江田五月 活動日誌 2000年4月(26〜30) | >>日程表 |
今日は、朝8時からエネルギーの勉強会。9時半議員総会。10時本会議。
まず児童手当法案につき、小宮山洋子さんが初質問。少子化は困ったことなのですか、女性は子供を産む道具なのですか等々、核心をつく質問。3歳未満と6歳から16歳までの子どもを抱えた家庭には、トータルでは負担増になり、ばらまきにもならないというお粗末ですから、答弁する宮沢蔵相も苦しそうでした。
次いで、犯罪被害者関係の政府提案2法案と民主党提案の「犯罪被害者基本法案」。私が後者の趣旨説明、千葉景子さんが質問、竹村泰子さんが答弁。「民主党国会」みたいでした。臼井法相も基本法の議論をする意義を認めましたから、基本法制定については展望が見えてきたような気がします。
12時から国対理事合同会議。12時20分から法務委員会の理事懇談会。竹村さんの代理です。1時半から警察改革PTで、民主党の警察法改正案をまとめました。明日のNC会議で正式決定へ。2時半から子ども虐待対策PTでチャイルドアビュース防止法案の検討。3時から司法部門・法務部会。商法改正(会社分割)案に対する修正要求の取りまとめなど。4時から憲法調査会運営検討委員会。5月2日のGHQ関係者の参考人質疑につき、細目を決定。会議の連続で、ふぅー。
6時半から「菅直人株国会上場20周年祝賀パーティー」。2000人を超える参加者で大盛会。旧知の仲間が一杯で、やはりいいものですね。発起人代表として、一番バッターで次のような挨拶をしました。菅さんとは、77年5月に急死した父・江田三郎の枕頭で会って以来の仲間です。父は同年3月末に社会党と分かれ、「社会市民連合」で市民の政治を進めようとしました。そしてGWの最中に、菅さんたちとシンポジウム。終わったその足で、父は菅さんの事務所に出向き、一緒にやろうと呼びかけました。まだ30歳で無名の若者の力を見抜いて、後を託したのです。
私は父が急死した後、その遺志を引き継いだので、政治では菅さんの方が兄弟子。94年の「社民連」の幕引きの後、いろいろありましたが、2年前の「民主党」立ち上げから、また一緒になりました。
昨年9月、私が総責任者で党首選挙をやり、負けたので菅直人株が大分下がったかなと責任を感じていましたが、今日のパーティーの盛況を見ると、また上がってきているようです。
鳩山さんを早く首相にして、次に菅首相を実現したいものです。ご支援下さい。
今日も朝8時から。商法改正等の修正打ち合わせで、いよいよ大詰めです。遅れて特定放射性廃棄物最終処分(高レベルガラス固化体)法案の打ち合わせに顔を出し、10時から法務委員会で「犯罪被害者基本法案」の提出者を代表して趣旨説明(本会議と同じものです)。終わって法務委員会の理事懇談会。連休後の審議日程の打ち合わせです。
11時に別の会議に出て、12時から民主党の両院議員総会。衆参全議員が集まり、総選挙勝利を目指し心を一つにして気勢を上げました。
2時から東チモールのマリア・バレトさんの話を聞く会。彼女は去年の大惨事で心に傷を受けた人々のケアを担当しています。私が司会ですが、参加者がチョー少なく困りました。
西チモールにまだ10万人の難民がおり、民兵がこれをいわば人質にとって帰国を許さず、独立のプロセスを妨害しようと企んでいるようです。背後にインドネシア国軍の存在があり、ワヒド政権の国軍改革も末端にいくと大変ですね。バレトさんの日本入国が大変手間取りました。UNTAET(国連の統治機構)の発行する証明書を、日本政府が認めないからです。官僚主義、形式主義ですね。
4時からNC会議。税制改革案と社会保障ビジョン案を議論し、以下の議員立法を決定しました。解散前ということもあって、目白押しです。
「住民投票法案」。直接請求が成立しても、議会が住民投票を拒否し、悔しい例が多いでしょう。法律で、地方自治体が「住民投票条例」を作ることを義務付け、内容は最低基準以外は地方に任せようと言うもので、画期的です。
「自賠責改革」。2兆円の滞留資金を契約者に還元します。
「科学技術評価会議法案」。原子力、宇宙など、専門的なことは国会に判断能力がないのが実状。国会に科学技術関係の審査能力を持たせるため、超党派で特別の機関を作ろうというもので、意欲的な試みです。
「警察法改正案」。国家公安委員会に独立した事務局を置き、独自に監察が出来るようにします。目玉の一つです。
「公共事業コントロール法案」。これまでは国会が大規模公共事業に手が出せませんでした。これも画期的で、目玉です。
「身体障害者福祉法改正案」。そしゃく、嚥下障害は、歯科医師が診断、治療の中心的役割を果たしているのに、障害者手帳の申請に必要な診断書は、医師しか作成できず、診断書のためだけに患者は医師の所に行かねばなりません。歯科医師も診断書を作成できるようにします。自民党は医師会の言いなりですが、民主党はそうではないことを示します。
「保健婦助産婦看護婦法改正案」。婦を師と改め、男も助産師になれるようにします。
「グリーン調達法案」。国等が環境に優しい物品を調達する事を推進する法案。
次いで内閣提出法案の審査。
社会福祉事業法等改正案は、社会福祉基礎構造改革のためのもので、賛成。循環型社会形成推進基本法案は、名前ばかり立派で内容に乏しく、これからの省資源や環境政策の障害になりかねないので、修正できなければ反対。SPC法改正案、証券取引法等改正案は賛成。
金融商品販売法案は、対象が限定されすぎるなど欠陥が多いので、修正できなければ反対。地方整備局設置は、スリム化や地方移管ができてなく、反対。
Etc.,etc.で、今日も2時間の会議でした。
6時過ぎから、ストーカー法案の協議。日の目を見させたいものです。
その後緊急に、商法改正等の修正協議の打ち合わせ。
7時前になってやっと、約束していたウォルフレンさんとの夕食会。その後もう一つ会議。
今日も朝8時から。高レベル放射性廃棄物について、鈴木篤之教授、木元教子さんたちから意見を聞きました。鈴木さんの“open-ended approach”(先々のことまでぎちぎちに決めてしまうと、無理やりやるか、お手上げになるかで、却って良くないことがある。先のことは、ある程度先の検討に待つことにして、試行錯誤をすることが大切。)という話が、示唆に富むと思いました。
10時半から議員総会。11時から本会議。金融サービス法につき、内藤正光君が反対討論。元気一杯でした。
ストーカー法案について、衆・参を走りまわって根回し。連休明けに、結果が見えてくるといいのですが。今日のところは、ここまで。
2時半から共同通信のインタビュー。政治家の世襲について。私も基本的には、世襲批判派です。
7時前の新幹線で帰郷。昨日、長すぎたので、今日は短く。
今日は、岡山日程。10時から、連合岡山主催の「岡山県中央メ−デー」。津島の運動公園で、民主党県連を代表して、次のような挨拶をしました。
20世紀前半は戦争、後半は経済成長。いずれも実際に汗を流して働く人々の努力の成果を、誰かが掠め取っていく時代でした。21世紀は、働くものが真の主人公になる、本物の民主主義にしなければなりません。
最悪の雇用状況の中で、国会では、商法改正と労働者保護法をめぐって最後の折衝中です。企業の再編成の必要性は認めますが、これを労働者の犠牲で行うのでは、真の民主主義の時代は開けません。企業分割をする前に労働者と相談しなければならないとする修正を、自民党に認めさせることができるか、ぎりぎりのところです。
最近インターネットに、東京の弁護士さんが情報を書きこみました。小渕さんのカルテが見つかり、青木官房長官と会ったという時間には、すでに小渕さんは意識不明になっていたというのです。情報を国民に隠して、自分たちだけで勝手なことをするのは、民主主義ではありません。
まもなく総選挙。民主党は、皆さんと一緒になって、頑張り抜きます。
11時から「百間川ふれあいフェスティバル」。ライオンズクラブ主催の市民のフリーマーケットです。
1時から、募集していた地元スタッフの面接。書類選考で残った10人にお会いしました。
6時から倉敷市議補選。今川鉄男候補と一緒に、地元町内を歩き、最後は候補者カーでマイクで連呼。
9時に2区中桐伸五さんの事務所へ。私は選対本部長なのです。
今は4月30日26時です。倉敷市議補選の今川鉄男選挙事務所から帰ってきたところ。
朝は9時過ぎに新幹線で、東京・町田市まで。東京23区の石毛えい子さんの応援です。町田市の繁華街を、「石毛えい子と、わくわくバリアチェック隊」ということで、街頭活動。車椅子や、盲導犬の人たちも参加。街角演説4ヶ所。結構反応あるのですが…。
5時過ぎの新幹線で帰郷。倉敷へ。
市議補選、今川候補は、6万票以上(有効投票の4割)で、見事に1位当選。乾杯の音頭をとりました。本当に心配したのですが、投票率51%ちょっとで、運動量の差が決め手になったと思います。市長選のほうも、現職の中田候補が、6万5000票ほどで、圧勝。連合の力ですね。毎週これでは、持ちません。寝ます。
石毛えい子さんの「ベル日記4月30日(日)」より
毎週末、町田と多摩で行っている「石毛えい子とわくわくバリアチェック隊」の活動に、岡山から江田五月参議院議員がかけつけてくださいました。江田さんは民主党ネクスト・キャビネットの司法大臣を務めておられます。
小田急線町田駅のカリヨン広場から商店街を通りJR町田駅付近を経てふたたび小田急町田駅前までー。車いす利用者の女性3人、盲導犬と共に行動する視覚障がいの女性、いつも身近な生活にバリア(障壁)で困っている友人にも今日のチェック活動をご一緒していただきました。町田は日本でいちばん早くハンディキャブ(車いす利用者の移動用自動車)を走らせた町ですが、それでもまだまだビルの入口には段差があったり、通行の妨げになる自転車が止めてあったり看板があったりと、移動に制約がある方たちからすればバリアだらけです。
当事者からみればまだまだ困ることの多い町の実情を経験し、当事者の声をまちづくりに反映する必要を今日のチェック活動でも痛感したところです。
江田さんは、当事者の声を、市民の生活体験を法律の作成や制度づくりに反映する、新しい政治文化を生み出す必要を強調されました。
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