なぜ参院選なのか・・との問いに答えます。その1 [1997/11/27(木)]
わが国の民主主義は、戦後最大の危機を迎えていると思います。主役である有権者が、政治を見限りつつあるというのは、民主主義が根本のところで崩壊しつつあるということです。 そんな中で、夏の参院選が行われるのです。この選挙が重要だというのは、従来どおりの取り組みをしていたのでは、民主主義がとり返しのつかない崩壊を迎えるかも知れないということです。この参院選にどう取り組めばいいのでしょうか。 これが設定されるべき課題です。私がどの選挙に出るかは、二の次です。 自民党にとっては、いかに事態が悪化しても、既成野党はこわくありません。迫力なき野党に政権を奪われる心配はいささかもないからです。しかし、その自民党の心胆を寒からしめる事が1つあります。それは宮城県の知事選のような出来事です。 既成野党に国民は期待しません。しかし、国民の怒りやいらだちを真正面から受け止める選択肢が出現すれば、自民党と新進党が束になっても、ダブルスコアで負けてしまうのです。 私は、今こそそのような選択肢をつくるために、心ある人々はすべて知恵と力を出す時だと思います。今やらずに、いつやりますか。いつ来るかわからない衆院選まで待てますか。そんなゆとりは、日本の民主主義にはないのではありませんか。 参院選は、夏には来るのです。昨年の総選挙以来初めて来る、全有権者が一票を行使しうる機会が、この参院選です。ここで「一票一揆」をめざさなければなりません。それは、既成野党がそれぞれ公認候補を出して足の引っ張り合いをしていては、望むことはできません。 そこで私は、既成野党のいずれとも特別の関係を結ばず、支持政党を見出せない有権者の皆さんと直接に手を結び、そこから新しい政治の力を作り出すことを決意し、参院選に「無所属県民党」で立候補を決意したのです。「県民党」とは、県民と直接結ぶということであり、そこに全国に通じる普遍性を見出しうると思います。もとより、結果次第で政治生命が絶たれるのは覚悟のうえです。 参院選がきっかけになって、次の総選挙で政治が大変革を迎えたことは、これまでにも経験しています。今、未曾有の政治不信の時だからこそ、逆に有権者の胸に火をともすことができれば、その火は燎原に広がり、20世紀最後の参院選と総選挙で、一気に21世紀の扉を大きく開けることができるでしょう。 私は、とりあえずはただ1人の一歩を踏みだしただけです。しかし、誰かが始めないと、危機をチャンスに変えることはできません。自分自身の欲にこだわって、どの選挙がいいかなどとぜいたくを言っていられる時ではないのです。 自分ひとりの当落でなく、状況を変えるために、命をかけ身を挺することができるかどうかが、政治家一人ひとりに問われている時だと信じます。ご理解をお願いします。 江田五月 |
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おはよう730
[11月17日(月)]
雨の中の立ち上がりでしたが、約50分頑張りました。 行き詰まった自民党政治、無気力野党、未曾有の政治離れ。そんな中の来年の 参議院選挙です。今までどおりの衆議院の二番せんじをやっているときではない。 いつ来るかわからない総選挙まで待っているのでなく、今こそ有権者の怒りやいらだちを 代弁する選択肢が必要。それには、自分自身が既成の政党を頼りにせず、無所属で捨て身の決断 をするほかないと、語りました。 |