1992/05 五月会だより No.62 | ホーム/主張目次/たより目次/前へ|次へ |
社民連、比例代表区に独自候補
いよいよ間近に迫ってきた参議院選挙。3年前の参院選では、リクルート事件、消費税導入という中で野党が大差で勝利を収め、その結果参議院では与野党の数が逆転しました。今年7月の参議院選挙の後には政界の再編成が起きることは確実とみられています。それは自民党がまたしても議席を減らし、もう単独で政権を維持することが困難になると予測されるからです。
今回の参議院選挙には、もう一つ大きなニュースがあります。それは、「比例代表区」に社民連が初めて独自候補で立候補することです。名簿に載る候補者の中には、大亀幸雄・岡山社民連書記長も含まれています。社民連は、ついに結党以来最大の「ヤマ場」を迎えることになります。候補者に大亀氏も
今まで「社民連」という政党名を掲げて単独で立候補したことはありません。ですから、参議院選挙の投票日が近くなると五月会だよりの読者の皆さんから、「比例代表区はどの政党に投票すればいいのでしょうか。『社民連』と書きたいのですが、でていないのですか」といったお電話をよくいただきました。しかし今回は大丈夫です。初めての挑戦ですが、『社会民主連合』、あるいは『社民連』という政党名で、比例代表区に独自の立候補者がでるからです。
候補者は、党内で既に決定しています。五十音順に、岩附 茂(社民連国際局長)
大亀幸雄(岡山社民連書記長)
西風いさお(元・衆議院議員)の3人です。ご存知のように比例代表選挙は政党名を書く選挙です(個人名を書いた場合は無効票となります)。一人当選するためには約100万票が必要となります。いわば日本中が選挙区ですから、東京の友人でも北海道の親戚でも、誰にでも声をかけていただいてOKです。そして当然の事ながら、今回の江田代表を衆議院に送りだしている岡山県は情報の発信基地となると同時に、運動の原動力となって、この闘いに必ず勝たなければなりません。
選挙後の政界再編は必死
さて、参議院の様子をもう一度見てみましょう。全議席数は252。うち自民党は半数より少ない113議席しかありません。そして今年、この自民党は74議席も改選されます。今度の選挙で改選前の議席を維持することはほぼ100%困難な状況です。となると、選挙後、参議院における与野党逆転現象はより大きなものとなるでしょう。もし自民党が現在より20議席以上も減るとなると、自民・公明・民社の3党を合わせても過半数に達しない可能性も十分でてきます。自民党の金丸副総裁が自民・社会両党の大連合を盛んに口にするのも、このあたりに理由があるのです。
政権交代で政界の浄化を
故・江田三郎氏が野党の腕組みによる政権交代の必要性を強く訴え、硬直化した社会党を飛び出して新しい政党『社会市民連合』を結成して15年が経ちました。故・三郎氏は、そのすぐれた先見性で、日本の政治の将来を、そして変革の必要性をはっきりと予見していました。跡を継いだ江田五月議員は、現在「連合新党」の結成を訴え、今、その総決算の時が近づこうとしています。共和事件、佐川事件などに見られる腐りきったこの日本の政治に、もしつける薬があるとすれば、自民党に代わる政権、すなわち「連合新党」の結成しかありません。
それもこれも、全て参院選の結果次第。「連合新党」結成のカギを握る社民連が躍進すれば、今年は日本の政治が大きく変わる歴史的な年となるのです。
比例代表区候補予定者の横顔
大亀 幸雄 おおかめ・ゆきお昭和3年8月19日生まれ。
昭和20年、岡山県山北青年学校卒
昭和21年日本社会党に入党
昭和22〜35年、日本社会党青年部長、組織部長などを歴任
昭和36〜52年、日本社会党岡山県本部書記長
昭和52年、江田三郎の後を追い日本社会党を離党
昭和55年〜岡山県社会民主連合書記長
岩附 茂 いわつき・しげる昭和27年4月3日生まれ
昭和46年、早稲田大学卒業
昭和48年、ソルポンヌ大学に留学
昭和52年、早稲田大学卒業。外務省に入省
昭和54年、中央アフリカ日本大使館に着任
昭和60年、外務省退職
昭和60年、東京4区より社民連公認で衆議院選挙に立候補、次々点。現在、社民連国際局事務局長
西風いさお にしかぜ・いさお大正15年12月24日生まれ
昭和29年、日本社会党中央本部青年部長
昭和39年、日本社会党大阪府本部書記長
昭和42年、衆議院議員に当選
昭和52年、故・江田三郎と共に社会市民連合の結成に参加。中央常任運営委員、選挙対策委員長
昭和54年、社会民主連合結成。中央理論委員長。大阪社民連代表、社民連中央運営委員
1989年のマルタ島に於ける米ソの歴史的和解から世界の歴史は確実に新しい方向に向かって変化している。
ベルリンの壁の崩壊や、ソ連邦の消滅などに比べれば、それ程劇的とは言えないが、最近世界の各地で行われている各級選挙に於いても、世界の市民達は、確実に新しいものを求めているようだ。
お隣り韓国でも先月国会議員の選挙が行われ、与党民自党が大負けをしてしまった。そしてわずか半年ほどの準備にも拘らず、新党の国民党が30を越える議席を獲得した。フランスで地方選挙が行われたが、与党の社会党が大敗北、わが国ではあまり評判のよくないミッテランの憂欝がはじまっている。歴史は洋の東西を問わず、底の方から確実に動いている。
さてわが国はどうか、この歴史的変動に無縁か。奈良、宮城の参院選を見ても分かるように、国民は紛れもなく新しい何かを求めている。「連合」に寄せられた国民の支持は、「連合」が素晴らしいというより「既成の物にはあきあきした。何か別のものに期待をかけたい」という、国民の切なる願いの表れを読むべきであろう。その証拠に連合が参加しなかった群馬の衆議院補選は、2議席とも自民党に独占され、社会党は惨敗した。
地球市民は今、わが国の国民も含めてフランス革命以来、過去200年、世界の歴史を動かしてきた構造に疑問を抱きはじめている。少々の手直しではもうどうにもならない程の構造疲弊を感じ取っているのではないか。草柳大蔵は「近代は終わった。新代がやって来る」とこの変化を表現している。
この歴史の足音をかすかに聞き分けながら、江田五月議員を中心としたグループは、過去15年わが国政界の再編を主張してきた。そして今、歴史の流れを敏感に感じとっている市民達は、江田五月の新党結成の提言に、陰に陽に期待と支持を表明しつつある。
今こそ江田五月グループに大きな働きを期待したい。歴史の変わり目を担うのは数でなく、確かな時代感覚と情熱と行動力を持ち合わせた、少数の精鋭たちだ。
気まま対談 菅波 茂さん平津学区でシルバー・コミュニティやゴールド・コミュニティなどの活動を通じて地域医療、高齢者の介護などに実践的に取り組み、ご自分で老人保健施設「すこやか苑」を運営しておられる菅波先生。医療や福祉の実状について、熱っぽい対談が始まりました。(2回連続)
英国型と北欧型
江田 実は菅波先生とはずいぶん長いおつき合いで、この病院ができる前です。かれこれ15年…。
菅波 そうですね。ちょうどその頃から僕が『アジア医師連絡協議会』の活動を始めていて、それがご縁で。
江田 医療による国際貢献ですね。そのお話は後ほどゆっくりおうかがいするとして、今日はまず、高齢化社会における医療のあり方、というとちょっと堅苦しいんだけれども、そのあたりのことを、菅波先生の体験に即して語っていただければ、と思うんです。
実は、ずいぶん前から提出されていた医療法改正案が今国会でやっと審議の運びとなりまして、社会党の五島正規さんが質問に立ったんですが、それによると日本の医療水準は、看護婦がいないとか、諸外国に比べて相当人的供給が劣悪だということですが。
菅波 医療を含めた福祉のあり方として、北欧型と英国型があると僕は思うんです。北欧型というのはご存知のように「高福祉・高負担」で、いわゆる租税負担率が日本では30%程度なのに比べ、北欧では60〜70%にも達しています。英国では、インド、パキスタンといった旧植民地から流入したマンパワーが、医療を支えています。現在、医師など医療関係者の約7割が、そうした旧植民地系の人です。だから比較的低い負担で充実したケアが受けられるわけです。
江田 多少言葉は悪いけど、金でかたをつけるか、かつての遺産に頼るか、ということですね。
菅波 私は、日本の場合、解決策は一つしかないと思います。若い時に医療や福祉のボランティアに労力や時間をつぎ込んで、年をとったらそれをケアという形で受け取る。つまり、金ではなく労力や時間を負担しあう、利益共同体ではなく、運命共同体的な社会のしくみを作ることです。
江田 なるほど、それでシルバーコミュニティが登場したわけですね。
シルバー・コミュニティ
江田 読者の皆さんのために、菅波先生が携わっておられる「シルバー・コミュニティ構想」についてご説明いただけませんか。
菅波 ここ平津学区(岡山市の北西、平津、一宮周辺)は人口が約5000人、1200世帯です。この地区で連合町内会や婦人会が中心となって、7年前に運営委員会を発足させました。毎月100人前後の方がボランティアとして登録され、身体に決定的な障害をお持ちでないお年よりの方々、いわゆる虚弱老人の介護をしておられます。お年寄りは、家にじっとしているとどうしてもテレビを見ながら寝たままの生活を送りがちですから、ボランティアの方々が定期的に訪問して食事の世話をしたり、話し相手になったり、身体訓練のおつきあいをしたりと…。
江田 で、この病院はシルバーコミュニティの中で、どんな役割を果たしてるんですか?
菅波 毎日、7〜8人のお年寄りが、ボランティアの方の運転する車でこの病院に来られます。みなさん備え付けの運動器具で体を動かしたり、トランプをしたり、お茶を飲んだりして過ごされる社交場を提供しているという形でしょうか。それから、コミュニティ主催の健康講座といったこともお手伝いさせてもらってます。
江田 コミュニティ設立の音頭を取ったのは菅波先生?
菅波 いえ、私はどちらかと言えば医療アドバイザー的存在で、中心は町内会です。こうしたコミュニティには、医院・病院が核になるもの、特別養護老人ホームが核になるもの、地域の町内会などが核になるものの3つのタイプがあるのですが、全国的に見て有効に機能しているのは、地域型のようですね。
そうそう、これに味を占めて、という訳ではないけど、2年前にはゴールドコミュニティも誕生しました。
江田 「シルバー」の次は「ゴールド」ですか。
菅波 『24時間テレビ』から贈られた入浴車を使って、一宮中学校エリア内を対象に、寝たきり老人に入浴サービスを行うボランティア制度です。これには御津医師会も全面協力し、医師・看護婦が同行し、経費の負担もしています。
江田 なるほど、こうした地域の動きがもっと活発になれば、世界ではじめて、「金で買わない福祉」が実現するかもしれませんね。
国政と地域が福祉の両輪
菅波 しかし、地域の取組だけでは限界があるのも事実です。たとえば住宅問題。老人医療とは一件何の関わりもないように見えて、実は大ありなんですよね。病気というわけではないけれども生活機能が低い、というお年よりを対象に、厚生年金でまかなえる『老人保健施設』を中学校学区単位で設立しようと、一昨年から厚生省が取り組んでますでしょう。これが、どこでもできたらあっという間に「満室」です。本来、生活機能訓練をして、家に送り返してさしあげるのがこの施設の目的なのに、です。
江田 戻ろうにも住居が狭い、とかそういう問題ですか。
菅波 それも多少あるでしょうが、一番の問題は、帰るべき家には施設にあったような手すりや、スロープ、使いやすいトイレがない、という点でしょうね。それと帰ろうにも家庭がない人には、ケアハウスも必要です。こうしたことは、やはり政治が取り組んでもらわないと。
江田 本当にそうだと思います。ところが残念なことに、アメリカからの要求もあって、公共投資を10年で430兆円でですか、これだけの金額になると、ドンと使わなきゃ使いきれないと、ダムや橋や道路を作る方に話が行ってしまう…。
菅波 しかし、住居の問題を解決しないと福祉の総仕上げはできませんから。それと、人にやさしい町づくり、ということも考えていただきたいと思います。公共施設などでも、最近ようやく車椅子用のスロープやエレベーターが設置されるようになりましたが、トイレなどはまだまだです。障害者や高齢者の方々が町に出たいと思っても、トイレがネックになって出かけられないことが多いんですよ。たとえば、店舗を作る時、道路に面した入りやすい場所にトイレを作ることを義務づけるとか…。それだけで町は、障害者や高齢者にとってずいぶん「やさしく」なるはずです。 (次号に続く)
五月会 ふるさとだより
操南五月会・御南五月会の巻
盛りだくさんの発会式
2月29日、「操南五月会」がスタートしました。会長は江田三郎さん時代からの支持者、大西力さんに決まりました。
役員・規約の承認の後、大亀書記長、橘県議、寺田市議の情勢報告があり、続いて、超多忙の江田代表が拍手に迎えられて来場。大激動の世界の中で、“新しい政治の流れ”への対応について、力強く信条を訴えられました。「内山工業五月会」のメッセージの伝達。一宮・津高西五月会の祝電の披露と、友情参加していただいた役員の方の紹介などのあと、「昂」のバックミュージックと共に、3人の“ミス操南五月会”による江田代表への花束贈呈。江田光子さんによる乾杯の音頭、安宅岡山市長夫人のご挨拶。終わりに江田代表自筆の色紙のクジ引きなどをしました。
また、OHKテレビの「政治家秘書の活動」をテーマとした若井たつ子秘書の活躍ぶりが取材されるなど、和やかなムードのうちに閉幕しました。
「支持層を点から線へ」を合言葉に江田代表のお膝元である当会の使命を十分認識し頑張る決意を固めました。
協力して地域問題の解決を
2月29日、御南(みなん)五月会が正式に発足しました。御南五月会は、西学区と大元学区を合わせたもので、昔はこの2学区で今村(いまそん)というひとつの村だった歴史があります。 ところで、この地域も様々な問題をかかえています。岡山市のドーナツ化現象による人口の流入。西小学校などは児童があふれて、臨時のプレハブ校舎で急場をしのいでいる程です。
また、操車場跡地に近いためチボリ公園問題には大へんにゆさぶられました。周辺環境はどうなるのか、土地の騰貴に拍車がかかるのではないか、など。だから、市民派市長さんの英断には拍手、拍手です。
今後も地域と国政をつなぐネットワーク活動を柱に、役員・スタッフ一同頑張りますのでよろしくお願いいたします。
今から約120年ほど前、日本が近代国家としてスタートするにあたって明治政府が打ち出した政治の基本方針「五ヶ条の御誓文」の一節に「人身をして倦まざらしめんことを要す」というのがある。今の長野県政は、この戒めにもとる最たるものだ、というのが私たち社民連の考えである。単なる主観ではなく我々が最近県下各地で行った中小20回の集会で長野六選を支持した県民は少数であった。(断っておくが社民連は過去五回までは長野与党でやってきた。)そうした客観的な基盤に立ち、「県民は長野県政に倦んでいる」と判断しているのである。
そしてこの認識の下に昨年来、連合岡山が主催する社公民連四党と連合の連絡会議の中でも、一貫して新しい知事候補の擁立を主張してきた。
しかし現実には、長野知事が去る2月定例県議会で六選出馬を表明し、公明・民社が支持を打ち出した事に極めて残念に思うと同時に、我々の説得力のなさを反省もしている。
残る社会党へ今、新候補の共同擁立を正式に申し入れ、懸命の努力を重ねているのである。社会党の決断を強く期待すると同時に野党のリーダー格として、歴史を動かす先頭に立つ責任を問いたい。
今、日本も岡山も確実に歴史の曲がり角に経っている。世界の潮流はこの岡山にも流れてきている。県民はこのことを膚で感じていることを見落としてはならないと思っている。
ご心配をおかけしました3月29日、大亀幸雄岡山社民連書記長は手術のため入院しました。腸に数個のポリープがあり、うち一つが悪性と診断されたためです。幸い、早期発見の結果、摘出は成功。4月29日には無事退院し、職務に復帰することとなりました。書記長不在中、迷惑をおかけした皆様に深くお詫びするとともに、入院中に賜りましたご厚情に深く感謝いたします |
岡山市議会の場外馬券売場開設要望請願採択について
岡山市議会における場外馬券売場設置の請願の採決で、社民連の市会議員が賛成・反対に別れたことについて、多数お問い合わせを頂きました。そこで、声明文を掲載し、社民連の基本姿勢を明らかにしたいと思います。
- 本日岡山市議会で、同市新福と表町の2か所の場外馬券売場開設要望の請願が採択された。しかし、新福地区への馬券売場設置については、昭和62年7月21日に同市議会において「住宅地区としての住環境の保護を図らねばならない」 「交通対策上も心配である」として反対決議がなされている。さらに、私たち社民連は昭和61年以来、新福への設置に対し国会でも市議会でも反対の先頭に立って行動し、その結果一昨年5月には計画の白紙撤回を勝ち得た。
- 私たち社民連所属市会議員は、今回の請願の賛否につき態度が別れたが、これは表町の地元意志を重視する立場と、新福への設置反対を重視する立場の違いであり、この請願により新福への設置に反対する私たち社民連の態度が変わることはない。
- 私たち社民連は、今後も一致して新福への設置は不適当と考え、地元の皆様とともに設置阻止のために全力を尽くすことを改めて表明する。
1992年3月23日 岡山県社会民主連合 代表 江田五月
ダブル選挙の可能性も 備えあれば憂いなし
7月の参議院選挙に合わせてダブル選挙も、という声が自民党筋から聞こえてきている。ダブル選挙の当否は別として、常在戦場の備えは怠ってはなるまい。
ところで、現時点での衆議院岡山一区の状況は、わが江田陣営にとっては、必ずしも安泰というわけにはいかない。いやむしろ、極めて憂慮すべきといった方があたっているのではないか。既に引退を表明した自民党の大村譲司氏の後に、橋本龍太郎氏の強い後押しで、51才の厚生官僚の立候補が予定されている。この氏は、大村氏と異なり、岡山市内の小中高を卒業、岡山を主たる地盤とするという。岡山市から5万数千の票を集める我が江田陣営としては、かなりの影響を受けることが予想される。しかも学年が一年上で、操山校出身となれば、従来江田支持者であったものが直接新人の方へ流れる可能性も大である。聞こえてくるところによると、子育てを終えた操山34年卒の女性連が第二の青春の場として、この選挙で燃えようと徐々にエンジン音を上げつつあるという。女性の力は大きい。要警戒だ。我が陣営の女性グループ「アゼリア会」にも一層の奮起をお願いしたい。
加えて、常日頃からお願いしている事であるが、市内は各学区、郡部は市町村単位での江田五月会の結成、並びにその活性化が極めて重要である。
支持者の皆さんの一層のご支援と、陣営の引き締めをお願いしたい
流動化する世界の中の日本の政治家として、江田五月が働かせていただける時代もいよいよ目前だ。
レッツ・スタート育児休業法3.29集会
3月29日、チサンホテルに於いて連合女性委員会が主催して「レッツスタート・育児休業法」の集会が開かれた。4月1日より施行される育児休業法についての認識を広めてもらおうというもので、会場には約200人が集まった。連合会長の森本氏をはじめ各政党代表が挨拶し、社民連代表として江田五月も参加し、育児休業法の積極的利用を奨励した。
この育児休業法は男性も取得できる点が最大の特徴で、この日の会場にも若い男性がかなり参加しているのが目を引いた。しかし、休業中の社会保障が何もないこと、休業取得をした者の不利益扱いに対する禁止規定がない、また30人未満の事業所の適用猶予など問題点も多い。
個々の職場で有効的に活用できるよう、将来の見通し、改善を期待し、小雨が降る中全員で桃太郎大通りを更新して散会した。(若井)
大佐町で講演 世界の人権迫害を語る
3月8日、大佐町で開催された人権啓発講演会(主催:大佐町、同町教育委員会、中曾隣保館)で、江田議員が「国際社会における日本人の人権認識」と題して講演を行いました。
江田議員は政治的、宗教的理由などで罪もなく囚われの身となっている「良心の囚人」の釈放を求める『アムネスティ・インターナショナル』の国会議員連盟事務局長。日頃の活動に根ざした説得力あふれる講演に、訪れた人々は熱心に聞き入りました。江田議員は、東チモール問題やミャンマーのスーチー女史軟禁、朝鮮人従軍慰安婦問題など、外国での人権問題を取り上げるとともに、部落差別をはじめ、日本国内で人権抑圧を完全になくすよう強く訴えました。
ますます重くなる連合岡山の役割
県下12万の労働者を傘下に擁する新しい労働者のセンター「連合岡山」がスタートして3年、世界的な歴史の激変の中で、連合に対する国民の意識は、増々大きくなっている。
単なる労働者の利益代表集団という以上に期待は高まっている。その証拠は、先の奈良県、宮城県で行われた参院補選での連合候補の連勝、群馬県で行われた衆院補選での社党単独候補の惨敗が象徴的である。
連合岡山に対する県民の期待もまた例外ではない。連合が自覚している以上に、県民は祈るような気持ちで、新しい集団連合岡山に対して、変革の主体を期待している。
県民の期待と批判に耐え得る選択を行動を改めて期待したい。
東京通信
巣箱にシジュウカラ
東京からホットニュース。江田議員の架けた巣箱に、シジュウカラが巣を作りました。毎年3月、小学生のみなさんと国会議員有志で、国会前庭に巣架けしているもので、ひからびたヒナ一羽を残し、一家は巣だった後。今年の巣も利用されるといいですね。
ハインツ氏を偲び記念植樹
昨年飛行機事故で死亡したJ・ハインツ米上院議員(GLOBE・地球環境国際議員連盟の創始者の一人)を偲び、ワシントン、ブリュッセル、東京(憲政記念館)で、ハインツ議員の地元、ペンシルバニア州の州花、アメリカしゃくなげを記念植樹。環境保全の心を世界に拡げる決意をしました。
編集後記
冒頭記事で明らかにしている通り、社民連は7月、参議院比例代表区にチャレンジします。
とはいえ、相手は全国区。資金は?人出は?と頭を悩ますことばかり。浮動票がきちんと社民連に来るかどうかも悩みの一つ。江田五月=社民連であることを、どうかおわすれなく。
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