1990/09 五月会だより No.52 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


大切にしよう! 子どもの権利

いろんな生き方 認めること 親・学校は共に行動を

 「教育荒廃」が叫ばれてずい分経ちました。子どもも先生も、管理されて自主性を失い、学校は息のつまる場。状況はひどくなるばかり。学校側からは、ソットしておいてとの声。江田議員はどう考えるのか――。


―― 神戸では、女子高校生が校門にはさまれて死亡する事件まで起きましたが。

「ひどいですね。今度のケースは、運動会やプールの事故とはわけが違う。学校が遅刻に対してとった措置、つまり定時に校門を閉めるという行為による直接の結果ですからね。先生は何を考えていたのでしょう。生徒の気持ちは…と考えると、暗澹たる思いです。」

―― こんなことがどこにでもあるのでしょうか。

「似たようなことは、全国どこにでもあると思います。校則による管理を優先させて、人間の感性や自主性を押しつぶしてしまうやり方。」

―― 服装の乱れは非行の始まりと言い、自由にさせるときりがなく、学校秩序は保てなくなると言いますが。

「中学生も体格いいし、反抗されたら恐い。先生方の秩序第一の気持ちもわかります。」

―― イギリス映画の「イフ」では、生徒が銃とって反抗でしたね、確か。

「だけど個別のケースで個々の先生がたが一所懸命良かれと思ってやっておられることが、全部集まってみるとひどいことになっているということは、よくあること。ハーメルンの笛吹きです。今の教育荒廃の中での先生方の必死の努力は、全体として見れば、まだ効を奏してない。」

「なぜ制服でないといけないのでしょう。ソフトスーツは何とだらしないことと思っていましたが、最近着てみたら楽で、今じゃ愛用。服装でも食べ物でも、自分自身の審美眼や味覚が大切。服装などの校則は、借りものでない判断力を養うことに逆行ですよ。」

―― それはおとなになってからすればいいのでは。

「子ども時代は、すばらしいおとなになるための準備の期間だけでしょうか。人間、生まれてから死ぬまで人間なのです。子ども時代も人間らしい充実した毎日を送れるようにと、国連は『子どもの権利条約』を決めました。日本も早く批准すべきです。」

―― でも子ともは判断力も劣るし、おとなが導かなければいけないのでは。

「この世はもっと複雑。おとなだって、バカなことばかりやってますよ。私は子どもが自分自身の判断力と自分たち自身で解決する能力を養うことが何より大切と思います。」

―― でも悪ガキが暴れてマジメな子ともたちが勉強できなくなるのですよ。

「そこで体罰。学校としてはお荷物だから、何事もなく消えてもらうのが一番。登校拒否で転校でもすればホッとするのですよ。涙の一粒でもこぼせばおしまい。」

―― ちょっと言いすぎでは。

「そうですね。感情的でしたね。だけどそれでは、マジメな子どもも本当の勉強をしたことになりません。数学や英語はできても、人の気持ちはわからない。きたないゴミは、誰かがどこかに片付けてくれるもの。そういう優等生ばかりでは困ると、大企業のトップあたりも心配しています。」

―― 総論で子どもの創造性や判断力を大切にと言うのなら各論でも貫かなければね。しかし親の方が、学校はもっとビシビシやれと言う。

「みんなで一緒に考え、行動することです。親も学校まかせにしない。学校も親のせいにせず、一緒に考える。」

―― 体罰問題について、河原昭文弁護士が投稿してましたね。憲法の条文を引いて。

「体罰は自白強要の拷問だと彼らしい立論を展開してました。教育に法律の条文が出てくると、いかめしくなるけど、いずれも人間の営み。立論の仕方は違っても、善悪の判断は同じ。私も賛成です。」

―― だけと河原さんは、最後はあきらめだと言う。それは教育の放棄では。

「私は、体罰に訴えることの方が教育の放棄だと思うんです。私も現場の惨状を知っていますが、戦後四十五年、明治維新から百二十年かけて作り出した現状です。三年や五年でどうかなると思わずに、じっくり待つこと、そして祈ることです。子どもが成長し、二十年ぐらい経って先生の言葉を思い出す。そんなことが教育なのです。」

―― 内申書や偏差値や、受験のことや、親は一体どうすればいいんでしょう。

「むつかしいことですが、社会全体で、いろんな生き方や考え方を全て認める風潮を作ることです。偏差値など気にしないことです。王道はありません。」


“条約批准”求め 全国キャラバン岡山へ

猛者の続く8月8日、子供の権利条約の批准を求める全国5000キロキャラバンの一行が岡山の江田五月事務所を訪れた。運転手の荒井潤氏(歌手・作家)を除いて全員が十六から十七歳の高校生や受験生。国連が作った「子供の権利条約」の批准を求めて、各地を回っていて、岡山に立ち寄ったもの。代表の菅源太郎君は社民連副書記長菅直人代議士の長男。駅前の演説では、菅代表やメンバーがそれぞれ「子供の意見発表・結社や集会参加の自由」「武力紛争からの保護」を訴えた。

「子どもの権利条約」とは
 昨年11月20日、国連で「子ともの権利条約」(全54条)が採択されました。子どもを単に保護されろ存在とするのではなく、「稚利行使の主体」としてとらえ、さまざまな分野での子供の人権の確立をめざした条約です。わが国も、9月末の「子ともサミット」への出席を機会に、海部首相が条約に署名する予定です。


生活・環境 盛り上がる市民運動

 最近、様々な市民運動が盛り上がりを見せています。生活や環境などを守る市民の自発的な運動として歓迎すべき傾向だと思いますので、ここでまとめてみました。


空きピンや缶を生かそう

 
空きビンや缶はゴミの中でも困りもの。燃えるゴミとまぜると焼却炉をいためるし、燃えないゴミにすると埋め立て地の場所をとることになる。

 これらをゴミと見ないで積極的に資源としてとらえようというのがボランティア団体「りサイクリング90」。

 月一回協力者のお宅を回ってビンと缶を回収しています。そして、もっとゴミ問題を見つめようと「ゴミツアー」を企画。八月には、岡南環境センター、ビンの回収業者を見学。また、ゴミ講座も企画して、さらに勉強したいと張り切っています。


汚れきった児島湖を救おう

 岡山市の南にある児島湖。その汚れは年々ひどくなり、全国でワースト6に数えられるほど。

 その原因の大部分は生活排水であることから、生活の見直しまで視野に入れて活動しているのが児島湖21県民の会。

 同じように、自然保議の理論と実践の先頭に立っている「倉敷の自然を守る会」の重井博先生も理事をつとめ、倉敷川ともつながっている児島湖の再生に知恵を絞っています。

 児島湖せっけんの販売など、県に先立って児島湖条例を作成したり、熱気球で空から児島湖を見たり、景観として見直す提案や一周ハイキングなどユニークな企画も話題をよんでいます。


場外馬券場みんなでストップ

 岡山市の南部でおきていた「馬券場建設反対」運動が全市的に広がり、ついに計画は中止されました。

 江田五月も国会の質問で、地元調整をすることがこうしたギャンブル施設の許可の条件であることを指摘し、それをしないで建設を進めた業者と今後契約を結ぶことの不自然さを指摘しました。それらが農水省を動かし、中央競馬会が、「断念」を発表して一応の決着をつけました。


岡山を放射能のゴミ捨て場にするな

 日本のみでなく、世界中が頭を抱えているのが、原発を使うことによって出てくる「死の灰」その他の超危険物。目に見えない放射線は種類によっては何万年と消えない。その猛な毒性は、人類最大の恐怖だ。

 県北は人口も少なく、地盤も固いので貯蔵場所にしようというのはあまりに安易な発想です。

 知事は議会で、「そのような施設は作らせない」と答弁しているが、やはり県の基本方針として条例化することが必要と多くの人が走り回り、有権者の五十分の一をはるかに超え、約三十五万人の署名を集めました。


百間川にゴルフ場はいらない

 運動の中心は地元の主婦で、たった三ヶ月間で市民のおよそ一割に近い五万人の署名を集めました。社民連も県と市に白紙撤回の申し入れをしましたが、何といってもゴルフ場で使われる農薬が問題です。しかも、それが御野と旭東の浄水場の取入口のすぐそばとあっては、反対するのが当然。

 また子供たちの遊び場やお年寄りの散歩コースとしても貴重な自然をそのまま残すことも大切。岡山市全域から郡部にまで急激に広がった環境保護の運動です。


県民のための開かれた図書館を

 やっと本格化した新県立図書館の計画。それが県民の使いやすいものになるのかどうか、専門家や県民の中から疑問がわき出て、社民連も知事に見直しの申し入れをしました。

 その最大の問題点は県が用地を日銀の跡地にこだわっていることです。そのため図書館は、狭くて高層化し、障害者やお年寄りには使いにくく、あまり理想的な図書館にならないことが予想され、八十億円も使う県の事業としてふさわしいかどうかといった意見も出ています。


★前号で筆者は、「地球一家到来の足音が聞こえるようだ」と米ソのデタントを軸とした世界の様変りを絶賛したわけだが、その楽観論者ぶりに冷水をかける様にイラクの突然のクウェートへの侵略、世の中思う様には行かないとはこの事かとばかり愕然としている。しかし昨日までの世界なら、イラクをソ連が、クウェートを米国があと押しをして全世界に緊張が拡がり、経済にもたちどころに影響を与えるところだが、武力行使の可能性まで含めて、米ソが協同歩調を取るのだからやはり、世界は変わりつつある。地球一家創造という大事の前の試練がイラク問題だろう。

 とはいえ、フセイン大統領の言行は狂気の沙汰としか言いようがない。この不正義を許す米ソ和解であってはならない。兵糧攻めに会いつつもイラクが一ケ月以上も持ちこたえているのは二大国の力の低下だという評論家もいるが、ぎりぎりまでは武力不行使で解決の糸口を追求すべきだ。

 デタント時代の国際紛争解決のモデルケースとなるような気がする。その為には、我が国もあらゆる協力を惜むべきではないし、「日本人の人質」にこだわりすぎて、腰くだけや抜けがけだけはつつしむべきだ。

★八月十一、十二日の両日、噂の人あたか敬祐氏が、中、高の同窓会で非公式ながら市長選出馬を表明したと各マスコミが報じ、市民の間で話題になっている。「これまで自治省で学んできた地方行政を現場で生かしてみたい。私の情熱で市政を蘇らせたい」と。大いに期待する。


話題の岡山市長選 安宅敬祐氏に出馬要請

新しい市政は新しい市長で

 来春四月に行われる岡山市長選挙が、最近急速に話題になっています。

 オカニチ(5/31) 中国新聞(6/18)山陽新聞(8/12) 毎日新聞(8/14)と、マスコミも積極的に取り上げ、その中で、「安宅敬祐(四八才)の出馬は確定的か」「安宅擁立の黒幕は社民連・江田五月グループか」「旭中、操山高の同窓会も動きだす」と、賑やかに報道しています。

 社民連と江田五月グループの岡山市長選についての態度は……。


安宅さんの出馬を期待

 岡山社民連は、岡山市長選に安宅さんが出馬してくれることを心から期待しています。
 それは、一言で云えば、松本市政はもう限界だと判断したからです。
 率直に云って松本市長には「二十一世紀の岡山市づくり」についての構想、意欲を全然感じません。少しオーバーに云えば、チボリ問題一つみても、松本市長の政治的指導力は皆無に近いといえます。ある財界人は「思考停止状況」と云っていましたが、たしかにそんな感じがします。
 岡山社民連の考えは「新しい市政は新しい市長で」「素晴らしい市政は市民と共に」の二つのスローガンに集約できます。
 安宅さんは東大法学部を経て自治省に入り、約二十五年間は役人生活。行政経験は豊富ですが政治的には素人。
 それだけに安宅さんが、如何なる政治姿勢をとるかは極めて重大ですので、われわれは、安宅さんに、次の三点を強く要望しています。

安宅さんへの三つの要望

第一は、保守・革新、一党一派にかたよらないで、市民党の立場を堅持して市政をすすめること。

第二は、特定の団体、個人と特殊な関係は持たないで、市民の利益を何よりも優先する市政をすすめること。

第三は、二十一世紀の岡山市づくりをめざして、「中長期のビジョン」を作成し、市民総参加の街づくり市政をすすめること。

 安宅さんは、まだ噂の人。おそらく十月初旬には公然化すると思います。
 云うまでもなく岡山市長は六十万市民の船長きん。市民生活にも重大な影響を与える大切な人。それだけに市長選挙がますます白熱化し、話額の焦点になることを願って止みません。


若手国会議員合宿勉強会 7・26−28 嬬恋高原にて

 前号でもお知らせしましたように、江田五月の主催する「若手国会議員勉強会」は七月二六日〜二八日まで、二泊三日で合宿を行ないました。

 講義内容は江原由美子氏(お茶の水女子大学助教授)の「フェミニズム入門」を皮切りに、山口二郎氏(北海道大学助教授)とストックウイン氏(オックスフォード大学教授)による連続講演、「対抗政党の創造力」、江橋崇氏(法政大学教授)の「世界の人権と日本」、佐々木穀氏(東京大学教授)による「政治改革への指針」と続き、最後に高橋進氏(東京大学教授)をオブザーバーにに迎えて徹底討論「政権政党をめざして」をしました。あいつぐ大物講師がズラリと並ぶ中、参加者全員、永田町を遠く離れた嬬恋高原の自然の中で、肩ひじ張らない率直な議論をかわしました。

 最終日にはみんなで白根山の噴火湖まで軽登山。江田五月にとっても多忙な毎日の中でつかの間の休息となりました。


在日中国人の人権を大切に 坂本官房長官に申し入れ

 超党派の衆参両院議員で作る「アムネスティ議員連盟」の事務局長をつとめる江田五月は八月三日首相官邸に坂本三十次官房長官、法務省に根來泰周事務次官を訪ねました。

 これは、昨年の天安門事件に関連して「帰国すれば政治的理由による迫害の恐れがある」との理由で滞日ビザの延長を申請している中国人留学生、就学生などに「特段の配慮」をするよう申し入れたもの。先の国連人権委員会でも日本の対応が問題にされるなど厳しい目が日本に向けられています。人権重視をする国日本をめざして、江田五月は頑張っています。


新しい政治の創造を!−連合傘下の労組と意見交換−

社会民主主義勢力を結集して「連合新党」をつくる。そして野党の大結集で政権交代を実現するためには、市民の皆さんとともに、「連合」に加盟する労動組合の皆さんの力が不可欠です。そこで江田議員は、六月の末から九月までの間、全国各地で開催された連合加盟の労働組合の大会に出席して発言しながら(労働組合の大会で挨拶するのは“党首”の大切な仕事の一つです)、役員の方々と連合新党の結成へ向けてつっこんだ意見交換を重ねています。これまでに大会出席した主な労働組合は、JR総連(13万人)、日教組(62万人)、電機労連(70万人)、全逓(16万人)、全電通(25万人)、商業労連(11万人)、自治労(115万人)=自治体職員の労働組合。これから出席するのは、自動車総連(72万人)、鉄鋼労連(20万人)、ゼンセン同盟(52万人=繊維・流通関係の労働組合)などです。

江田議員は、これらの意見交換のなかで、連合新党の必要性、連合新党へのプロセス、社会党の自己改革と新党結成への展望、社会党の衆参ニューパワー国会議員の動向などを説明し、選挙制度改革と政治改革、消費税と税制改革、コメと農業改革、日本の国際的役割、さらに来年の統一地方選挙、その後の国政選挙での「連合型候補」擁立問題などについて議論を深めています。


友好的ムードの連合、4党会談 統一候補で県政の活性化を!

 連合岡山は、社会・公明・民社・社民連の四党に対し、「県会議員選挙については反自民の一点で集結し、四党統一候補の実現のために協力してもらいたい」と、申し入れてきました。

 四党ともこの提唱に応じ連合・四党会談は三回開かれました。会談は友好的ムードの中ですすめられました。

四党統一候補は県民の声

1.岡山県議会は定数58名(欠員3名)。そのうち自民党36名(2名は無)。この自民党の絶対多数の現状を打破しない限り、岡山県政の発展、活性化はない。

2.したがって連合と四党は協力しあって、四党統一候補又は連合統一候補の実現に努力する。

 四党はまずこの二点を確認のうえで、具体的な問題について話し合い、さらにつぎの四点を確認しました。

四党とも納得する方法を

1.「四党統一候補」とするか、「連合統一候補・四党支援」とするかは別として、四党は自党の希望する選挙区を明らかにする。

2.定数の多い岡山市、倉敷市、玉野市については、自由選挙区とし、各党は平和的に競争する。

3.定数が2名の4選挙区については、四党がそれぞれ一選挙区について責任を持つこと。

4.定数が1名の18選挙区については、四党が協力しやすい方法を大切にし、無所属統一候補とする。

 いよいよこれからが、候補者名をあげての議論。予想される難問の
第一は、社会党が“わが党主義”にこだわり、党公認候補を固執するとき。
第二は、公明党、民社党が「わが党にはメリットがない」と判断し、統一候補方式に消極的な態度をとったとき。
第三は、各党とも努力はしたが、なかなか候補者が見つからないとき。

 わが江田五月グループは、如何なる障害があってもそれを乗り越えて、四党協力候補の実現に全力投球する決意です。それは県政の活性化と新しい政治の流れを人きくすることは、県民の願いと確信するからです。


宮城まり子さんの お話しとチャリティバザール

●と き 10月1日(月)開場9時 講演10時〜11時30分
■ところ 三木記念ホール(古京町)
■入場料¥1000  ■手話通訳が入ります

 アゼリア会、今年は福祉の旗頭「宮城まり子」さんを迎えての講演会です。ご自分の不調も何のその、忙しい毎日で、彼女の話は、これからの私達の生き方の参考になると思います。人権、福祉の江田五月さんも出席します。
 当日は、ねむの木学園、旭川児童学院の生徒達の作品やサイン入り著書等を即売いたします。

宮城さんの横顔
 女優、歌手として活躍の宮城さんは、「ねむの木学園」設立後は母として、学園の子供達をあたたかい大きな愛で包んでいる。子供達のかがやきを存分に引き出してしまう彼女の不思議な魅力。その実力は世界でも認められている。
 芸術祭文部大臣賞など多数受賞 著書に、「まり子の目子どもの目」など。


すべての学区・町村に五月会を 組織の拡大・強化に重点

 93,852票、江田五月連続三回トップ当選。
 たしかに見事な成績と云えます。
 だが、この票がどこからでてきたのか、どのような組織活動に支えられて達成できたのか――となると、誰も正確な解答はできません。
 それは、五月会の力量をはるかに越える「何か」の援軍(?)に助けられての結果だからです。
 率直に云って、五月会の組織実態はまだまだ遅れています。そこでこれから一ケ年間は、五月会の拡大・強化に活動の重点をおくことにしました。
 郡市ごとに開かれた会議には、江田五月、大亀幸雄が出席し討論に参加しました。

 議論百出、討論白熱、しかも雰囲気はなごやか。まず全員で「今こそ社民連、江田五月の出番」と政治状況を判断。そのうえで、(1)革新政界の再編成と新党結成をめざして奮闘すること。(2)五月会を強化・拡大すること。(3)県会議員選挙で四党統一候補を実現すること。(4)五月会だよりの有料講読者を増やすこと。――などを、確認しあいました。

・御津郡五月会(6/2)
・東備ブロック五月会(6/30)
・邑久郡五月会(7/7)
・英田郡五月会(7/14)
・真庭郡五月会(7/14)
・備前市五月会(7/23)
・赤磐郡五月会(7/23)
・久米郡五月会(7/31)
・津山市五月会(8/10)


ストップ ザ酸性雨  赤坂町 森国 文雄

今、環境汚染、自然破壊と新聞などでいわれない日がない。オゾン層に穴があいているとは驚きそのもの。防止策を二千年迄に云々、これはオカシイ。速刻フロンの製造、使用の禁止があってよいのでは。

酸性雨が森林を破壊しつつある。この酸性雨は大気汚染に起因している。

大気汚染は、その被害の大きき、早さで公害の最たるものなのである。欧州では十一年前、既に国際条約による国境を越えて連携した調査、研究が日夜なされている。

産業革命により兆候がみられたとはいえ、化石燃料の大量使用によるCO2の増加、温暖化と共に今、酸性雨を生んだことは、人類共通の罪悪であり、絶村に解決しなければならない。


編集後記 
“今の日本の教育はどこかおかしい、狂っている” これは大方の一致した見方だと思います。

今号では一面トップで教育問題を取り上げました。江田議員に今の教育の問題点とその解決方法など率直に語ってもらいました。

神戸での女子高生校門圧死事件以来、各方面で様々な論議が巻き起こっています。子供たちの叫び声が聞こえている今こそ、江田議員の国会内外の活動に大いに期待したいと思います。


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