江田五月 活動日誌 2000年12月(11〜20) | >>日程表 |
今日は、7時30分からの恒例の駅前演説。21世紀こそ、平和、環境、人権、福祉の世紀にしなければなりません。そのためには、森内閣ではムリ。来夏の参院選で、石田みえ再選を果たさなければ…と訴えました。
9時半から事務所事務局会議。暮れから正月の活動予定を協議しました。
岡山西警察署の食堂につき、支持者の方からメールが届きました。エレベーターを降りて食堂までの間に階段があり、車椅子でのアクセスができず困ったとのこと。超一流の設計家でも、バリアフリーのセンスがないようではダメと厳しいご批判です。そこで今日は、公共施設のバリアフリー度点検をしようと、岡山市役所の食堂へ。バリアは特になく、合格。410円の日替わり定食もまずまず。但し、地下なので、西署のような眺望はありません。
1時過ぎの新幹線で上京。4時半からNPOの関係者の意見聴取。6時から、衆議院法制局の皆さんにもご参加いただいて、クローン法の反省懇親会。8時過ぎから参院選比例区予定候補の高見裕一さんらと一杯。
明朝の予定のためJRで千葉市のホテルに着いたら、12時を廻っていました。
今日は、8時から千葉市内のホテルで、千葉県議の加賀谷健さんの主宰される勉強会で「政局の行方」を講演。千葉は、1972年から3年間、私が裁判官として勤務したところです。昔の思い出話も含め1時間強話し、若干の質疑を受けて、10時前のJRで東京へ。100人弱の聴衆が早朝から大変熱心に加藤政局の話などを聞いてくれ、民主党への期待の大きさを感じました。
議員会館で雑用。1時半、野村生涯教育センターの皆さんが見え、憲法の話をしましたが、9条関係のことなのに時間が十分でなく、消化不良だったかと反省しています。私のHPの「正しい論憲の姿勢で未来を柔軟に思考すべきだ」を読んで下さるよう、お願いしました。
2時過ぎ、司法制度改革を推進する超党派の取り組みにつき協議。3時、石毛えい子さんと民主党憲法調査会の第3作業部会の進め方を協議。4時半、熊谷弘選対事務総長と、候補者選定につき協議。本部スタッフとNPO税制につき協議。
6時、「前田武志君の捲土重来を願い励ます会」。前田さんは、1993年の激動のとき、「制度改革研究会」でご一緒した仲間で、6月の総選挙で奈良4区で惜敗されました。どうしても再起を期して貰いたい人です。
6時半、民主党参議院の常任役員会の懇親会。飲むほどに談論風発。その後さらに知人とカラオケ。11時過ぎに宿舎に戻ると、NPO税制の動きについての連絡があり、NPO議連もこれから大変です。
今日は、8時から「司法改革推進議員懇談会」の第1回の幹事会。司法制度改革は、21世紀のこの国の形を構想するには、欠かすことの出来ない改革のひとつです。「司法制度改革推進審議会」がこの秋、中間報告を出しました。これは私たちから見るとまだまだ不十分ですが、意見の異なる人々が共通の出発点を合意したという意味では、きわめて重要です。そこで、これを後退させず、更に前へ進ませるため、超党派の国会議員で司法改革をすすめるグループを作ろうというわけです。前法務大臣の保岡興治さんを会長に、スタートすることになりました。
9時過ぎ、「東京税理士政治連盟」の主催で、民主党国会議員との政策懇談会がもたれました。私は東京都民の皆さんに私自身の選挙の応援をお願い出来ませんが、社民連時代から東京税政連とはご縁があり、税理士の皆さんに東京都出身の議員への応援をお願いしました。
11時のフライトで岡山へ。支持者の挨拶まわり。
東京からの電話で、急遽NPO議連の役員会が招集されたとのこと。与党の税制協議でNPO税制が決まったので、これを受けた会議。民主党からは、私も代わりの者も出られないので、本部スタッフに細かな指示を出して対応をお願いしました。与党案は、芽を出したという限りでは評価でき、関係者のご努力に敬意を表しますが、あまりにも制約が厳しすぎます。NPOの皆さんもこれでいいとはならないでしょう。私たちとしては、これをNPO議連案とすることは了解出来ません。社民党はそうしたいようです。それでは社民党は、来年度予算と関連法案に賛成することを、今から決めてしまうのでしょうか。対応がちぐはぐにならないように、十分協議します。
今日は、9時から「民主党岡山県連参議院選挙対策本部」の看板を事務所前に掛けました。石田みえさんを初め役員勢揃いで、私が挨拶しました。
「1名区で相手は大臣。選挙は簡単ではありません。しかし、森内閣に対する国民の怒りはまだまだ強まります。その閣僚も共同責任を負い、大臣ゆえの苦戦が待っているはず。まして3人も大臣がいれば、岡山の自民党はアゲンストの風に耐えられるでしょうか。石田みえと比例区の勝利のため、全力を尽くしましょう。」
10時から支持者挨拶まわり。昼は「岡山市保健福祉会館」で昼食。さすがにバリアフリー度は満点で、車椅子の人も来ていました。
1時過ぎの新幹線で上京。車中、与党のNPO税制案に目を通しました。基本的には、なかなか良くできています。この芽は、潰してはなりません。しかしやはり、認定要件は厳しすぎると思います。NPOの皆さん、ご意見を聞かせて下さい。
5時前、「月刊民主」の取材。パソコンに向かう姿は、なかなかのものでしょう。
夜は、日程3つ。まず、MPA(音楽出版社協会)の忘年パーティー。ナベプロの渡邊美佐さんが会長の会で、いつもご案内いただいています。「アグネスをよろしくね」と、お願いされました。
次いで、「山花郁夫・純子さんの結婚を祝う会」。山花さんは故・山花貞夫さんのご長男で、故人の遺志を継ぎ6月の総選挙で見事当選されました。半年のお付き合いですが、きちんと仕事を仕上げるので頼りになる、気持ちのいい若手のホープです。
その後、金融関係の知人と一杯。貴重な情報を得られるのです。
今日は、8時前の新幹線で帰岡。岡山駅から勝山町に直行、筑摩興次さんの告別式へ。筑摩さんは勝山藩の藩士の末裔の会、「勝山温故会」の会長さんで、鳩山由紀夫さんも祖先の縁で会員です。鳩山兄弟が先祖の墓参りに訪れた際、案内をした人で、私の古くからの支援者です。初冬の穏やかな日照りの中で、しめやかに式が行われました。
岡山市にとって返し、支持者回り。連合岡山の春石事務局長、東政治担当と、参院選の取り組みに付き協議。連合岡山の石田みえ推薦決定は、3月末になるとのこと。それまでに選挙態勢の実体が整っていけば良いのですが。
6時から事務局会議。暮れ、正月の日程を協議しました。7時前、一宮五月会の有志の忘年会。8時前、姫井由美子後援会の忘年会。盛況でした。さらに二次会、三次会。
ところで、アメリカの次期大統領がブッシュさんに決まりました。いろいろな角度からの傾聴すべき論評があります。私は、アメリカも日本と同様、21世紀の行方を決めかねているのだと思います。ブッシュとゴアの争点も必ずしも明確ではなく、国民の選択もはっきりしません。dimpleとかpregnantとか、疑問票の扱いが問題になりましたが、これは最終的には司法で決めるほかありません。連邦最高裁は、厳密性よりも早期の決定を優先したように見えます。それはそれで、1つの判断です。制度が機能することを大切にするということは、間違っているわけではありません。国民の選択が微妙な時、司法が役割を果たして、国民の選択に断を下したのですから、全体として制度が有効に機能したと言えます。日本だとどうなるでしょう。裁判所もおろおろして、どうして良いやら分からないということになりかねません。森首相誕生の時の混迷を思い出してください。制度が機能することの重要性を、アメリカが世界に示したと思います。
今日は、朝から夕方まで支持者の挨拶まわり。途中、自宅によって、以前買ってあったムスカリの球根を植えました。放置しすぎて、芽が出てたり干からびてたり。花が咲くでしょうか。
6時過ぎ、岡山市議の羽場頼三郎さんの地域後援会の忘年会へ。羽場さんは今年も、市民派議員として全力投球でした。お店のママさんは私の中学同期生。石田みえさんもご参加でした。
7時前、ペリネイト母と子の病院の職員の皆さんの忘年会。院長の田淵先生は、人柄も優しく、医学的にも常に研鑽に努められ、ご夫人も医療器具の開発などを手掛けられ、信頼の置けるいい医療機関です。
7時半、中学同期10数人の仲良し忘年会。遠慮のいらない仲間でしゃぶしゃぶ。しかし私は、8時前に失礼して、最終新幹線で上京。
今日は、我孫子市在住の私の近親者が15日に逝去したので、弔問に出掛けました。享年96歳で、天寿を全う。構想力が豊かで、進取の気質に富み、最期まで若々しく啓発されました。中国にほれ込み、トインビーに傾倒し、世界連邦を理想としていました。通夜、葬儀は近親のみで執り行わせていただき、ご心配は一切謝絶です。どうぞお許しください。
2時前の新幹線で帰岡。6時から、「寺田明生さんと西信男さんを偲ぶ会」。お2人のお人柄や亡くなった事情については、報告済みです。偲ぶ会を行うことについては、甲論乙駁でしたが、30人ほどが集まってくれ、参加者が皆、それぞれの思いを語ってくれました。寺田さんはご長男ご一家と末っ子、西さんはお兄さんが参加してくれました。
8時から2時間、民主党県連の「候補者選考委員会」。一井淳治さんの比例区公認申請問題を、そろそろ決着させ、衆議院の1、2、3区も、選考を進めなければなりません。石田選挙の取り組みが、ちょっと遅れているようです。課題山積です。
今日は、恒例の駅前演説。8時過ぎに岡山駅西口に到着し、先着の石田みえさんと交代。日銀短観を見ても、再び景気に陰りが出てきたこと、旧来型の景気対策だけでは効果がなく、構造改革が不可欠なこと、来夏の参院選が極めて重要なことなどを話しました。
9時半から、事務局会議。日ごろ欠席が多いので、時間をとって12時まで、政治の動きから、暮、正月の予定まで、話し合いました。アメリカのブッシュ政権は、コリン・パウエル、コンドリーザ・ライスという黒人コンビを起用。マイノリティーの重用という点でアメリカに夢や希望を抱く人が増えると思います。しかしそれが、めり張りの効き過ぎた脅迫外交になるのか、それとも議会が勢力拮抗のため、中道指向で行くことになるのかは、まだ読めません。
1時から、支持者の挨拶まわり。途中、クラレ労組本部に寄り、1月の倉敷市議選の生田ひろし予定候補を激励。
7時から、日笠勝之参議院議員の義父に当たられる石原四郎さんの通夜。私と同じ小学校区の方で、お世話になりました。最終新幹線で上京。
憲法論争について (12/18)
民主党内の揉め事で、ご心配をかけています。
集団的自衛権についての私の見解は、「正しい論憲の姿勢で柔軟に未来を思考すべきだ」をご覧下さい。鳩山理論とは違います。横路理論は多分私と同じでしょう。しかし私は、ここで論争に参加するつもりはありません。この論争は、今始まったことではありません。論争があることは事実なのですから、ふたをするつもりはありません。問題は、論争の仕方にあります。
既に今秋、私が事務局長をしている民主党憲法調査会の総会決定に基づいて、調査会に5つの作業部会を作り、第5部会で議論を始めているのです。そのことについては、鳩山代表、横路副代表を含め、党内に誰も異論はないはずです。個人としてなら「ご勝手に」で結構ですが、党の役職を務めている方々ですから、場外論争をされては困ります。
調査会の鹿野会長とも協議の上、論争を適切な場に戻し、党内論議を実りのあるものに正していきたいと思っています。
今日は、午前中は宿舎。1時から、「六本木男声合唱団」の練習。例の羽田雄一郎君と大本七栄さんの結婚式で活躍した合唱団です。明日がディナーショーの本番で、既にチケットも完売ですが、私は練習をさぼってばかりなので、本当に心配です。明日は80人ぐらい参加しそうなので、困ったら口ぱくぱくでしのぎます。
3時半から、中国新聞の座談会。島根の細田博之さん、山口の安倍晋三さん、広島の斉藤鉄夫さんの3衆議院議員と私とで、「ITと政治」というテーマで話し合いました。新年の4日の紙面に載ります。加藤政局、田中康夫選挙などを見ても、IT抜きに政治も選挙も語れません。選挙法も大きく変えるべきです。
その最中に、鳩山代表と鹿野民主党憲法調査会長との会談がセットされ、私は同席できないので、ちょっと座談会を抜けさせていただき、鳩山さんと電話で話をしました。鳩山さんは、私たちの求めたとおり、憲法問題は党の憲法調査会の議論に委ねることを了解してくれました。
6時から「安全保障研究センター」の忘年会。参議院議員の吉田之久さんが主宰される会で、今日は宇佐見元同盟会長もご出席下さいました。中座して、7時過ぎに第一建築サービス(株)関係の「二水会」の懇親会。戦前からある「一燈園」の縁に繋がる皆さんです。創始者の西田天香さんのご縁で、私の父は戦争中、神戸で葬儀屋をさせていただき、その時父が、私の妻の父、故・深谷克海さんの近親者の葬儀を執り行ったのが、赤い糸の始まりです。
http://www.ittoen.or.jpにアクセスしてみて下さい。
夜、宿舎で選挙関係の打ち合わせ。ところで、予算編成の最中です。細川内閣の時、私も大臣折衝を経験しました。蔵相は藤井裕久さん。実は、官僚の間で全部調整が出来上がり、大臣は格好を付けさせて貰っただけでした。テレビで見ていると、緊張感は全くなく、芝居ですね。
今日は、9時から1時間半、民主党NPO委員会の役員会。NPO税制の与党案を検討しました。
与党案は、NPOに対する寄付金についての特例措置として、3点を採用しました。 (1) 個人の寄付金については、特定寄付金の枠で所得控除を認めます。 (2) 法人の寄付金については、一般寄付金と同額で、別枠として損金算入を認めます(但し特定公益増進法人と競合)。この2点は、民主党案と同じです。また (3) 相続財産からの寄付については、相続税の課税価格に参入しない措置を採用します。民主党案では検討項目として残していたものです。これらは率直に評価します。
以上の措置は、認定NPOにだけ認められます。その認定は、国税庁長官が一定の基準に基づき行います。民主党案は、第三者機関が行うことにしています。ただし、厳格な基準が法定されていて、それを機械的に当てはめるだけということが明確になっておれば、こだわらなくていいかも知れません。
問題は、認定の基準です。(1) 基本的事項として、情報公開、事業内容、組織運営、経理、持続性などを上げていますが、特に2年の継続を要件とするのは、厳しすぎます。さらに (2) 総収入額の内、寄付金総額の占める割合を1/3以上とすること、 (3) 寄付者、受益者、活動範囲のいずれかが、1市町村を越えること、(4) 共益活動等が事業活動の半分未満であることの3点については、趣旨や根拠が不明のものがあり、これではNPO促進税制にならないと思います。
民主党案にあるみなし寄付金制度や税額控除制度は採用されていません。民主党案で削った1万円の足切りは残ったままです。このままでは、NPOの1%くらいしか認定されないのではないかとも言われます。事業収益に対する課税のあり方についても、何も示されていません。
芽を出したということは評価しますが、以上の諸点をNPOの皆さんがどう考えるか、ぜひご意見を伺いたいと思います。
1時から、横浜のインターコンチネンタルホテルで、六本木男声合唱団のディナーショー。1時から8時ぎりぎりまで、特訓につぐ特訓。私など日頃練習していない者は、ここで何とかしなければ。8時から10時まで本番。さてどうなったのか。その後のカクテルパーティーでの評判が気になりましたが、どうやら何とかなったようで、ホッとしました。
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