江田五月 活動日誌 2003年1月20日 | >>日程表 | ホーム/総目次/1月目次/ 前へ|次へ |
今日は国会召集日です。9時半から議員総会。角田会長が、「国民は民主党を叱咤し、同時に期待しています。参議院民主党はこの間、一糸も乱れませんでした。この結束で闘い抜き、小泉内閣を倒しましょう」と檄。私も手を上げ、「石井紘基さん刺殺から3ヶ月。明日が犯人の初公判です。風化させてはいけません。傍聴にいける方はぜひお願いします。」と発言。10時から本会議。議席の指定などです。
11時から両院議員総会。菅直人代表が力のこもった挨拶。野田佳彦国対委員長が、国対方針を5点上げました。(1)予算審議では、無駄使いを徹底的に洗い出す、(2)安全保障などの懸案では、一糸乱れず行動する、(3)政治と金では、不心得者は断罪する、(4)野党間協力は、最重要視する、(5)党首対決を最大限実現し、大将が大将を追い回す、というもの。メリハリが効いています。輿石東参議院国対委員長がさらに、(6)衆参の連係を密にする、と付け加えました。気合が入っています。私も石井事件公判のことを訴えました。
モーニングに着替えて、両院の役員が12時40分に大広間に集合し、皇太子をお出迎え。国家基本政策委員長としての仕事です。13時から開会式。病気入院中の天皇の代理として、皇太子が初仕事。若々しくフレッシュでした。廊下で菅さんと打ち合わせをしていて、もう少しで大広間でのお見送りに遅れるところでした。この間に、衆議院国家基本政策委員長の瓦力さんと、党首討論を両院の合同審査で行うことを合意しました。
アメリカから、北岡和義さんが訪ねてくれました。明日の石井事件の初公判が気になっているとのこと。
14時前、キリスト者ネット主催のイラク戦争反対等の集会に出席し、一言だけ挨拶。14時過ぎ、ハンセン病問題対策協議会へ。厚生労働省と統一交渉団との直接交渉で、200人ほど集まり緊迫していました。後で聞くと、非入所者の扱いを巡って紛糾し、17時半過ぎに決裂したそうです。
14時35分から、再び本会議。塩川財務大臣の財政演説で、補正予算案の説明。代表質問は明日からです。14時50分から40分ほど、参議院国家基本政策委員会の理事懇談会。年末の両院幹事懇談会の議論を受けて、活性化の方策につき、自由に意見交換しました。回数や時間を増やし討論を充実させることで、方向はみな一致しており、その具体化が今後の課題です。
16時半から羽田孜さんと、石井事件につき相談。来客など。18時から1時間、ハンセン病協議会の報告会。非入所者が2人来られ、悲惨な実状を涙ながらに訴えられました。施設隔離をされておらず、救済の法的枠組みがなくても、筆舌に尽くせぬ差別に苦しんだのは事実で、裁判所での和解条項でも協議の約束があるのですから、国も知らん顔ではいけません。
19時半から、遅れて市民版憲法調査会へ。寺島実郎さんが日本外交の落とし穴に言及されており、残念でしたが20時に中座。最終新幹線で帰岡。
モーニング姿で「封詰め」作業 | 学生ボランティアと |
1月20日 財政演説 (平岡秀夫さんの「今日の一言」より)
今日開会された第156回通常国会初日の本会議において、塩川・財務大臣は、平成14年度補正予算の提出に当たって、その内容などを説明する「財政演説」を行いました。
財政演説の大筋は、次の通りです。
まず、歳出面の主なものとしては、昨年12月に策定された「改革加速プログラム」を推進していくために、経済・社会構造変革セーフティーネット充実対策費として1兆5千億円、構造改革推進型公共投資の促進経費として1兆5千億円を計上しています。
次に、歳入面については、租税収入の減少が2兆5千4百億円、公債の追加発行が約5兆円となっています。これにより、平成14年度の公債発行額は、約35兆円となり、歳入における公債依存度は、41,8%となります。
この財政演説でも示されたように、この補正予算で、小泉首相の公約していた「国債発行30兆円枠」が破られることになりました。しかしながら、財政演説においては、そのことについては何ら触れることなく、淡々と数字を読み上げるのみでした。
何故このような事態に陥ったのか、それに対する責任についてどう考えているのか、これからの経済政策の中で財政の果たす役割はどうなるのか、財政規律の回復はこれからどのように図っていくのか、といった国民の皆さんが知りたがっている点について、何ら説明責任を果たしていないのです。
明日は本会議における代表質問、その後日は予算委員会での質疑が行われることになりますが、小泉首相が説明責任を果たすよう厳しく迫っていかなければならないと思っています。
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