今日は、朝は代表選の協議。12時発のフライトで、菅さん、小川敏夫さんと一緒に、羽田から札幌・新千歳空港へ。
15時前から断続的に、代表選の協議。小泉首相が、民主党の代表選の行方を見た上で、内閣改造を考えると発言したことから、秋の総選挙が取りざたされ始めました。代表選では、人間関係よりも、政権交代を可能にする代表は誰なのかを、冷静に考えたいものです。16時から30分間、菅さんの記者会見に同席しました。発言要旨は、次のとおりです。
(1)株価が一時9000円を割り込み、金融危機の再燃が懸念されます。98年の金融危機の際、金融再生法は民主党案を呑ませましたが、健全化法は不十分でした。当時民主党が主張したとおり、厳しい資産査定による銀行の選別と不良債権処理が必要です。
(2)小泉首相は、景気や株価の動向、国会の懸案処理の見通し、補欠選挙の状況などを考えると、日朝首脳会談の「成果」を掲げ、解散にでる可能性があります。民主党は、新人や1期生へのてこ入れを急がねばなりません。
(3)鈴木宗男告発により、改めて公共事業のあり方やその受注業者からの政治献金禁止などの徹底の必要が明らかになりました。
(4)民主党代表選は、30万人の党員・サポーターの参加により、国民の多数派形成の絶好の機会となりました。
16時40分から街頭演説。私は、10分程度の演説の後、中座してJRで空港へ。17時半のフライトで上京。代表選協議。
裁判の話題を2つ。(1)裁判官の報酬減額を受け入れることを、最高裁判所の裁判官会議が合意しました。常識論としては分かりますが、憲法80条2項に「減額することが出来ない。」という明確な規定があるのですから、これほど明らかな解釈改憲がまかり通るのは、ちょっと疑問です。
(2)東京高裁が判決で、逮捕前10日間拘束したのは、令状なしの拘束だから違法で、その間に得た自白は、違法収集証拠だから証拠から排除し、これを証拠とした原判決を破棄しました。新刑訴法になって以来の懸案で、ぜひ最高裁もこの判断を是認して欲しいものです。中西武夫裁判長は、私の同期です。