1989/03 五月会だより No.45 | ホーム/主張目次/たより目次/前へ|次へ |
昭和 → 平成 今こそ、新時代の政治を!野党連合で自民支配破れリクルート 長期政権が生んだ構造腐敗リクルート疑惑はついにNTT、官界から逮捕者を出し 政界へも波及するのは必至の情勢。リクルートに象徴される政治の金権体質、腐敗・汚職の構造は根深い。時代が昭和から平成に変わった今こそ、自民党政治に終止符を打ち、新時代にふさわしい清潔な、希望に満ちた政治を確立すペき時。岡山から政治改革のうねりを起こそうとしている江田五月さんに、リクルート問題、野党連合、間近い参院選岡山選挙区の話を聞いてみた。 |
福岡の参議院補選で、社会党の候補が大勝した。勿論、リクルート汚染と国民不在の消費税創設の強行に対する国民の怒りを福岡の市民が代表した結果だ。
一昨々年も岩手県の参議院補選でも似た様な現象が起ったにも拘らず、政治を預る側の者が、これを軽く見て、何の反省もなかったことへの、国民の怒り、サイレントマジョリティの反抗という意味でこの結果は重大だ。我が国政界の中枢を預る自民党政権についての怒りは、殊の他厳しいものがあると想像される。
にも拘らず、昨今の政界の論議を聞いていると、「政治改革が私へ課せられた責務」などと、ピンボケの姿勢を竹下殿はとっておられるし、「殿御乱心召さるな」と注告をするものが自民党に居ない。野党もこぞって竹下内閣の退陣を要求すべきが民の声、天の声を背負うことであるのに、今一つ迫力にかける。政界と国民との間の信頼感の欠除、この恐しい程のクレディビリティギャップを何如にせん。
リクルートに汚染されていない社民連が、近く岡山県と全国で大会を開くと言う。最小の政党とは言え、社民連はこれまで、民の声を背にして政治の王道を歩んで来ている様に思う。この大会で、政治改革の方向が打ち出されることを筆者は大いに期待したい。と同時に、来るべき参議比例代表区には、財政的に多少無理をしてでも独自の候補者を出してもらいたいものだ。きっと国民の良識が社民連に集まると信じる。平成元年を政治改革元年と心得て、江田五月さん、大暴れして欲しい。
新しい政治をめざして 高原かつや氏を推薦
本年6月に行われる参議院岡山選挙区の選挙に対して、岡山社民連は、社会・公明・民社・社民連による「四党統一候補の実現」をめざし、さまざまな努力をしてきた。
もし、参議院岡山選挙で四党統一候補が実現すれば、全国的に図り知れない好影響を与えることは確実。全国の野党選挙協力も一段と促進され、参議院における与野党伯仲の実現も決して夢でない。
「岩手選挙」「福岡選挙」の結果は、その可能性を如実に物語っている。国民は、この新しい政治の流れに大きな期待を抱き、万雷の拍手を送ることは間違いない。
岡山社民連は、このような歴史の転換期に「わが党のみが正しい」との態度はとるべきでないと確信。社会党に対して四党統一候補への参加を働きかけてきた。だが社会党は、未だ独自候補の道を捨て切れないでいる。
岡山社民連は、これ以上、社会党の出方を待つことは時間的に難しいので、「今後もさらに四党統一候補の実現を追求する」ことを確認したうえで、高原勝哉氏(弁護士・45才)の推薦を決定した。
高原勝哉氏の推薦に至るまでには、公明・民社・社民連・連合と六回の会談を開き、(1)政治信条 (2)政治目標 (3)政策目標についても検討し、満場一致で合意に達している。
高原勝哉氏は、「岡山から新しい政治のうねりを巻き起こしたい」とその決意を表明、東奔西走中。
竹下首相に申し入れ
1月21日、江田議員は竹下総理に当面の政治課題につき、以下の七項目の申し入れをしました。(1) リクルート疑惑の徹底解明を図り、政治浄化をすること。(2) 国際平和に向けて、日本が積極的な役割を担うこと。(3) 消費税の見直し等を含めた平成元年度予算修正を行うこと。(4) 労働時間週40時間制の早期実現。(5) 育児休業法、パートタイム労働法の制定。(6) 世界各地での民族自決運動、民主化運動、人権運動などの支持。(7) 新石垣空港建設の計画変更など。
石井紘基のパーティー
1月25日、渋谷東武ホテルにおいて、江田五月秘書・社会民主連合事務局長である石井紘基氏の「つながればパワー」出版記念パーティーが開かれました。当日は四百余名の参加者。宇佐美ゼンセン同盟会長をはじめ来賓も多数。世田谷・目黒の市民の皆さんも参加し大盛会。アトラククションでは、奥さんのナターシャさんが「カチューシャ」を歌い、娘のターニャさんもゲストの出門英さんとデュエットして歌うなど、家族のチームワークもバッチリ。
五月会の皆さん! 東京の世田谷・目黒区にお住まいの友人・知人をご紹介下さい。明日の政治のために、石井紘基氏のご支援をよろしくお願いします。
千神さんおめでとう
2月初旬、さわやかで小さなパーティーが行われた。備前五月会の会員である千神幸雄さんが、昨年、伝統工芸品の産業功労者として、広島通産局長賞を受けられたのだ。そのお祝いを五月会々員が中心となって、長船モーテルで行われた。
千神さんは長年、新聞記者として、備前焼に携われ、備前焼陶友会発行の「備前焼 その魅力」を執筆。備前焼の紹介、普及に頁献したというのが、受賞理由。
パーティーは、出席者全員が紹介され、江田議員、大饗定雄・備前商工会議所会頭らも祝辞を述べ、長年の執筆の功労を讃えられました。
岡山大で政治学の講義
新春早々、江田議員は岡山大学教養部の政治学の特別講師として約一時間半にわたって学生に講義。「新しい時代が始まる」 「国際社会の中で日本の進む方向は」 「政治は政権交替が大原則だ」 など持論を展開。学生からの質問も活発。
学生の江田議員への印象は、「リクルート疑惑にみられる政治家とは明らかに異質である」 「いわゆる政治家らしくない、いい意味で理想主義者である」という意見もあれば、「リーダーシップに物足りなさを感じる」 などの手きびしい意見もあり、反省することもありました。
「この眼でみたい」
江田さんが話の中で強調していたのは野党連合について。政権交替すると日本の政治はどのように変わるのか、私はこの眼で見てみたい。
政治家らしからぬ江田さんに、私は好感を覚えた。“理想”をどこかに置き忘れたような日本の社会において、江田さんには、あくまでも江田さんの理想を貫き、その実現に向け頑張ってほしい。法学部・一女子学生
全逓美作西支部で講演
1月15日、全逓美作西支部の旗開き勉強会に、江田議員が講師として招かれました。参加者百三十余名、テーマは“国民待望の新党を問う”。昨年末の自民党による強行採決直後だけに、参加者は真剣なまなざし、リクルート問題、消費税、そして政権交替へと話は展開。「自民党はもちろん悪いが、それを許している野党にも責任がある」 「真に信頼される新党を今国民は求めている」と強調。会場から替同の拍手を浴び、約2時間にわたる講演を終えた。
津山五月会だより
私達の仲間が5月に歌手としてデビューします。グループ名はビ−ズ(B'Z)で稲葉浩志君24才。彼は津山市川崎の出身。横浜国大教育学部卒業。現在TMネットワークと共にコンサート活動、アルバムの発表等を始めています。後援会作りも進行中です。ぜひ、応接して下さい。
西秘書退職
江田議員の秘書として4年間、みんなに親しまれてきた西信男君が退職する。西君はかねてより念願の高校教師を目指す。あの大きな笑い声が聞けなくなるのは淋しいが、ぜひ合格して、熱血先生になってほしい。西君、ガンバレ。
編集後記
学生時代、家庭教師で受験生をもち、「厳しい冬のあとには、必ず暖い春がやってくる」と言って、彼らを励まし続けた。冬がつらければつらいほど、春になったときの感激がある。私は、常にそう心掛けて生きてきた。
ことし平成元年は、暖冬。しかも厳寒であるはずの2月は記録的な降雨。天が異常だからかもしれないが、地も異常。まじめに生きているのがアホらしくなる今の日本。いっそ外国へでも、と思いたい現実にはそうもいかないのでたっぷり時間をつくって本を読み、考える時期にきている。私にとっては。(ノブ)
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