江田五月 活動日誌 2000年5月(26〜31) | >>日程表 |
今日は9時に、米国から帰国した25歳の青年が訪ねてきました。政治を良くするために、手伝いたいとのこと。若い人たちの気持ちを、生かしたいものです。
9時40分、議員総会。10時、本会議。「循環型社会基本法」は、ドイツと比べるとお粗末なものですが、反対は民主党だけで、成立しました。国際問題など3調査会の中間報告がありました。
午後、新幹線で帰岡。途中で、森首相の「神の国」釈明会見。テレビのニュースで見る限り、失敗ですね。弁解だけで、潔く撤回することも出来ず、墓穴を掘ったようです。
夜は、いよいよ岡山5区の候補者調整が大詰め。今日は疲れたので、ここまで。
今日は、新幹線で大阪へ。10時から、人権団体の主催で、「憲法改正問題と人権」とのテーマで、司法制度改革にも触れ、1時間半の講演。大谷信盛さん(大阪9区)も聞きに来てくれました。
その後、電車で草津まで。昼食後、山本勉さん(近畿比例区)、奥村展三さん(滋賀3区)と一緒に、街頭演説2箇所。さらに電車で、高槻まで。駅前で、肥田美代子さん(大阪10区)と一緒に街頭演説。
大阪府は、完全に自公保の候補者調整が出来上がりました。公明党が小選挙区、自民党が比例区というところもあり、政党の枠を越えたコスタリカだとか。公明候補と森、扇両党首の3連ポスターまで見ました。新しい構造で、民主党はこれとの対決を、決断しなければなりません。
岡山へ引き返し、民主党県連常任幹事会に遅れて出席。岡山5区問題協議。意中の人が1人いるのですが、家族の了解が得られず、難航しています。大詰めなのですが。
9時前にやっと、歯科医の三船先生たちとのお食事会に合流。おいしい中華料理の後、ヴァイオリニストの久保陽子さんのリハーサルを拝見。ストゥラディバリウスとガルネリウスを堪能しました。
今日は、まず8時に地元の富山学区スポーツ少年団ソフトボール交歓大会で挨拶。近隣学区のスポーツ少年団の10数チームが招待され、父兄や指導員など大人も大勢です。白熱した試合もいいけど、学校の境を越えて仲良くなって欲しいですね。少年問題へのアプローチの1つです。
選挙間近で、中桐(民主)・熊代(自民)が鉢合わせ。岡山2区で激突します。こちらは仲良くとはいきません。中桐さん、もうちょっと愛想良くしたら…と、いらいら。そこが彼のいいところなのでしょう。
9時から江田事務所選対会議。檄を飛ばして、JRで松山へ。
昼から、連合愛媛の「いきいきカーニバル」で短い挨拶ともち投げ。その後、6時半まで市内5カ所で街頭演説。つい力が入り、一カ所20分になりました。宇都宮真由美さん(愛媛1区)のほか、成見憲治さんがご一緒です。
例のコスタリカで、自民党参議院議員が、ことさら総選挙と参院補選を同日投票にするという、手の込んだ辞め方をしました。議席の私物化です。成見さんはこれを批判して、急きょ補選に立候補を決断。愛媛は今なお社民が根強く、その分民主が弱く、宇都宮陣営は大変です。がんばれ。
最終のフライトで東京へ。
今日は10時から、議院運営委員会に代打で出席。議題は、「国会議員の地位利用収賄処罰法案」の参考人質疑。去年の5月、民主、公明(!)、社民で共同提案し、やっと審議入りです。内容は「斡旋利得罪」の創設で、国会議員が不当に公務員の職務行為を斡旋し賄賂を受け取ったら、3年以下の懲役に処するなどです。交通違反の揉み消しで謝礼を受け取ったら、アウトです。
参考人の意見は、濱田弘幸弁護士は、政治家の自己規律に委ねるべきで、法律を作ると政治活動が萎縮するおそれがある。進藤宗幸立教大教授は、政治家がこの法律を盾におかしな要求を断るようになって欲しい。土本武司帝京大教授は、立法は賛成だが、細かなところで少し手直しした方がいい。
自民党には根強い反対があります。国会議員の政治活動とは、顔を効かせ公務員に仕事を押しつけて、報酬を貰うことだと思い込んでいるのです。だからこの審議も、おそらく今日が最初で最後となり、廃案の運命でしょう。議員の数が欲しいです。
12時40分議員総会。
1時本会議。平成10年決算の質疑。前に述べた「社会福祉基礎構造改革」は成立。合併浄化槽法と電波法も成立。
3時行政監視委員会。「閉会中審査要求」と呼ばれる手続きです。
夜、松原仁さん(東京3区)の決起集会で、20分演説。相手候補は、森首相とペアのポスターを貼っていました。困っているでしょうね。
その後、日本国際交流センター(JCIE)の30周年レセプション。山本正さん初めスタッフの皆さん、本当におめでとう。私も、政治家の国際交流で、ずいぶんお世話になりました。最近そのゆとりがなくて、反省しています。
ところで今日は、岡山5区についてめざましい進展がありました。一昨日は8合目だったのが、頂上が見えた感じです。まだここでご報告できませんが、ちょっと予告まで。
県警本部長の有罪判決について 江田五月
今日(5月29日)午前、横浜地方裁判所で、警察官の覚醒剤事件の揉み消しに関与した元神奈川県警本部長に対する、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。
民主党は、早速私が、談話を発表しました。その要旨を民主党のHPのネクストキャビネット速報に載せました。ご覧下さい。
ところで、この判決の岩垂正起裁判長は、私と同期です。裁判所に残っていると、こんな仕事をしているのかなと思いました。もっとも私は、民事畑の方でしたから、ちょっと様子が違いますが。
今日は、ちょっとゆっくりでした。10時半から田中一昭さん、竹中平蔵さんを講師に、省庁再編関係の勉強会。
1時40分、小泉親司さん(共産)と私とで、参議院憲法調査会運営検討委員会の久世委員長に会い、明日の調査会を取りやめるように要請。明日は、参考人から意見を聞く予定でしたが、「国会が正常に動いていれば」という条件付きです。しかし今日の午後、参議院で森首相の「問責決議案」が提出されたら、その瞬間から国会は全面ストップとなります。「暴風雨圏」に入るわけです。
仮に明日午前、決議案が参議院本会議で否決されても、次に衆議院で内閣不信任決議案が提出され、異常事態は続きます。その間に、ひょっとしたら「台風の目」みたいに晴れ間があるかもしれないからと、予定を変えずにいるのは、あまりにも形式的、硬直的で、ドタキャンは参考人にも失礼です。
ところが調査会の村上正邦会長は、何があってもやるんだと主張。4時過ぎに突然、「4時半に幹事懇談会を開く」と通告してきました。その時は私は既に「スーパーひたち」で上野を発っており、飛び降りるわけにもいかず、民主のもう一人の幹事である吉田之久さんと、携帯電話で四苦八苦。結局は私たちの正論が通って、明日は取りやめとなりました。「村上天皇」の強腕は、困ります。
2時、NC会議。総選挙投票日まで、これが最後です。「人権教育啓発法案」のパブリックコメントの結果を私から報告。選挙政策について検討。
4時の電車で水戸へ。駅前で、佐藤由美さん(茨城1区)応援の街頭演説。幹部と会食懇談。佐藤さんは、公募候補で31歳の才媛。政治の世界は初めてで、肩に力が入りすぎないようアドバイスしました。ディスカレッジしないように注意しながら。チームワークは大切です。
ところで岡山5区。今日一段と条件が整いました。家族の「黙認」が得られたようで、解散の日には発表できるでしょう。公募の女性候補で、現在は東京でケアマネジャーとして働いています。無名の新人ですが、女性登用は政党の責任。乞うご期待!
今日は、昨日提出した「森首相問責決議案」の採決の日。9時半議員総会。10時本会議。
本岡議員会長の提案理由説明は、大声の飛び交う中で終わり、原稿にあった「ご静聴ありがとう…」は、読まずじまいでした。賛否の討論の後、賛成108票、反対134票で否決。賛成票の多さにちょっとびっくりしました。
次いで「出資法改正」、日賦貸金業者の特例金利を半分の日歩15銭に引き下げ。「再生資源利用促進法改正」、法律名を「資源有効利用促進法」と変えるなど。共に全会一致。「旧日本国籍の戦没者等の弔慰金支給法」は一時金ではだめだから、「老人薬剤費支給法」は付け焼き刃だから、民主党は反対。最後に「特定放射性廃棄物最終処分法」。以上を可決成立させて、この通常国会は、参議院は事実上すべて終わり。後は総選挙です。
夕方5時新幹線で名古屋へ。連合愛知名北地協の総決起集会で河村たかしさん(愛知1区)、古川元久さん(2区)の応援。
河村さんは、たたき上げの魅力に溢れた好漢。「2世と官僚はいかん。」と、私の方を見ながら言うところが面白い。古川さんは、東大、大蔵省。米国留学から帰って、税務署長の辞令を返上して政治の世界へ。30台前半の好青年です。
岡山5区は、今日は予告なし。
吉報。青木官房長官の告発が東京地検に受理されていたのが分かりました。
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