2015年6月22日 |
2015年6月13日RSKイブニングニュース 国会報告
国会報告です。
今週は民主党の江田五月さんです。
こんばんは。 こんばんは、 よろしくお願いします。
国会がちょっと荒れていますね。 はい、熱くなってきました。
昨日ですね。衆議院の厚生労働委員会でかなり強引な審議の打ち切りをやって、 私どもは、何とかして止めたいって事で、 皆さんには、見苦しい事かと思いますが、ちょっとひどいと思うんですね。あれは労働者派遣法という、一生涯派遣というのを作り出すそんな感じで、延長もいくらでもできるとか、業種もずいぶん増やすとか。
一方で今、年金の記録が漏れて、振り込め詐欺みたいなのがさらに便乗してるし、そんな状況があるので、そっちの事をしっかり審議しろと。まだ審議が足りないというのにバッと打ち切って、今の流れで言えば来週は強行採決という事になって、どこでどう納めるのか?
一方で雇用労働法制と合わせて、例の安全保障法制、こちらの特別委員会も進んでいるんですよね。
酷い事になって来ているという感じがします。やっぱり野党としては踏ん張りどころですよね。 はい、これは、私はね、野党としてもそうですけど、戦後日本はずっと今日まで、まあ言ってみれば、恵まれた歩みでした。
戦争はなかった、経済は発展し、寿命もずいぶん延びた。その歩みをここで、ぐう〜と切り替えてしまうのはどうかという、ところへきている。
言ってみれば憲法の話だと思います。戦後今日まで来たのは、やはり今の憲法があってそれで来れているんでね。
私は今の憲法は基本的には、いい憲法だと思います。誤解があっちゃいけませんが、良い憲法だけれど、より良いものにするための議論には、これには私たちも参加します。
ただ、悪い憲法だから捨ててしまえっていうのは、それは違いますよと言ってるわけですけどね。
その憲法の中には、3つ重要な柱があって、一つは平和主義、もう一つは民主主義、そして基本的人権。 平和主義は9条です。私は大学時代に今の憲法で一番重要なのは何処かと問われて、25条ですと答えました。「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」ていうね。
9条は、当時は冷戦ですから9条があるからといって何もできなかった。
だけど25条というのは、本当に平和な生活、安定した生活を作り出す基礎ですから。当時朝日訴訟というのがあったんですね、これは岡山県では、国立結核の療養所の話ですが、あそこでの生活これは憲法25条違反だと。
ところが最高裁は、いや、25条というのはプログラムで将来の目標を書いただけだからという判決を下して。
私はそこでね、今はそうでも将来は違ってくるでしょう。
私たちはずっとそういう憲法25条を目標に今日までやってきているんですよ。本当にみんなが安心して暮らせる安定した豊かな生活を作ろうとしてきた。
ところがここにきて、今回の雇用労働法制は、「日本の企業を世界一稼ぎやすい国にする。」。
という事はそこで働くものは世界一搾り取られ事になるというんですから、憲法の目指したものとは違う方向に行くことになる。
平和の方向でも違う方向に行く。民主主義も特定秘密とか国民は選挙に関心を失ってるとか、いろんな意味で、憲法状況が悪くなってると思いますね。
これからの国会の見通しはどうなるんでしょうね。 まあ荒れるでしょうね、延長するかどうかですがね。お盆ぐらいまで延長するかもわかりません。 どうもありがとうございました。 大変です。よろしくお願いします。
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