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江田五月会拡大幹事会の報告
政治の理想を追い求める
江田五月の原点にもどる
7月22日(火)、岡山ロイヤルホテル会議室で、130名余の五月会のみなさんのご参加を得て、「江田五月会拡大幹事会」が開かれました。
4月26日の「江田五月再出発宣言」を受けて、それでは江田五月会は具体的にどのような 政治姿勢で、どういう政治活動を行なっていくのか、を五月会のみなさんと議論をし、相談をして方針を決めててかなければなりません。
拡大幹事会では、河原昭文会長と羽場頼三郎事務局長のあいさつにつづいて、江田五月本人から、昨年の県知事選挙から再出発宣言、そして現在に至る経過と、あらためて政治の理想を追い求める江田五月の原点に戻って、今こそ「新しい理想主義」の旗を立てていかなければならない、との決意が表明されました。
そして事務局(湯川)から「江田五月会拡大幹事会への提案」の説明を行い、会場のみなさんとの質疑応答に入りました。
質疑では7名の方から発言がありました。
県知事選挙にもう一度挑戦してほしい、ある いは国政で活躍してほしい、という意見もありましたが、目立ったのは、いま、江田五月は何をめざすのかを、もっとはっきりと強く打ち出してほしい、という趣旨の発言でした。江田五月本人も応答の中で、(新しい理想主義)の旗をもっと明確に立てていく必要がある、と述べました。この「政治の原点」についての議論が中心となったために、「提案」の中の具体的な方針についての議論ができないまま終了予定時間になりました。このため事務局長から、9月下旬を目処にもう一度拡大幹事会を開かせていただき、具体的な活 動方針を決めていきたい、そしてそれまでの間に、事務局長は今日の出席の方お一人お一人に「提案」に対する意見をうかがっていきたい、との発言があり、了承されました。もう一度拡大幹事会を開いて方針を決定する。
自民党ひとり勝ちの政治状況の中にあって、江田五月は原点に戻って「新しい理想主義」の旗を立て、自民党に対抗できる本格野党の再構築に全力をつくします。そして岡山県では、昨年の県知事選挙で証明されたように、既に自民党を互角の力を持つ「県民当党」勢力の確立と発展に全力をつくします。
9月になって東京でも岡山でも政治が動いてきています。この動きに正しい方向を指し示し、力強いエネルギーを与えるのは、まさに市民の力しかありません。みなさんとご一緒に元気に再出発したいと思います。
提案
1、この1年間の活動報告
1996年 7月20日 江田五月会総会で県知事選出馬表明
7月21日 県知事選挙出馬記者会見
7月23日 新進党を離党(以後無所属・県民党の立場)
9月 1日 岡山市平井で事務所開き
9月23日 岡山プラザホテルでパーティ
9月27日 衆議院解散
10月 8日 衆議院総選挙公示
10月10日 岡山県知事選挙告示
10月20日 衆議院総選挙投票日
10月27日 岡山県知事選挙投票日
(43万5984票、5721票・0.6%差で惜敗)
11月 5日 江田五月会拡大幹事会
12月 5日 岡山市南中央町に事務所移転
江田五月法律事務所を開設
1997年 4月26日 江田五月再出発宣言シンポジウム&パーティ
7月22日 江田五月会拡大幹事会2、現在の政治状況
(1) 国政の状況・・・・総与党化・本格野党不在の閉塞状況
●通常国会・・・沖縄特措法・医療保険関連法などで総与党化現象
自民党と新進党の保保連合の動き、大政翼賛会の危険●細川氏の新進党離党・・・政治改革は4年前のふり出しに戻った
●東京都議選・・史上最低の投票率、自民復調・共産躍進・公明全員当選
新進・社民惨敗・民主低迷→本格野党の再構築が不可欠であることが証明された●改革会議の発足・・8月20日頃スタート、本格野党の再構築につながる可能性
(2) 岡山県の状況・・・岡山市で自民党VS「県民党」激突の兆し
●96年10月岡山県知事選挙・・・441,696票VS435,984票
(5,712票、0.6%の差)
自民党と「県民党」は互角の戦い(総選挙は自民党の圧勝)●自民党県議団のおごり・・岡山市長いじめ、従軍慰安婦削除決議、
監査委員の独占、県議会定数是正問題●県財政の危機・・・公債残高1兆円、利払い1日1億円、全国ワースト1
平成10年度に財政再建団体(倒産状態)転落の危機●石井県政の評価・・財政危機の認識、緊縮予算などはまずまずだが問題は
これから
女性副知事は歓迎だが、副知事3人もいらない。
知事も含めて3人の中央官僚は異常。カラ出張問題の
食糧費情報非公開はいけない。
岡山市ともっと率直に話し合う必要●岡山市長選挙・・・2年後の岡山市長選挙に向けて自民党VS「県民党」激突の兆し
●参議院選挙・・新進党、民主党、社民党などがそれぞれ独自候補を立てれば自民
党2議席独占の可能性
「県民党」勢力による統一候補擁立が必要3、江田五月の活動方針(案)
1) 政治の理想を追い求める江田五月の原点に戻る<新しい理想主義>
(この4年間の政治の混乱の中での反省をふまえて)●政権交代のある真の民主主義政治の実現
●平和・環境・人権・福祉、自由と民主主義と社会的公正
●構造改革と市民政治の実現
●法律家である政治家として、憲法論議を誤りなくリードする
●地球市民による地球政府をめざす2) 本格野党の再構築に全力をつくす
●現在は無所属「県民党」の立場(新進党に戻ることはない)
●保保連合=大政翼賛政治に明確に反対する
●改革会議の動きを本格野党の再構築につなげる
●本格野党の再構築の中で、江田五月個人の役割を決定する3) 岡山で「県民党」勢力を確立する
●参議院岡山選挙区で統一候補を擁立する
●2年後の岡山県議選で「県民党」勢力を拡大する
●2年後の岡山市長選の必勝体制をつくる
●78市町村すべての首長選・議員選で「県民党」勢力を拡大する
●「県民政策会議」を作って県政に提言する4) 市民の力で日本と世界を変える
●あらゆる分野の市民の活動に積極的に参画する
●国際社会の中でも積極的に発言し行動する
●全ての議会で市民派議員を応援する5) 若者と女性の政治参加を推進する
●岡山県をはじめ全国の各級選挙に若者と女性を出していく
●「市民政治塾」(仮称)をつくる4、江田五月会の活動方針(案)
1) 江田五月の政治活動を支援し、会員相互の親睦をはかる
2) 78市町村の小学校区単位で五月会をつくる
(知事選でつながりのできた保守良識層の人を対象とした「江田五月
後援会」をつくることも検討する)
3) 五月会に会費制(年5千円)を導入する
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