江田五月 活動日誌 2002年8月 (18〜19) | >>日程表 | ホーム/総目次/8月目次/ 前へ|次へ |
今日は、9時過ぎの新幹線で上京。13時から、「藤本敏夫を送る会」に出席し、献花して別れを告げました。彼とは、1960年代の学生運動に関わった仲間ですが、時期がちょっと私の方が早く、直接の面識はありません。しかしパートナーの加藤登紀子さんは、私が自治委員長をしているときの自治委員で、激論した仲間です。岡山に来ていただいたこともあります。「送る会」は、高野孟さんが実行委員長としてすばらしい話をされ、筑紫哲也さんなど多くの方の弔辞も登紀子さんのお礼の言葉も、みな心からの言葉で、心を打たれました。農と食と大地は、確かに21世紀のキーワードです。登紀子さんには、本当に頑張って欲しいです。
遅い昼食を取り、宿舎で高校野球を観戦。玉野光南高校を応援したのですが、残念。18時半から、知人と夕食を取りながら、民主党代表選につき意見交換。
20時から、菅直人さんも加わり、数人で民主党代表選への対応を協議。明日、菅さんが出馬の決意表明をする予定で、状況の分析と決意の言葉の検討など、細かな詰めをしました。
菅さんが代表になると、民主党は分裂の危機を迎えるとの見方が流されているようです。私にはその理由が分かりません。よほど菅さんを個人的に嫌っている人がいて、その人が離党すると言うのでしょうか。それは分裂とは言いません。デマで人心を惑わし、代表選を左右しようという人が、民主党内にいるとは思えません。他党の介入なら、許してはなりません。
菅直人さんの記者会見 |
宛名書きのお手伝い |
今日は終日、菅直人さんの民主党代表選への出馬準備でした。
午前中は、出馬に当たっての決意表明の仕上げや、同僚議員との意見交換。取材。14時から1時間強、菅さんの記者会見に立ち合いました。まず15分間、菅さんが決意を述べ、その後は質疑応答。
菅さんは、私が国政に復帰した98年の参院選を、新民主党の代表として率い、圧勝しました。その後の臨時国会で、参院では野党がこぞって菅さんに投票し、首相に指名されました。党首として国政選挙に勝つことと野党結集で首相に選ばれることを、両方経験しているのです。さらに金融危機の際には、与党に民主党案を飲ませることに成功しました。それ以前には、厚生大臣として官僚を動かしました。政権運営と政策実現の実績も積んだのです。言論の府での舌鋒の鋭さは、万人の認めるところです。今の野党に、これ以上首相にふさわしい人はいません。
野党第1党の最大の責任は、総選挙を政権争奪戦にすることであり、そのため総選挙で首相候補を国民に示すことです。今回の民主党代表の任期は2年で、この間に必ず総選挙があります。だからこそ今、国民的期待の高い菅さんを、首相の選択肢として国民に提供することが、野党第1党である民主党の責任です。そうすることにより初めて、政権交代が現実味を帯びてくるのです。
菅さんを「イラカン」などと言って、人当たりが悪いと批判する人もいます。当たっていないとは言いませんが、仮にそうだとしても、それは民主党の中で解決しなければならないことです。民主党も菅さんも、これを乗り越える努力をせず、せっかくの人材を首相候補にしないのは、国民に対する背信です。
18時から、選対本部事務所となった国のかたち研究所で、選対本部の立ち上げ。国会議員本人が10数人集まり、私も正式に本部長になりました。20時から、さらに詰めた打ち合わせを行いました。
『私の決意』 菅 直人
日本丸は今、沈没しつつある。構造改革も景気回復もできない小泉首相を見て、米国の識者も「日本は改革できない国」と評価を下していることを、私は今回の訪米で思い知った。現在の最優先課題は、真の構造改革を実現し、国民の間に広がっている暮らしの不安を解消することだ。国民は、これをやりぬく政治を切望している。
私は日本を、未来に希望を持てる活力ある国に再生させ、真にアジアと世界にとって大切な役割を果たす国にするために、「次の首相候補」を選ぶ民主党代表選挙に立候補することを決意した。私は必ず民主党を、全党一丸となって政権交代を目指すチームに作り上げる。
この国を再生させるために超えなければならないハードルは二つある。まず次期総選挙で小泉自公保政権を打ち破り、民主党中心の政権を樹立すること。そのうえで、官僚と族議員の既得権益擁護のための今の政治を根本から改革すること。私には、この二つの戦いを民主党の先頭に立って戦い抜く覚悟と、自分ならやれるという確信がある。
私はかつてイギリスの党首討論を直接見る機会があった。ブレア党首がメージャー首相を厳しく追いつめ、国民の支持を得てついに政権を獲 得した。私に代表の役割を託し、党首討論に送り出してほしい。必ず、小泉首相を相手に論戦を戦い抜き、小泉政治は既得権益擁護で、国民の意欲や能力を十分生かし切っていないことを明らかにする。そして次期総選挙で勝利して、民主党政権を実現する。
政権樹立後にくる官僚と族議員を相手にする戦いは、もっと大変だ。しかし、私が首相になれば、薬害エイズに取り組んだ厚生大臣の経験を生かし、必ず「官僚支配の政治」から「国民主権の政治」に変える。このことを私は、国民のみなさん全員に約束する。
みなさまの暖かいご支援をこころからお願いします。
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