江田五月 活動日誌 2001年4月(11〜15) | >>日程表 |
今日は、9時半から議員総会。10時、本会議。農業者年金の質疑と税理士法改正などの採決。農業者年金は、典型的な問題先送りで、しかも既裁定者の年金を9.8%も下げるというもの。郡司彰さんの質問が冴えました。
11時過ぎ、田中尚輝さんと山路芳さんが来訪、比例区選挙の相談です。
12時から、国対・理事合同会議。私は法務委員会の理事として、情報交換と打ち合わせに参加するのであって、会議のはしごではありません。念のため。
13時から、国内人権救済機関設置WT。私は座長です。山崎、金子両教授からカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの制度についてヒアリング。そろそろまとめに入っていかなければなりません。
その後、随筆原稿の仕上げ、コーポレートガバナンスの対応のまとめ、行政訴訟改革の方針検討など、デスクワークで、パソコンに向かって過ごしました。途中突然、公安調査庁がオウム調査の報告に来たり、千葉県知事に就任された堂本暁子さんがご挨拶に見えたり、結構千客万来です。
19時から、地元のゲームソフト屋さんの新谷君たちが、メーカーを相手に中古ソフトの著作権をめぐって争った裁判で、東京、大阪の両高裁で勝訴したので、その祝賀会を覗きました。ゲームソフトは、(1)映画か、(2)頒布権はあるか、(3)消尽していないかの3点が論点です。大阪地裁は○○○で敗訴、大阪高裁は○○×、東京高裁は○××、東京地裁は×××で、いずれも勝訴。全種類揃ったと、変なところで喜んでいました。愉快な仲間たちです。しかしまだ、最高裁があり、油断できません。
今日は、8時からNC法務・経済産業・コーポレートガバナンスPT合同会議で、株主代表訴訟の協議。昨日、私も参加してまとめを作りましたが、経済産業部門から異論が出、来週まで継続協議となりました。
経済界の要請はあっても、「そごう」の件などで明らかになったような、日本の会社の無責任体制を改めずに、取締役の賠償金額の軽減を先行実施するのは、「つまみ食い」です。国際社会からも評価されないと思います。
8時45分から、NC法務部門会議。盗聴法廃止法案の提出を決定。9時から、司法制度改革WT。行政訴訟につき、私と研修所同期の五十嵐敬喜教授からヒアリング。その後、対応を協議し、私の起案した中間まとめが了承され、これを司法制度改革審議会に申し入れることにしました。行政処分に対する司法審査には、多くのアクセス障害があり、原告敗訴が圧倒的です。これでは、国民主権の制度とは言えません。そこで、市民が使える制度にするため、行政事件訴訟法改正に取り組もうというものです。
12時、国のかたち研究会。自民党総裁選と民主党ら野党の国会対応につき意見交換。
14時半から、党憲法調査会第1、2作業部会合同勉強会で、高橋進教授から「国際政治と憲法」のヒアリング。レジュメのほか、気になる発言。
その1。「防衛についての私の意見は、『非常に強い軍隊を作る。しかし、純粋な自国自衛のほかには、日本の意志だけでは使わない。国際社会の指揮の下で、国際社会に提供する。』というもの。ドイツ方式です。」
その2。「民族国家と国民国家の区別が大切。西尾教授らのように、日本国を、日本人の民族国家だとし、日本国民のアイデンティティーを1民族のアイデンティティーで語る時代は過ぎました。外国と共有できる発想が必要で、『世界が必要とする日本、日本が必要とする世界』を考えましょう。」
16時半から、組織委員会と比例区担当議員の合同会議。熊谷事務総長の檄と実務的協議で、私は非労組系候補の戦略につき、企画案を提案しました。
17時45分、NC会議に出席し、行政訴訟改革につき報告、了承を得ました。18時から、「島嶼議員連盟」の懇親会。同40分から、組織委員会の懇親会。
今日は、10時半から韓国の国会議員を囲み、戦後処理立法につき懇談会を持ちました。今国会で参議院に、民主、共産、社民の3党で「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」を提出しています。私も賛成者のひとりです。韓国からは、民主党の李美卿さん(女性)、金泰弘さん、ハンナラ党から金元雄さん、李富榮さん。日本側は、民主党で法案の筆頭提出者の本岡昭次さんほか、3党から10人以上が出席しました。
歴史教科書の検定問題が、燃え盛っています。足を踏まれた人は、痛みを忘れません。仲良くしようと思うと、踏んだ方も、忘れては行けません。隣に押されたからなどと、言い訳しないことです。まして、私の最高級の靴に踏まれて、あなた幸せだったでしょうなどと居直るのは、もってのほか。表現の自由はもちろん大切ですが、烏の勝手ではありません。教科書と自費出版との違いも有ります。隣と仲良くしようと思うなら、自分ちの訳も分からぬ家計図をひけらかすものではありません。韓国の国会議員に、「日本人の良いところは一杯あり、言われなくても良く知っています。」と言われ、顔が赤くなる思いでした。
13時45分、細川律夫さんと司法制度改革審議会に出向き、樋渡事務局長に昨日決めた行政訴訟改革を申し入れました。国民主権に基づく司法実現の重要な柱のひとつなのですが、一般にはちょっと技術的過ぎるので、工夫が必要です。改正案の実際の作成作業も大変です。
16時半、ハンセン病関係の取材。18時、岡山2区の協議。最終新幹線で帰岡。机の上が書類の山なのに、メールの整理だけで時間切れでした
今日は、10時から備前市制30周年記念式典に出席。釉薬を使わない深い味わいの備前焼。製鉄に欠かせない耐火煉瓦。江戸時代に始まった庶民教育の先駆、閑谷学校。話題の多い良い町です。備前市ジュニアオーケストラの演奏で始まり、ママさんコーラスや子どもたちも加えた「翼を下さい」は、すばらしかったです。しかし、人口は合併後漸減。人口構成は典型的なちょうちん型。今後の市政の多難さを示しています。
13時前に、後楽園内の庵で行われたご近所の「ペリネイト母と子の病院」の皆さんの春の宴に合流。看護婦さんたちに囲まれて、田淵和久さんとご一緒に楽しいひと時を過ごしました。実は田淵さんは、昔の水練場での私の教え子なのです。
15時から、NPO法人日本キネシオン協会の総会で、NPOにつき30分間講演。ゲルマニウムを使った健康法の皆さんで、昨年NPO法人になりました。しかし、NPOのことはそれほどご存知ないようで、自然人と法人、営利法人と非営利法人、行政と市民などにつき話し、最後にほんのちょっとだけ、税制のことに触れました。
18時半から、高梁市で「中山間地フォーラムin岡山」。中山間地直接支払制度をテーマに、小田切徳美東大助教授、目瀬守男美作女子大学長、民主党NC大臣の佐藤謙一郎さんと私がパネリスト、司会ははたともこさん。地味なテーマで、会場もまさに中山間地なのに、200人の参加者がきっちり2時間、熱心に議論に耳を傾けてくれました。はたさんの努力の賜物です。
小田切さんのお話。「農村部で、人、土地、村の空洞化が進んでいます。人は都会へ出、土地は棄農で荒れ、集落が崩壊しています。これに対し、一昨年成立した『食料・農業・農村基本法』は、循環型社会を目指し、地域の実情重視を打ち出しました。そこで(1)集落重点主義、(2)農家非選別主義、(3)地方裁量主義に基づき、この制度を始めました。初年度64%の実績は、充分ではありませんが、これから充実させたいものです。」
今日は、午前中はゆっくり。テレビで、自民党総裁候補の討論を見ました。
橋本さんは、相変わらずの自信たっぷりの口調ですが、これが受けるかどうか。細かなことを一番良く知っているのは自分だと、分かって欲しいのですね。小泉さんの言うことが、一番国民にはぴったりですが、自民党の中では、どうなのでしょうね。
13時から、岡山県ビリヤード協会設立総会。私は、名誉会長に就任しました。もちろん(?)、頼まれ就任ですが。県下にビリヤード場が30ほど有り、県北では、高齢者のファンも多いようです。学生時代に私も、ちょっとだけやったことが有りますが、今のゲームは当時と違うようですね。
13時半から、短時間でしたが、庭の草取り。春爛漫の陽射しの中、ずっと草取りを続けられたら、天国なのですが。14時過ぎ、知人のお見舞い。
15時から、森本県議の県政報告会。30人ほどの出席で、石田みえさんの話が冴えました。私は、1人区となった岡山選挙区で、石田さんが自民党を倒すことのインパクトは、橋本さんが首相になれば、それだけ強くなり、一気に政治を変えるきっかけにさえなりうるので、しかも勝機は十分あるので、頑張ろうと檄を飛ばしました。昨日の中山間地フォーラムのことや、従来型景気対策でなく、セーフティーネットを整備した構造改革で、経済と財政を再建することを説明しました。
18時半から、2区の協議。今月28日に、民主党第2区総支部の大会を開きます。今は私が準備委員長ですが、大会では新しい代表を決めます。新代表は同時に、衆議院選挙の予定候補に内定され、参議院の石田さんと車の両輪で、新しい政治を目指します。
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