新「民主党」結成に当たって(私の決意)
1.新「民主党」の結成を大歓迎します。
我が国は戦後最大のいきづまりに直面し、有権者は未曾有の政治不信に陥っています。今ほど、自民党政権にかわる政権担当政治勢力の誕生が痛切に求められているときはありません。3月12日、民友連を構成する四党の党首により、参院選前に新「民主党」を結成することが合意されました。これは、このような時代の要請に応えようとするものであり、当事者のみなさんの、党派を乗り越えた総結集の決断に心からの敬意を表します。
2.新「民主党」に積極的に参加します。
私は昨年の参院選出馬表明以来、議席を得て最初にすることは、政権交代を担いうる新しい政治勢力の結成だと訴えつづけ、今年に入って民友連ができてからは、これを新党にすべきだと強く訴えてきました。その新党が予想以上のスピードで結成されることになったのですから、当然、私は新「民主党」に積極的に参加し、これをより多くのみなさまに期待される新党にしていくことに力を注ぎます。
3.政治家として、傍観は許されません。
ここ数年の政治の大混乱に辟易している有権者には、とりあえずは、新「民主党」の結成も数ある政治家の離合集散の一つと写り、すぐには拍手は起きないかもしれません。しかし私から見れば、腕を組むべき人たちがこぞって参加しており、現状では最良で、ここで傍観者の態度をとるのは適切ではありません。
4.県知事選での43万6千人の支持を新党につなげます。
新「民主党」は、広く市民に開かれた国民共有の政治勢力になることが必要です。岡山県では、一昨年の県知事選挙で自民党と互角の勝負をした「おかやま県民党」に寄せられた43万6千人のみなさまに、自分たちの政党ができたと期待される政党を作らなければなりません。そのために、私自身の参加が不可欠です。
5.新「民主党」のあり方につき、若干の提言をします。
- 新「民主党」には、様々な政治潮流が「民主中道」の理念で結集しますが、その中でも特に「市民政治」の流れが大きくなることが必要です。無党派、市民、生活者、環境、人権、ジェンダーといった視点を大切にすべきです。
- 官僚の腐敗を正し政治の優位を確立するための「天下り禁止法」や地方主権の確立のための「地方財政強化法」をはじめ、適切な立法が必要です。
- 深刻な不況の対策が急務です。しかし、ここは新しい経済秩序の構築のチャンスでもあります。旧来の無駄の多いバラマキ公共工事に頼るのでなく、情報通信、福祉や教育その他のソフト型の公共投資にかえ、わが国の生産能力に見合った消費支出をつくり出して日本経済を安定成長軌道に乗せていくべきです。
- 地元岡山県では、一昨年の県知事選挙以来、日本一悪い財政のもとでの新知事の悪戦苦闘と、一部議員の得手勝手な振る舞いが目立ちます。来春の地方選挙で、新「民主党」の躍進を実現すべきです。
以上
参考 江田五月氏の新党参加表明について(3/16民主党岡山)