更しようという条約です。

 やはり男と女は別だという意見もあります。性の違いで男女に差があるのは当然ですが、それがどちらが偉いという価値の差になってはいけません。又、仕事に出る女性が職場で差別されてはいけないし、男も家庭のことに責任を分け持たなければなりません。

 男女が理解しあい、速いを尊重し助けあうこ上が必要。
 この条約を批准するため男女雇用平等法案を成立させなければなりません。ところが今の政府案はまことに不徹底で、女性の一部はそんな法案ならいらないと言います。

 私は社民連の担当者として政府案修正に全力を傾けます。

 国会は波乱ぶくみです。重要法案の行方次第では、中曽根さんの首もどうなるか。解散の話もチラホラ…。

 一寸先は闇。野党の結果を強め、おどしに負けず明日をつくるために頑張ります。


東奔西走 ―津山編―

子供の教育を考える会

 桜のつぼみも、まだかたい四月一日、津山の有志の方々と江田五月さん、岡山市議の寺田あきおさんらが集まって教育を考える座談会が催されました。
 小・中学校の先生、医師、一般父兄、PTAの役員、塾の先生等、様々な人の参加があり、予定の二時間を大幅に越え三時間余にわたる、白熱した意見の交換が行なわれました。出された問題は先生の資質がいかに子供に多大な影響を及ぼすか、親のしつけや生き方等を含めた家庭環境がどのように子供を導くか等、日頃の大人の一言半句が子供にとっていかに重大な影響を与えるかなど考え直されることの多い一日でした。また江田議員からは、家庭科の男女共修、勉強よりむしろ人間性を大切にし個性を生かす教育を、父兄からは子供の能力に適切に対応できる秀れた資質を持つ教師の養成が急がれる。
 また、現在あまりにも一クラスの人数が多いので、三〇〜四〇人の小人数編成が望ましい等の具体的な意見も出ました。教育問題に関しては今回が、第一回だったので、会の進行に、とまどいやまとまりにかけた点はありましたが、皆さんの教育に対する関心の高さに今さらながら驚かされました。今後、更に回を重ねて、実のあるものにして行きたいと思っております。
(五月アルファー)


お花見

 例年よりやや遅い開花を迎えた鶴山城の桜が、やっと見頃になり、四月十五日、津山五月会の花見が催されました。
 あいにく、当日小雨となりテントの中での花見となりましたが、花見とは酒を飲んで騒ぐものなり、と考えている諸兄が多いのに比べ、初めのうちは雨にけむる桜を見ながら優雅に酒をくみかわすという、本来の姿に戻った花見でした。
 でもやがて定説にもどり、その中でも回りを気にせず歌いまくったのが江田さんと岡山市議の寺田さんでありまして、二人して一時聞余にわたる歌の競演(狂演)となりました。普段からマイクを掘ったら離さぬという江田さんと、負けてなるものかという寺田さん、お酒もやけにすすみ本当に楽しい花見でした。


五月アルファーだより 江田五月を支える女性の会 会員募集中です!!

 津山に新しい女性の会が生まれました。五月アルファーは江田五月さんの政治活動を支えると共にさまざまな文化活動を通じて社会に貢献し、またお互いの親睦と連帯を目的とした女性の会です。会合は楽しい雰囲気でいっぱいです。
 皆様の参加をお待ちいたしております。


教育・医療・ニューメデイア シンポジウム
 江田五月議員を中心に3つの研究グループが発足しました。教育問題・医療問題、そしてニューメディア(高度情報化社会)の問題に関して、それぞれ第1回目のシンポジウムが開かれました。江田議員の今後の活動の大きな源動力となりそうです。

教 育
 校内・家庭内暴力、登校拒否、非行、受験戦争、偏差値等々、今教育の現場にはさまざまな問題が起き、教師も生徒も父母も、みんな心を痛め苦悩しています。しかしこれといった解決策はみつかりません。

 江田組員は文教委員会に所属し、教育の荒廃・振興という政治的大問題に取り組み、精力的に活動していますが、その中で去る四月十四日シンポジウム「教育の現状と問題点・我々の選択は」が企画されました。清輝小学校長山田卓示先生、丸之内中学校教論砂田和孝先生、県教員組合執行委員鳥越八郎氏の三氏を招き、現場からの生々しい報告を交えた熱のこもった問題提起がなされました。
(教育の荒廃とは何をさして言うのか。子供の心がほんとうに荒廃しているのか。先生や父兄は子供の心から離れていないか。)
(荒廃しているのは教育ではなくて、私達の社会そのものではないのだろうか。大人達の作った社会の荒廃が教育の荒廃という形で表われているのではないだろうか。)

一般参加者からも次々と、ゆずらぬ発言がなされ、第一回目のシンポジウムは大きな余韻を残した様です。


医 療
 四月十六日は医療問題に関するシンポジウムが開かれました。テーマは「今の医療制度はどこに問題があるのか」パネラーは、医師では遠迫克美氏、三村一氏、津山からかけつけた額田克海氏、川崎病院からは仁科義幸氏、歯科医師では黒住忠正氏、また県総評事務局長渡辺義信氏でした。江田五月議員も多数の参加者と共に勉強する側の一人として参加しました。
 まず医療の現場を担当する側から医療制度の問題点について具体的な説明があり、それに対して患者、国民側から卒直な意見、要望がなされました。その結果、当面の問題としては、現在自民党の計画している健康保険料の一部自己負担(十%)には反対すること。長期的には国民の立場にたった医療制度の抜本的改革が必要なこと。この二点が確認されました。
 第一回目のシンポジウムなので多種多様な論議がなされました。猛勉強中の江田議員の専門分野の一つとして医療問題研究会は、今後も回を重ねるごとに充実したものとなるでしょう。


ニューメディア
(エレクトロニクスが世界を変える)(高度情報化社会の到来)(私たちの生活はどの様に変わるか。産業は、経済は。)
 六月十八日、「ニューメディア研究会」が発足しました。第一回目のシンポジウムには、電電公社の聖成光一部長を講師に招き、情報通信のシステムをわかり易く解説してもらいました。聖成先生は、「ニューメディア時代と一口に言うけれど、すぐ数年のうちに大きく変化すること、二十一世紀にならないと完成しないこと、両方が整理されてないと、わかりにくいのです」と前置きしたうえで、約一時間スライドも使って講演しました。
 会の発起人は八人で、そのうちの一人である江田五月議員も興味のある分野だけに、積極的に、議論に参加していました。参加者からは、「コンピューターが家庭に入り、しかもそれが日本中につながっている。誰のための情報革命か。個人のプライバシーは守られるのか」こんな意見もチラチラありました。東京でも江田五月議員を中心に、「二十一世紀サロン」という勉強会を開いています。地元岡山でも、「教育問題」「医療問題」「ニューメディア」と三つの研究会が発足しました。勉強する政治家、市民と共に歩む政治家として今後の活躍に期待したいものです。


アゼリア会だより 江田五月を支える女性の会 会員募集中

 「アゼリア会」は江田五月さんを支える女性の会として発足し、よりよい明日をみんなで考え行動しております。よりよい明日をつくるには、現在何が問題なのかを知り、それについて考えてみなければなりません。最近では教育や医療の問題を勉強しました。六月は、盛徳院で精進料理を食べながら「女性と法律」と題し、河原弁護士さんのお話を聞きました。
 七月は寺田明生市議の市政報告会を予定しています。問題の多い時期です。大勢参加して下さい。肩のはらない自由な勉強会を通じて、女たちの手になる市民活動を育てて行きたいものです。旅をし、自然を味わい、おいしい物を作ったり食べたりしながら、共に考え、社会のために役立つ活動もして行ければと思います。
 そしてまた機にふれて国政の話を聞き、少しでも女性市民の生活の声が国政に反映され、よりよい明日に役立つようにと願うのです。
 みなさまのご入会をお待ちしております。

広中和歌子さんのお話とチャリティバザール
と き・十月二日(火)午前十時
ところ・県総合福祉会舘(石関町)会費 五百円
主催 アゼリア会:江田五月をささえる女性の会
 よりよい明日のために頑張っております。女性の細腕で独立採算でやりますので、皆様の熱烈なるご協力をお願い申し上げます。


ピンチだった 貸しレコード
 「貸しレコード問題の解決は、利用禁止ではなく、一定の使用料を支払うことによって業者の営業を存続させるべきだ。」 四月十一日衆議院文教委員会での江田五月議員の質問で、貸しレコード問題はメーカーによるレコードの貸し出し禁止の流れから、使用料による円満解決へと大きく変わりました。
 「著作権法」という非常に難解な法律のもとでの問題だっただけに、元裁判官の江田議員の理路整然とした質問には与野党を問わず納得、消費者不在が心配されたこの問題が一挙に解決へと向かいました。ニューメディアが叫ばれる中、著作権法のあり方を示す象徴的な国会審議でした。


江田さんマス・コミにおおいに登場
機関誌・情報誌など印刷メディアから電波まで

 田舎町の小さな本屋をのぞいてみても、お婆さんがひとり留守番をしているたばこ屋のブックスタンドを見ても、ほんとうにたくさんの種類の雑誌がひしめき合っている。
 機関誌・社内外報に至っては、たずさわる人々のすみずみまで行き届き、その活動も全国的にすばらしく活発だ。
 そしてそれらに、新聞・ミニコミ紙を含めれば、もう、その数たるや天文学的数字になること必至で、日本人の活字好き、見たい・知りたいの情報摂取好き(?)を見事に物語つている。
 さて前置きが長くなったが、そのマス・コミに江田さんがたびたび登場している。
 これは、とりもなおさず、人々が“江田さんを知りたい”と、願ってきたということの現われではないか。とは、身内の希望観測的意見とも言えるが…。
 以下は、そのいくつかの紹介

●男の本音誌ドリブ六月号 ゲイリー・ハートの魅力今後の見通しについて
●中大人物研究 第二号 六十年安保−古今学生気質/インタビュー
●月刊官界 第六号 行政問題研究所発行“国会の闘士たち”欄/インタビュー
●月刊海員 五月号 特集/年金客船は国民のねがい欄「船旅でとりもどそう日本人のゆとりの心」
●山陽新聞 四月二十二日「男女雇用均等法案」考える“国会議員七人の意見”欄
●全電通機関誌あけぽの六号“全電通に期待する”欄
●同誌 あけぽの九号 電電改革への決意を述べ山岸委員長と握手の図
●週刊文春 六月二十一日号 国会コーラス愛好会参加
●RSKテレビ 四月九日
●山陽新聞 六月十七日 伝統ある地名を後世に

 「あけぼの」六月号より論文のエキスを抜粋
 年末選挙の結果、自民党は大敗した。国民は自民党の金権体質−金で政治を動かし、政治を金儲けの道具とする体質−を強く批判した。だがしかし、野党にも合格点を与えていない。
 ――――
 国民はこの選挙で二つのことを言った。第一は「もうそろそろ自民党を見捨てたい」。第二は「野党は相変わらず内輪ゲンカですか、それとも心を入れかえて新しい政治をめざして頑張りますか。」
 ――――
 野党連合の考え方の基礎は何か。私は「社会民主主義」の考え方だと確信する。共産党を除くすべての野党の腕組みが必要だ。


第一回江田五月会旅行
 江田五月会では一泊二日の山陰バス旅行を行いました。ゴールデンウイーク後で、しかも農繁期に入りかけたという時期でしたが、それにも拘らず百二十名を超える参加者をえて、稲荷交通のご協力もあつて、楽しい旅行でした。
 当日は、宍道湖畔のホテルを借りきり、江田五月選挙を担ったという共通の体験を絆に、多くの仲間が初めての出合いを持ち、或は一層の親交を深めあいました。
 夜の宴会では、カラオケ大会、福引き、五月会事務局の苦心の出し物「青春時代」の寸劇等々。忙しい時期にご参加いただいた皆さんに少しでも楽しんでいただこうという事務局の苦労が仲々の好感を得ていた様です。
 江田五月衆議院議員も四半世紀の昔に返り、若く可愛らしい?セーラー服姿で、これまた凛々しい?学生服姿の寺田市議を相手に熱演。この江田議員の大サービス振りに参加者は大きな拍手。
 帰路も日野御崎、足立美術館など自然や文化の香りを嗅ぎながら、楽しい二日目を過ごしました。


新秘書紹介

森 利行 五月一日採用
 森くんは二十七才、独身。出身は倉敷市。関西大学法学部を卒業して司法書士試験に合格。本来ならここで司法書士事務所開業となるのが順序だが、そこが並の男とちがう点。イバラの道をもとめて江田五月秘書に挑戦。目下、猛勉強中。

増永恭志 四月一日採用
 増水くんは二十七才、独身。出身は長崎県。八幡大学法経学部を卒業してから証券会社に勤務。それから一転して脱サラ。セレモニーピジョン社を設立して鳩一〇〇羽を飼育。
 別の名はハトポッポ。鳩は愛と平和の象徴、江田五月秘書にはピッタリ。


ア・ラ・カ・ル・ト

朝日高校入学式
 四月九日、江田五月は母校朝日高校の入学式に。
 同世代の父兄が出席する中自分の生徒時代を思い出してつい熱弁の祝辞。
  *  *   *
「友達を作れ。そして何か冒険する時、友達に胸を張って説明できるかどうか反芻してみよう。冒険と失敗は君たち若者の特権だ。」
  *   *   *
 あとで「ちょっと発破をかけすぎたかナ…」と悩むことしきり。「何しろ高校生は受験第一だからナ…」
 ご自身はどうだったの…。


投 書

社民連に望む 岡山市山崎在住 久松林之助 64才(元県職員)

 社民連が国民のための政治を目指し自民一党支配を防ぐため、「健全野党の大同団結のためのカスガイ役を果たそうと努力していることはよく判ります。あたかも明治維新で坂本龍馬と中岡慎太郎が薩長土肥の連合に身命を賭したのに似ています。
 しかし野党の現況は違います。野党はすべて自己本位で「わが党意織」のかたまりです。小異を捨てて大同につこうというようなけなげな気持ちは少しも持ち合せていません。恥も外聞もなく政権党に色目をつかったり、コウモリの様に両方に色気を出し、先の目的のために殉じようなどという気はさらさら見受けられません。従ってこの際社民連の大目標は一応棚上げし、自ら強力野党に成長する為、党勢の拡大を第一とし同志をふやすべきです。せめて、院内交渉団体として事にあたれる十名の衆議院議員をつくることを心掛けるべきです。
 そのことがひいては有用な将来ある政党として生き残る道です。


選挙結果

 四月に行われた笠岡市議選、邑久町議選に岡山社民連は、各々一人ずつの公認候補を擁立、二人とも、ベテランなだけに、安定した力で、中位の当選を勝ち取った。これで、県社民連は、国政レベルも含めて連戦連勝。
 笠岡市議の金尾政雄さんは連続当選七回の超ベテラン、市議会の中でも、その見識と実力は高く評価され、副議長も経験した県社民連の重鎮。
 一方末石朝夫邑久町議は、四期目の当選で、いよいよ、油の乗り切った五〇才の働きざかり、建設委員長などを歴任し、反元浜県議派のまとめ役。邑久町議会の実力者である。
(皆さん応接ありがとうございました。)


遠藤一郎さん当選
 温泉の街湯原町で、さる五月に町長選挙が行われた。
 社民連は新人候補の遠藤一郎(農協組合長)を推せん、江田五月もマイクを握って応援して大活躍。そのためもあってか?遠藤さんは現職に大差をつけて当選。


編集後記
 昨年の選挙後、三流企画屋の私が、江田五月さんにインタビューできたのは、大亀氏のご厚情からであった。
 その大亀氏より、五月会だより編集の、光栄の極みの依頼あり。せねばならぬ。
 才覚の域を遥かに越えてはいるが、是非せねば…。

 今回はじめてのこの作業の過程で、社民連の皆さんに少し触れることができた。そして、江田さんのインタビューの中で一番印象に残った“嫡流”という物がかすかに見えた。
 そしてまた、あの花の季節もまさに今である。
 ふなばら草  黄泉に植えて安らかに
   極楽の庭に  散り敷けえごの花   M・F


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