1-1 候補者の整えるべき条件 |
「誰を候補者にするか」という決定に際して,次のような点を候補者本人と周囲の人間が確認する必要がある。また,この段階で,「なぜ立候補するのか」についても,もう一度確認し合い,選挙にかかわるメンバー全員の意思統一を図りたい。
●候補者決定の際の留意点
1)本人の意思と周囲の支持
- どんな因難に直面しても必ず乗りこえて当選する,という固い決意があるか。
- この人を当選させるためなら労力提供を惜しまない,という周囲の強い支持があるか。
2)生活のメドの確認
- 準備期間・選挙運動期間中の生活費はストックしてあるか。
- 万が一,落選した場合,その後の生計の道は確保してあるか。
3)地元に愛着を持っているか
- 地元がいま抱えている問題を把握しているか。
- その問題に,今後取り組んていくのだ,という熱意はあるか。
(できれば,地元の地理・歴史に詳しいことが望ましい)●確認すべき事柄
選挙はたくさんの人間による共同作業だから,初めの段階できちんと意思統一をしておくことが,絶対に必要だ。ぜひとも確認しておくべきことは,次の3頃目。
・ なぜ,立候補するのか
・ 何をめざすか(政策理念 ビジョン)
・ 当選後,具体的に何をするか―― 理由
―― 政策
―― 実行すること選挙にかかわる全員が,外部へのスポークスマンをつとめることができる状態にまで,これらに関する理解を徹底すること。これは,途中から参加する人にも必ず理解してもらう必要があるので,ポイントを文章にして,目に触れやすいところに貼っておこう。
■印刷物はどんな人の手に渡るか分からないし、証拠として残るものだから、言葉づかいや内容をこまかくチェックしなければならない。支持者か否かはっきりしない相手に送ったり、不特定多数の人の目にふれる場合は特に十分な注意が必要だ。[関連法律資料A参照]
市民選挙の基本構造 1 |