今日は8時半から、法務部門会議。各報告に続き、法務省司法法制部から法案のヒアリング。次いで、同省人権擁護局から受刑者の人権擁護に関する意見具申と勧告のヒアリング。私は、1月30日のショートコメントでこれらを評価しました。
ところが、その評価を裏切るように、名古屋刑務所でまた人権侵犯事件が明らかになりました。受刑者を裸でうつ伏せにさせ、肛門に高圧放水を浴びせ、直腸裂開で死亡させたというのですから、身の毛のよだつ強烈さです。しかも、昨年末、法務省に内部告発があったのに、昨日、矯正局長は知らなかったと答えました。今日聞くと、人権擁護局は、警察の捜査は知っていたが、捜査を妨害しないように、人権侵犯での調査は控えていたというのです。法務省のいう人権意識の涵養が、この程度のものだとすると、ただただ情けなく、文句をいう気も無くなります。その後、司法制度改革本部から11の検討会につき、それぞれ進捗状況のヒアリング。
9時半過ぎから1時間、日弁連の担当者と、裁判迅速化法案につき意見交換。迅速な裁判に反対の人はいません。しかし、充実を犠牲にしたのでは、裁判ではなくなります。また、例えば死刑求刑が予想される事件の被告人が、必死に命に執着するのを、法律で禁止することは、私には倫理的だとは思いません。いくら小泉首相のご下命だといえ、法案作成が拙速ではいけません。
11時半から、国のかたち研究会。民主党の支持率が上昇に転じたので、今こそ「上手の手から水が漏れる」のを警戒しなければなりません。岡崎トミ子さんの韓国「水曜デモ」訪問に対する批判記事につき、岡崎さんの釈明が紹介されました。公用車は使っていません。次いで、首藤信彦さんがイラク問題報告。10分程度の予定が、話の密度が濃く、質疑が弾み、40分になりました。
来客や電話連絡などで、15時からの死刑廃止議連の会合に、40分も遅れて出席。欧州評議会議員会議のペーター・シーダー(Peter
Schieder)議長のお話を聞き、質疑応答。死刑廃止を実現した国でも、国民の多数が死刑廃止を支持したのではなく、政治的リーダーの倫理観に基づく決断によるそうです。
石井ナターシャさん等が来られ、石井事件情報の点検や資料解明についての意見交換。19時から、国のかたち研究会の懇親会。菅さんも出席で、スタッフの皆さんも含め全員辛口発言。河原昭文さんや都知事候補に取り沙汰されている菅伸子さんも飛び入り参加で、賑やかでした。